1月20日(木)に開幕するAFC女子アジアカップインド2022に、3連覇を目指すなでしこジャパン(日本女子代表)が出場する。
同大会はFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023のアジア地区予選を兼ねており、大会上位5チームが、その出場権を手にする。なお、開催国としてすでに出場が決まっているオーストラリアが上位5チームに入った場合は、6位チームが出場権を獲得することとなる。
20回目の開催となる今回の女子アジアカップは、出場チームが8チームから12チームに拡大された。12チームが4チームずつの3組に分かれて戦うグループステージの後、各グループ上位2チームと3位の成績上位2チームがノックアウトステージに進む。
グループAは、女子アジアカップ7連覇の実績を持つ中国を中心にグループ首位争いが進みそうだ。昨年の第32回オリンピック競技大会(2020/東京)で4得点のWang Shuang(王霜)選手が攻撃をリードする。
越後和男監督が率いるチャイニーズ・タイペイは、WEリーグのジェフユナイテッド市原・千葉レディースでプレーするGKチェン・スーユ選手、FCふじざくら山梨でプレーするGKツァイ・ミンロン選手が参加。開催国のインド、女子アジアカップ初出場のイランは、先述の2チームに続けるか。
グループBは、東京オリンピック4位のオーストラリアがグループ首位通過の最有力か。Sam Kerr選手は今大会屈指のストライカーで、オーストラリアはホスト国として迎える女子ワールドカップに向けても強化を進めている最中だ。
タイ、フィリピン、インドネシアは予選大会を勝ち上がったチームで、タイは元U-20日本女子代表コーチの岡本三代監督が指揮を執る。フィリピンはWEリーグでプレーするクインリー・クエザダ選手(千葉L)、サリナ・ボールデン選手(ちふれASエルフェン埼玉)が代表メンバー入りを果たした。
大会2連覇中の日本が戦うグループCには韓国、ベトナム、ミャンマーが入っている。韓国は前回のAFC女子アジアカップヨルダン2018でも日本と同じグループで、その際は0-0で引き分けた。攻撃を司るJi So-yun選手などヨーロッパで活躍する選手が増え、2021年10月にはアリメカと0-0で引き分ける健闘を見せた。
女子アジアカップ常連のベトナム、2大会ぶりの女子アジアカップを戦うミャンマーも、女子ワールドカップ初出場を虎視眈々と狙う。
日本にとって厳しい戦いの連続だった前回大会は、高倉麻子監督(当時)のもと、岩渕真奈選手が大会最優秀選手賞を受賞する活躍で2連覇を達成した。
女子ワールドカップ出場権獲得と3連覇を懸けて戦う日本は池田太監督のもと、高円宮記念JFA夢フィールドでの事前キャンプを経て、決戦の地インドに入った。アジア頂点の座を守ると同時に、チームとしてさらなる成長を遂げ、2022年の良いスタートとしたい。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)
ノックアウトステージ上位5チームがFIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023™への出場権を獲得
(※ただし、上位5チームにオーストラリアが入っていた場合、6位までのチーム)