第13回全日本女子フットサル選手権大会は10月29日(土)、北海道・札幌市の北海きたえーるで大会2日目を開催しました。1次ラウンドの12試合が行われ、決勝ラウンド進出の4チームが出そろいました。
グループAでは、2連勝で首位に立つレオグラスタ(関西2/大阪)と1勝1分けで2位のFC甲山レディース(開催地/北海道)が、直接対決に臨みました。緊張感のある試合の中、甲山レディースは後半に4ゴールを記録。守備でもレオグラスタを封じ込め、グループステージを無失点で終えた甲山レディースは、逆転で決勝ラウンド進出を決めました。
グループBではともに2連勝していたSWHレディースフットサルクラブ(関西3/兵庫)とビークストーキョーレディース(関東1/東京)の直接対決が行われました。引き分けでは決勝ラウンドに進めないビークスは、後半10分にパワープレーを開始します。しかし、ボールを奪われてFP網城安奈選手にゴールを決められました。終了間際に高木由美子選手が同点ゴールを挙げ、ビークスはSWHレディースと勝点、得失点差で並びましたが、総得点の差で2位となり、惜しくも4強入りを逃しました。
2試合を残していたグループCでは、アルコイリス神戸(関西1/兵庫)が強さを見せつけます。グループ第2節のオウンゴール(北信越2/富山)戦に5-0で勝利すると、第3節でも常盤木学園高校(東北/宮城)に7-1で大勝します。今大会に出場しているチームのうち、唯一3戦全勝でグループステージを終えて、決勝ラウンドに進出しました。初戦でアルコイリス神戸に敗れたサイコロ(関東2/埼玉)も2連勝で2位に浮上しました。
グループDは、3チームが勝点6で並ぶ大混戦となりました。初戦で勝利していたFCアレグリ・カミーニョ(九州/佐賀)とユニアオレディース(東海2/愛知)の対戦は、3-1でユニアオレディースが勝利。第2節で道楽(四国/香川)に6-0で勝利した福井丸岡ラック(北信越1/福井)は、第3節でユニアオレディースを3-2で退けました。上位3チームの直接対決の結果、得失点差で+1のユニアオレディースが決勝ラウンド進出を決めました。過去2大会連続準優勝の福井丸岡ラックは、3位で敗退となりました。
大会最終日となる10月30日(日)には、準決勝の2試合と決勝が行われます。前回大会ベスト4の甲山レディースは、初の決勝進出を目指して女王SWHレディースに挑みます。また、2年ぶりの優勝を目指すアルコイリス神戸は、初出場で決勝ラウンドへと勝ち進んだユニアオレディースと対戦します。優勝経験のある兵庫県勢が再びタイトルを持ち帰るか、新たな女王が誕生するか。準決勝の2試合は10時から、そして決勝は14時にキックオフされます。
選手コメント
笠木育美選手(FC甲山レディース/北海道)
私たちの強みは、大会を無失点で抑えている守備です。しっかりと守り、カウンターで勝負を決めようと思っていました。第2節のメンバーオブザギャングとの試合は1点入ってリズムができたので、レオグラスタとの試合も先制点が取れればいけると思っていました。準決勝はチャレンジャーのつもりで戦いますが、2年連続ベスト4に進出できたのは、自分たちに力が付いてきているからだと思うので、勝ちにいきたいです。地元での開催ですし、北海道の強さを知ってほしいと思います。
菅野楓子選手(常盤木学園高校/宮城)
常盤木学園高がこの大会に出るのは初めてでした。普段からフットサルに取り組んでいる他のチームは連係がスムーズで、全くついていけませんでした。今日の2試合目はスタミナが切れてしまいました。私は中学生のときまで、今大会初戦で対戦したオウンゴールでプレーしていたんです。あの試合は感慨深かったですが、同時に全員を知っていたのでやりにくさもありました。フットサルを通じて、足元の技術を身に付けることができたので、サッカーでも使っていけたらなと思います。
森本ゆう子選手(ユニアオレディース/愛知)
今回が初出場なので、決勝ラウンド進出を目標にしていました。全国大会に出場した経験のある選手は私とGKの2人だけです。泥臭い試合をしてでもグループステージを突破することが目標だったので、それが叶って良かったです。全国リーグでは、丸岡ラックに2-3で負けていました。そのときも良い試合はしたけど、球際で負けていました。今日はその対策ができていたと思いますが、セットプレーから2失点したことは反省です。大会3日目も球際や気持ちのところで今日のような試合ができれば、どのような結果になってもチームの今後につながっていくと思うので、しっかりと戦いたいと思います。
高尾茜利選手(福井丸岡ラック/福井)
過去2大会準優勝だったので、今年は3度目の正直で優勝する大会にしようと思っていました。決勝ラウンドに進めなくてすごく悔しいですが、(0-2で負けた)初戦が全てだったと思います。初日に負けてから切り替えて2日目は良い雰囲気で戦えましたが、2日目からでは遅かったです。大会を戦っていく上で、初戦が大事というのは分かっていたのですが、あらためて痛感させられました。「あそこをこうしていれば」など思うことはたくさんありますが、これが今の自分たちの実力と受け止めて、来年、絶対に日本一になることを目指して練習します。明日も決勝まで見てから帰りますが、それも来年に向けてのイメージトレーニングにします。
JFA-TV
2日目(10/29)ハイライト
第13回全日本女子フットサル選手権大会
2016年10月28日(金)~30日(日)
北海道/北海きたえーる