JFAアカデミー福島女子は2021年、「克」をスローガンに、チーム一丸となって戦ってきました。皇后杯2回戦で同じ静岡県の静岡SSUアスレジーナにPKで敗れ、結果としてこのチームで戦う最後の公式戦となりましたが、チーム全員が一丸となり、全力で挑みました。
選手コメント
太田萌咲選手(11期生/高3/JFAアカデミー福島)
今年の目標の「克」について、私はONとOFFに分けて目標を設定しました。ONでは己に打ち勝ち日本一の質を求めて高め合うこと、OFFでは日本一にふさわしいチームになることです。この目標には普段のトレーニング、私生活での細かい部分まで追求し、個の成長をチームにもたらし、日本一になろうという意味を込めました。
実際、トレーニングの合間や試合の振り返りで多くコミュニケーションを取ってきました。試合を重ねるごとに自分達のスタイルや特徴を見つけることができました。しかし、相手に分析されて思うように試合を運ぶことができず負けてしまう時期や、得点を奪うことができない時期もありました。そんな中、このままでは勝てないと思い、自分たちを見つめ直しました。自分たちのスタイルの質を上げていくことに加え、得点パターンや相手を崩すアクションをチーム全員が意識するようになりました。
全員が意識することで自然とチームでもやりたいことが一致していき得点力が上がりました。また、ポジションに限らず多くの人が得点を奪うことや得点に関わることができました。このように、まずは個人で成長し、その成長した良さをチームに生かしていくことができてきたと感じています。
藤田智陽選手(12期生/高2/JFAアカデミー福島)
今年の「克」という目標にはONでは己に打ち勝ち日本一の質を求めて高め合う、OFFでは日本一にふさわしいチームになる、という意味が込められています。これまでの期間を振り返ってみると、ONでは出場機会が少なく、時間も短い中だったので自分ができる最大限のパフォーマンスを発揮することが難しく、初めの頃はすぐに落ち込んでしまっていました。しかし、練習でたくさんチャレンジをし、プレーの質を高められたことで、試合を重ねていくごとに出場時間が短い中でも、できるプレーが増えていき、少し自信をつけていくことができるようになりました。
OFFでは、試合前に次の相手のセットプレーを分析する担当になる機会が多くありました。分析するだけでなく、みんなでミーティングをして、試合映像を見ながら共有し、セットプレーなどからの失点をしないようにと対策を考えました。そのおかげで、セットプレーからの失点はほとんどなく終えることができました。
今年のなでしこリーグ2部は終わってしまいましたが、自分は来年もなでしこリーグ2部で戦うことができるので、今年試合にあまり出られなかった悔しさを糧に、これからの日々の練習や試合に取り組みさらに成長し開幕戦を迎えられるようにしていきたいです。
吉岡心選手(13期生/高1/JFAアカデミー福島)
今年は「克」というスローガンをもとに、日々の練習や試合に取り組んできました。具体的な目標がなでしこリーグ2部無敗だったのですが、途中で負けてしまい、無敗という目標は絶たれてしまいました。しかし、敗戦を糧にチームを立て直すため、トレーニングでは互いに要求しあうことで、個人としてもチームとしても成長出来ました。そして、なでしこリーグ2部で優勝することが出来ました。最後の最後まで諦めずに戦ったので、優勝できた時はとても嬉しかったです。1試合1試合振り返り、改善することで試合を重ねるごとに成長できたと思います。また、クラブユースでも、炎天下でチーム全員が苦しい試合も乗りきり、2連覇することが出来ました。
個人としては、「己に打ち勝つ」ことができたと思います。今年は怪我が多くなかなか思い通りにはいきませんでしたが、どんなときでも自分に勝ち、前を向いて頑張ることができました。来年は、怪我をしない体づくりをし、さらなる成長を遂げられるように頑張っていきたいです。また、いつも支えてくださっている周りの人や、応援してくださっている人への感謝の気持ちを忘れずに、頑張っていきたいです。