FamiyaLadies´Football Clubが主催する「JFAなでしこひろば in ファミヤレディース」が12月17日(日)、山形県高畠町で開催されました。FamiyaLadies´Football Clubは冬期間、公共の室内施設を利用しながらの活動を行っています。今回は拠点としている米沢市の隣町にある高畠町糠野目地区生涯学習センターを会場に活動を行いました。この日はあいにくの天候でしたが、13人の女子選手が参加してくれました。実施する内容については、毎回参加選手を見ながらメニューなどを考えて取り組んでいます。
今回は、なでしこひろばに参加したことのある選手が多かったことから、これまで実施してきた内容の中からメニューを組み合わせました。外はすでに雪が積もり、この時期の施設内の寒さはとくに身に堪えますが、参加選手たちは元気いっぱいの笑顔で参加しました。ランニングをした後にウォーミングアップを兼ね、敏捷性を養うトレーニングやバランスを整えるトレーニングなどに全員で取り組み、身体を十分に温めました。その後、一人ひとりがボールを使ったトレーニングを行いました。
基本のトレーニングでは、最初はコーンとマーカーの間をドリブルするだけでしたが、今度は片手にスプーン・その上に卓球ボールを乗せて落とさずに同じコースをドリブルします。ボールだけのドリブルの時には、自分のリズムでコントロールしながら前に進むことのできた選手たちも、ひとつ意識しながら見るものが増えることでなかなかスムーズにはいきません。ときおり会場には「うわぁ~」「ぎゃぁ~」「あぁ~」など、スプーンの上の卓球ボールが揺れ落ちる度に選手たちの笑い声と、叫び声が響き渡っていました。参加した選手たちは、毎回自分なりに考えながらあらゆるメニューに積極的にチャレンジする姿を「なでしこひろば」で見せてくれます。その後はチームに分かれ、フラフープをゴールに見立て、異なる距離からターゲットに入れるキックゴルフにチャレンジしました。力加減やコース取りに選手たちは悪戦苦闘しながらも、終始にこやかな笑い声や歓喜の声が会場に響いていました。
最後は参加した選手・コーチたちでゲームを行い、和やかな雰囲気の中で今回の活動を終えました。
主催者コメント
渡辺昭紀 Famiya Ladies´F.C 代表
山形県は日本有数の豪雪地域でもあります。チームの拠点でもある置賜地方(米沢市)では秋の終わりを迎える頃には、厳しい寒さと不安定な天候から外での活動も徐々に制限されていきます。12月のこの時期になれば、ほとんど積雪の影響から4月中旬頃までは外での練習から室内での練習へと切り替わります。夏は猛暑、冬は厳しい寒さに覆われる米沢ではありますが、四季折々の自然に囲まれた中で選手たちは大好きなサッカーに取り組んでいます。気軽に、そして身近にサッカーを楽しめる場所や空間がそれほど多くはない生活環境にあるなかで、一人でも多くの女子(女性)が当クラブの「なでしこひろば」を通じ笑顔と出逢い、心身を育み、さらには仲間との輪が広がるきっかけになればと願っています。少子化が進む現代の中において、地方では今後さらにサッカー人口全体が減っていくことは明らかです。その中で女子(女性)たちにとっても、サッカーがもっと身近な存在となり、そしていくつになっても自分の目的や生活環境に合った中で楽しみ続けることができる、そんな環境がどんどん増えていって欲しいと願っています。当クラブも、そんな環境創出のひとつのピースとして少しでも地域に役立つ活動を引き続き目指していきます。
参加者コメント
三原愛花さん(小学5年生)
いつも楽しみに参加しています。小学生はみんなそれぞれのチーム(スポーツ少年団)に入りながらスクールに通ったり、なでしこひろばに参加したりしています。ここに来ると、いつもは一緒に活動ができない仲間たちとサッカーができるのがとても楽しみです。コーチたちに教えてもらったパスなどが上手くつながってゴールが決まったときは、とてもうれしい気持ちになります。練習メニューなども、いつもと違ってサッカーボール以外の物なども沢山使って練習したりするので、とても楽しいです。
五十嵐唯莉さん(小学5年生)
今日は、中学生の選手と一緒にトレーニングやゲームをしました。Famiya Ladies´のスクールでも中学生と一緒に活動するときもありますが、優しく声をかけてくれたり教えてくれたりするのでとても嬉しいです。中学生になってもサッカーを続けたいので、これからもがんばって練習したいと思います。
JFAなでしこひろば
女の子から、お姉さんやお母さん、おばあちゃんまですべての女性がサッカーをもっと気軽に楽しんでいただける場所です。日本サッカー協会が認定した各地域の団体や施設の皆様によって運営されています。