FIFA女子ワールドカップフランス2019の初戦を10日(火)に控えたなでしこジャパンは開催地のパリで4日目を迎えました。
6日(木)からワールドカップの公式大会期間に突入し、これまでの事前キャンプから様々なものが変わりました。ワールドカップイメージがデザインされたラッピングバスに乗り、装飾と目隠しが施された施設でトレーニングを行い、ホテルの警備も厳しくなりました。この日は「Community Training Session」ということで、大勢の地元の子どもたちが応援に駆けつけてくれました。
子どもたちの声援の中行われたトレーニングは、前日に続いて「作る・崩す・フィニッシュ」の攻撃の局面を想定したものとなりました。最終ラインから丁寧にパスをつなぎながら、時には大胆に縦方向へのパスで攻撃のスイッチを入れて、迫力を持ってゴールに迫る流れを確認。ボールが前線に運ばれるごとに大きくなる子どもたちの歓声に、選手たちも気持ちよくトレーニングしていました。
午後は国際サッカー連盟(FIFA)による今大会のルールの説明や写真撮影が宿泊ホテル内で行われ、大会のスタートを改めて実感する時間となりました。
FIFA女子ワールドカップフランスは7日(金)に開幕し、日本は10日(火)に初戦のアルゼンチン戦を迎えます。
選手コメント
DF #3 鮫島彩 選手(INAC神戸レオネッサ)
昨日のトレーニングに比べて、もうひとつ高い位置での崩しを確認したトレーニングになりました。相手のサイドバックの後ろのスペースを突く、あるいはそれによって空いた中央を使うことの確認でした。チーム内でもっともっと細かく話すことはありますが、一つ一つ潰していきたいと思います。ボールの奪いどころについては、前線からどうはめ込んでいくか、もう少し突き詰めていって、守備に回る時間が長くならないようにしたいです。大会の開幕が明日7日で、先日私達も戦った開催国のフランスと、同じアジアの韓国との試合ということで、どういった試合になるか楽しみです。
DF #22 清水梨紗 選手(日テレ・ベレーザ)
自分のポジションでは、トップの選手を走らせてスペースを使うことが求められています。スペイン戦ではそのシーンがなかなか作れませんでした。全体としてその意思疎通を図るために前線への流し込みについて特に言われています。ワールドカップで試合が始まれば緊張もするでしょうし、難しいこともあると思いますけど、この舞台に立てることを楽しんで、自分が持っているものを全て出したいと思います。
MF #17 三浦成美 選手(日テレ・ベレーザ)
今日の練習では、自分のボランチというポジションとして、センターバックをどう進入させるか、あるいは自分がボールを受けてどこから進入するのか、一番考えないといけないポジションだと思うので、そういったことを確認しながら実戦的にできたと思います。先日のスペイン戦は前半ベンチで後半からの出場でしたが、やはり試合に出たいと強く思いしましたし、その反面、外から見て分かることも多かったので、練習から頑張っていきたいと思います。
スケジュール
FIFA女子ワールドカップフランス 2019
大会期間:2019年6月7日(金)~2019年7月7日(日)
グループステージ:
2019/6/11(火) 01:00キックオフ(日本時間)
vs アルゼンチン代表
2019/6/14(金) 22:00キックオフ(日本時間)
vs スコットランド代表
2019/6/20(木) 04:00キックオフ(日本時間)
vs イングランド代表