FIFA女子ワールドカップフランス2019の初戦を10日（月）に控えたなでしこジャパンは開催地のパリで6日目を迎えました。
ワールドカップ初戦のアルゼンチン戦を2日後に控えたこの日、高倉麻子監督はチームを集中させる目的でトレーニングを完全非公開としました。通常、トレーニングの冒頭15分はメディアに公開されますが、試合までの期間でチームに一度認められている完全非公開の権利を行使した形です。
心配された雨にも見舞われず、約90分集中できる環境を与えられた選手たちは、「どんな大会でも相手でも、いつも難しい」「その後の流れを左右する大事な試合」と話す大会初戦に向け、残され僅かな時間でできることを追求して取り組みました。
大会は2日目、この日行われた3試合ではドイツ、スペイン、ノルウェーが勝利。初日のフランスに続いてヨーロッパ勢が勢いを見せつける結果となりました。
日本の初戦は10日（月）現地時間18:00（日本時間25:00）、パリのParc des Princesでアルゼンチン戦を迎えます。
選手コメント
DF #2 宇津木瑠美 選手（シアトル・レインFC）
フランスの開幕戦を見て、彼女たちがどれほど楽しみにしていたかが分かりました。あれだけの雰囲気の中で、韓国がどう戦うか興味深く見ていましたが、自分たちがそういった状況になった時のことも考えて、チームのみんなで見れてよかったです。日本であの人数をスタジアムに入れて試合することはほぼないので、自分の声も届かない、聞こえないといった状況で、チームとして判断や共通認識を高めないといけないと思いました。どの練習もハイパフォーマンスでできるようにやっています。チームとして、組織として、どう戦うのか、さらに詰めながらやっていきたいです。
DF #4 熊谷紗希 選手（オリンピック･リヨン）
フランスが初戦に勝って、クラブのチームメイトが活躍する姿を見て、本当に楽しそうにやっているなと思いました。フランスとは4月に戦ったので、チームとしてその強烈さを分かっていますが、フランスが得点した時間も良かったと思いますが、フランスが圧倒したなとチーム内で話していました。大会の雰囲気を感じる中で、初戦までいよいよだとしっかり感じながら、個人的には初戦を楽しみにしています。毎日のトレーニングもいい雰囲気でできていますし、大会に向けていい準備ができています。
FW #9 菅澤優衣香 選手（浦和レッズレディース）
いよいよ始まるんだなという気持ちです。観客が多いところでやれるのはワールドカップのいいところです。自分もそういうピッチでしっかりプレーできるようにイメージしました。今日は非公開でしたが、対戦相手を意識した中で、裏を狙うプレーを確認しました。初戦のアルゼンチン戦では、日本の良さである組織的なコンビネーションを発揮すれば崩せると思います。難しい試合になると思いますが、勝ち点３を取って、いい流れを作りたいです。
スケジュール
FIFA女子ワールドカップフランス 2019
大会期間：2019年6月7日(金)～2019年7月7日(日)
グループステージ：
2019/6/11(火) 01:00キックオフ(日本時間）
vs アルゼンチン代表
2019/6/14(金) 22:00キックオフ(日本時間)
vs スコットランド代表
2019/6/20(木) 04:00キックオフ(日本時間)
vs イングランド代表