U-18年代の女子クラブチーム日本一を決める「JOCジュニアオリンピックカップ第20回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会」が2017年1月3日(火)に開幕します。大会のスタートを控え、U-17日本女子代表をFIFA U-17女子ワールドカップヨルダン 2016の決勝に導いた楠瀬直木監督(2017年よりU-16日本女子代表を指揮)がコメントを寄せました。
――まもなく大会が開幕します。
楠瀬 全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権は、高校年代のクラブチームでプレーする選手にとって、同年代と対戦できる唯一の大会です。例えば、日テレ・メニーナとセレッソ大阪堺ガールズが公式戦で真剣勝負する機会はなかなかありません。そういう意味でも選手たちにはじっくりとプレーしてほしいですし、ノックアウト方式なのがもったいないくらいの大会だと思います。
――監督が注目している点は?
楠瀬 まず、前回大会を制したセレッソ大阪堺ガールズが連覇を達成できるか、否かです。チームにはU-17日本女子代表で先の女子ワールドカップを経験した選手も多く(脇阪麗奈選手、野島咲良選手、北村菜々美選手、宝田沙織選手)、彼女たちには優勝しなければいけないというプレッシャーがかかるでしょう。その中で、いかに重圧を受け止め、普段通りのプレーを見せるかが楽しみです。
INAC神戸レオンチーナも、前回大会で試合を見たときに良いサッカーをしていました。この1年で積み重ねてきたものがあると思いますし、ダークホースになり得るのではないでしょうか。このほかにも、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18や、高い技術を持った選手を多く擁する日テレ・メニーナ、U-17日本女子代表ではキャプテンを務めた長野風花選手がプレーする浦和レッズレディースユースなど、実力を備えたチームが多く、どこが優勝してもおかしくありません。大会の行方を追いつつ、U-17日本女子代表の選手たちがどれくらい成長したかも見てみたいです。
――17年から、U-16日本女子代表の活動が始まります。
楠瀬 新チームでのキャンプに向けて、第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会とこの大会を、複数のスタッフで手分けして視察する計画を立てています。「このチームにはU-16年代の選手が何人いる。あのチームには何人いる」といった具合ですね。この大会でプレーする選手のうち、何人かがU-16日本女子代表の一員としてAFC U-16女子選手権2017でプレーすると思いますし、今大会に出場する全選手に頑張ってほしいと思います。
JOCジュニアオリンピックカップ第20回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会
2017/1/3(火)~2017/1/7(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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