JFA 第25回全日本U-18女子サッカー選手権大会が1月4日(火)にJ-GREEN堺(大阪府堺市)で開幕し、1回戦の8試合が行われました。
ピックアップマッチ1
SolfioreFC作陽 0-6(前半0-3、後半0-3)セレッソ大阪堺ガールズ
立ち上がり早々の2分、CKの好機を得たのはセレッソ大阪堺ガールズ(関西2/大阪)でした。このCKを吉田琉衣選手がしっかりとゴールに押し込み、先制しました。さらに15分には木下日菜子選手、33分に北原朱夏選手がミドルシュートを決め、3点をリードします。
一方、SolfioreFC作陽(中国1/岡山)も辛抱強く守備する中で徐々に自分たちのリズムを掴み始め、弓場麗華選手や大井菜那海選手がチャンスをつくりますが、得点につなげることができません。
後半に入るとセレッソ堺は、55分に栗本悠加選手、59分に北原選手が立て続けにゴールを奪い、89分には中村心乃葉選手がダメ押しの6点目。Solfioreは最後まで諦めずに前へ向かって戦い続けましたが、ゴールは遠く、試合終了のホイッスルが鳴り響きました。
勝利したセレッソ堺は次戦、3大会連続で苦杯を喫してきた相手である日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東1/東京)と対戦します。
ピックアップマッチ2
マイナビ仙台レディースユース 6-1(前半4-1、後半2-0)ANCLASノーヴァ
初戦の緊張感の中、主導権を握ったのはマイナビ仙台レディースユース(東北/宮城)でした。8分に貝尾千夏選手が先制ゴールを決めると、12分には宗形みなみ選手がPKを落ち着いて決めます。
ANCLASノーヴァ(九州1/福岡)はボールを奪うと、素早い切り替えで前へ。24分、山下藍選手がドリブルで前線まで運んで自らシュートし、1点を返しました。
しかし、マイナビは37分に大髙心選手、45分に石坂咲樹選手が追加点を挙げ、相手を突き放します。さらに56分と72分にもゴールネットを揺らして試合を決定付けます。
押し込まれる時間が長かったANCLASも前半よりもさらに粘り強く対応。小さなチャンスも逃さず前線に持ち込もうとしますが、なかなかゴール前までは辿り着きません。
6-1で試合は終了し、マイナビが勝利。マイナビは、2回戦で前回大会準優勝の三菱重工浦和レッズレディースユース(関東2/埼玉)と対戦します。
選手コメント
岡本琉奈選手(SolfioreFC作陽)
前日に高校女子選手権(全日本高等学校女子サッカー選手権大会)の1回戦で岡山県作陽高校が勝ったのを試合会場で見て、自分たちも絶対に勝とうと臨みました。苦しい時間も多かったですが、運動量やキープ力のある選手を生かし、自分たちが練習してきたサイド攻撃を出せる場面もつくれました。キャプテンを務めさせてもらったのは初めてでしたが、同級生も下級生も積極的に支えてくれました。学年に関係なく高め合えるチームで1年間戦えたことを誇りに思います。
北原朱夏選手(セレッソ大阪堺ガールズ)
池田昌弘監督の指揮のもと、大会最後の日まで一緒に戦いたいという気持ちをチームみんなで共有し、今大会に臨みました。得点こそ多かったですが、次の試合以降はもう少し相手を崩して得点を挙げたいです。個人としては得点したいと思って試合に臨んでいたので、1点目は普段あまり入らない遠めの位置からのシュートが決まり、2点目は練習でやってきたものを発揮でき、良かったです。次の試合でも、チームの強さを見せたいです。
宗形みなみ選手(マイナビ仙台レディースユース)
自分たちが主導権を握っていても、1本のカウンターでやられてしまうこともあります。隙をつくらないようもっと突き詰めていかなければならないですし、攻撃についてもゴール前の崩しは質にこだわってきた部分なので、崩していくだけでなく、さらに得点に執着していかなければいけないと感じました。今までやってきたことを全部出す場だと思っているので、次の試合もメンバー入りしていない選手の分も背負って全員で戦っていきます。
庄司美優選手(ANCLASノーヴァ)
自分たちの思うようなプレーができず、そのまま後半まで押されてしまいました。赤木翼監督が「ラインを前に」と声を掛けてくれていましたが、自分たちで気づいて改善できなければいけません。中学生が主体なので、高校生を前にすると体格やロングボールの質、スピードなど、まだまだ足りないと感じました。昨年に続き今年も大差で負けてしまったので、来年こそは勝ちたいと思います。体づくりも含めてしっかり成長し、1年後またこの大会に戻ってきます。
大会期間:2022年1月4日(火)~2022年1月10日(月)
大会会場:大阪府/J-GREEN堺