10月29日(土)に第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の2回戦8試合が開催されました。
ピックアップマッチ1
スフィーダ世田谷FC(なでしこ2部/東京) 3-0(前半0-0、後半3-0)セレッソ大阪堺レディース(なでしこ2部/大阪)
三重県の上野運動公園競技場での第1戦では、スフィーダ世田谷FC(なでしこ2部/東京)とセレッソ大阪堺レディース(なでしこ2部/大阪)が対戦しました。今季のリーグ戦での2度の対戦が1-1に終わった両チームが、“決着”をつけるべく激突しました。
力強くスタートしたのはC大阪堺でした。開始5分、クロスバーを叩いた林穂之香選手の一撃など、立て続けのシュートでS世田谷ゴールを襲います。前線での巧みな連係と、ワンタッチパスなどで攻めようとするC大阪堺に対して、S世田谷は球際の強さとカウンターの鋭さで対抗していきます。
S世田谷は後半開始から、前に出る姿勢を強めました。すると53分、ドリブルで仕掛けた長崎茜選手がPKを獲得。永田真耶選手がこれを決めて先制したS世田谷は57分、クロスボールの折り返しを長崎選手が押し込み追加点を挙げます。67分にCKからリードを3点に広げたS世田谷は、攻撃に人数を割くC大阪堺の反撃を受け、73分にはPKを奪われます。しかし、ここはGKの石野妃芽佳選手が好セーブを披露。猛攻をしのぎ切り、S世田谷が初の3回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ2
コノミヤ・スペランツァ大阪高槻(なでしこ1部/大阪) 1-3(前半0-0、後半1-3)ニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ2部/神奈川)
上野運動公園競技場での第2試合では、コノミヤ・スペランツァ大阪高槻(なでしこ1部/大阪)とニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ2部/神奈川)が対戦しました。
大阪高槻は少ないタッチでの速いボール交換と、前線への速いパスを有効に絡めて勢いを出しました。10分には縦パスで抜け出したサラ・グレゴリアス選手がGKもかわしますが、シュートはゴールポストを叩きました。序盤の猛攻をしのいだN横浜は徐々に落ち着きを増し、前線から積極的に大阪高槻にプレッシャーをかけ、カウンターを狙いました。
後半開始早々、試合が動きます。47分、N横浜が得たゴールまで距離のあるFKは、誰にも触れられずにファーサイドへ。これを加賀孝子選手が押し込んで先制すると、5分後には追加点でたたみかけます。高い位置でボールを奪うと、ペナルティーエリア外から藤掛まゆ選手が思い切ってシュート。ループ気味に決まったこのロングシュートに続き、藤掛選手は、63分にはスルーパスからチーム3点目を決めました。
大阪高槻は後半開始時の交代など57分までに攻撃的なカードを3枚切りますが、相手の圧力の前になかなかスムーズに攻撃を組み立てられません。77分には佐藤楓選手が見事なターンから1点を返しますが、反撃もここまで。N横浜が上位カテゴリーのチームを退けて勝ち上がりました。
選手コメント
長崎茜選手(スフィーダ世田谷FC)
今日は相手がどう出てくるかではなく、自分たちが今までやってきたことを最初から最後まで全部出し切ろうと話していました。攻撃ではスペースを生かすことと守備から切り替えてのカウンター、守備では1対1で負けないことと相手へのプレッシャーを意識して、最後まで戦えたと思います。ハーフタイムには、「あとは点を取るだけだから、もっと集中していこう」と話しました。今季2度引き分けた相手に勝てたのは、気持ちの面、一発勝負という意識が影響したからだと思います。この先も、1部リーグのチームとたくさん戦えるよう、いけるところまで勝ち進んでいきたいです。
脇阪麗奈選手(セレッソ大阪堺レディース)
決められる場面で決め切れず、私のミスで与えたPKで失点してしまいました。相手は大人なのでパワーもスピードもありましたが、こちらはパスをつなげば十分戦えると思っていました。でも、失点してから慌ててしまいました。U-17女子ワールドカップでも、大柄な外国人相手でも日本の高い技術なら相手の動きの逆を取ってかわせるのだと分かりました。日本人選手は、その高い技術をもっと伸ばしていけばいいのだと感じました。皇后杯のようなトーナメントは、一回負けたら終わりです。技術を磨くとともに、勝負強さも身につけていきたいです。
藤掛まゆ選手(ニッパツ横浜シーガルズ)
試合前から、どんどんチャレンジして勝ちにいこうと話していました。相手は序盤に前から圧力をかけてくるけれど、耐えればチャンスはあると思っていたので、そこで耐えられたのは大きかったと思います。逆に後半はこちらが前から行って、開始10分で点を決めにいこうと話していました。私も試合前、ボールを受けてターンをしたときなど、チャンスがあればどんどん狙っていけと周囲に言われていました。(自分の1点目は)思い切り振り抜いたら、枠に飛んでくれました。今日見つけた課題をまた修正して、次も自分たちらしくサッカーができれば良い戦いができると思うので、頑張りたいです。
虎尾直美選手(コノミヤ・スペランツァ大阪高槻)
チャンスでシュートを打たず、決定的な場面で決め切れずにいるうちに、中途半端なプレーでボールを奪わるようになりました。前半は少し守備的だったので、攻撃的にいこうと後半からシステムも変えたのですが、やはり攻め切れずにカウンターを浴びました。パスミスを取られるなど、自滅した部分もありました。1部リーグ残留が懸かる入れ替え戦に良い形でつなげたかったのですが、ボールの失い方も悪くもったいない内容でした。入れ替え戦までの2週間、自分たちの戦い方はっきりさせて、全員で戦っていきたいです。
皇后杯2回戦その他の試合結果(10/29開催)
| 12 | 4 8 | 前半 後半 | 0 0 | 0 |
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| 5 | 2 3 | 前半 後半 | 0 0 | 0 |
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| 4 | 1 3 | 前半 後半 | 0 0 | 0 |
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| 4 | 2 2 | 前半 後半 | 0 1 | 1 |
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| 5 | 2 3 | 前半 後半 | 1 0 | 1 |
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| 1 | 1 0 | 前半 後半 | 0 0 | 0 |
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皇后杯2回戦(10/30開催)
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 新発田市五十公野公園陸上競技場 |
| vs | 神村学園高等部
| 11:00キックオフ(予定) 佐久総合運動公園陸上競技場 JFA-TVインターネットライブ配信 |
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 上野運動公園競技場 |
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 三木総合防災公園陸上競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 新発田市五十公野公園陸上競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 上野運動公園競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 佐久総合運動公園陸上競技場 JFA-TVインターネットライブ配信 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 三木総合防災公園陸上競技場 |
第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2016年10月22日(土)~2016年12月25日(日)