なでしこジャパンはFIFA女子ワールドカップフランス2019前最後の強化試合となるスペイン女子代表との国際親善試合を6月2日(日)に控え、フランス北部の街ル・トゥケでトレーニングを行いました。
翌日に控えたスペイン戦前日の1日(土)、なでしこジャパンは試合会場のStade Gerard Houllierで公式練習を実施。1時間の公式練習は冒頭15分のみメディアに公開され、以降は非公開で集中力を高めてトレーニングに臨みました。
「高倉麻子監督のことはコスタリカのときから知っている」と話すスペイン女子代表のホルヘ・ビルダ監督は、2014年にコスタリカで開催されたFIFA U-17女子ワールドカップにU-17スペイン女子代表監督として出場、同大会のグループステージと決勝で高倉麻子監督率いる日本に敗れ惜しくも準優勝という結果に終わっています。当時のU-17日本女子代表には、大会MVPに輝いた杉田妃和選手や市瀬菜々選手、宮川麻都選手、小林里歌子選手、長谷川唯選手、南萌華選手がいました。スペインにも当時背番号10を着けていたアンドレア・ファルコン選手を含む4人の選手が今回の女子ワールドカップのリストに名を連ねています。また、スペインとは昨年行われたU-20女子ワールドカップの決勝でも相対するなど(結果は3-1で日本が優勝)、因縁の対決にも注目が集まります。
夜に行われたミーティングでは、脳振盪に関する映像を見ました。近くでプレーする選手同士が、互いに「気付く(Recognize)」、「知らせる(Report)」、「プレーをやめる(Remove)」といった3つのRを意識することで選手生命が守れることを学びました。
FIFPro(国際プロサッカー選手会)からの脳振盪に対する注意喚起動画はこちら
なでしこジャパンは6月2日(日)のスペイン戦を経て、10日(月)に初戦のアルゼンチン戦を迎えます。
選手コメント
MF #14 長谷川唯 選手(日テレ・ベレーザ)
ワールドカップで対戦するイングランドとは一度戦っていて、そこから修正できるのはいいことだと思います。アルゼンチン、スコットランドは未知な部分が多いので、試合中の修正力が問われると思いますが、その点は自分も得意としているので対応していきたいです。初のワールドカップですが、試合ごとに成長するのは以前に自分も経験しているので、それをまた今大会で経験できるようにしていきたいですし、先輩たちの経験もこのチームにとって大事なものなので、力を合わせていきたいです。
DF #12 横山久美 選手(AC長野パルセイロ・レディース)
ワールドカップに出るチームはどこも強いですが、初戦は大会の入り方として大事ですし、どんな相手であろうと勝つことで雰囲気よくできると思っています。代表が勝つことが、なでしこリーグの環境改善や観客数を増やすといったことに繋がると思うので、そういった責任も持って戦いたいと思います。
FW #13 宝田沙織 選手(セレッソ大阪堺レディース)
高倉監督には、ワールドカップのメンバーの一人として選ばれている、自分の得意なプレーを出して思う存分やってくれと言われました。アンダー世代とA代表とは違う部分もありますが、日本を背負っているという気持ちで臨んでいければと思います。最高の舞台に選ばれたからには、自分の特長をしっかり出してチームに貢献したいと思います。
スケジュール
FIFA女子ワールドカップフランス 2019
大会期間:2019年6月7日(金)~2019年7月7日(日)
グループステージ:
2019/6/11(火) 01:00キックオフ(日本時間)
vs アルゼンチン代表
2019/6/14(金) 22:00キックオフ(日本時間)
vs スコットランド代表
2019/6/20(木) 04:00キックオフ(日本時間)
vs イングランド代表