第26回全日本大学女子サッカー選手権大会の2回戦が12月27日(水)、三木総合防災公園(兵庫県三木市)で行われ、ベスト8が決定しました。
ピックアップマッチ1
日本体育大学 3-1(前半2-0、後半1-1)吉備国際大学
関東第1代表の日本体育大学と吉備国際大学の対戦。最初のチャンスでゴールを奪ったのは、日本体育大学キャプテンの平田ひかり選手でした。開始6分、今井裕里奈選手のクロスをゴール前中央、頭で合わせて先制します。その後、前半は両チームともに決定的チャンスを作りますが、身体を張った守備に阻まれます。
すると40分、小島和希子選手からのパスを受けた佐藤美月選手が右サイドを突破し、中央へクロスを入れます。そこへタイミング良く走り込んできた平田ひかり選手が2得点目を奪い、日本体育大学が2-0とします。
後半は日本体育大学のボールを保持する時間、またチャンスが多いなか、吉備国際大学も効果的な攻撃から、逸見桃子選手、吉田凪沙選手が決定的チャンスでシュートを打ちますが、GK福田まい選手を中心とした堅い守備を崩すことはできません。対する日本体育大学は89分、中野ひかり選手から絶妙なパスを受けた平田ひかり選手がドリブルで独走して3点目のゴールを冷静に決め、ハットトリックを達成します。終了間際90分、吉備国際大学はFKの場面で佐々木佑香選手が25mを越えるロングシュートを直接決めて1点を返しますが、このまま試合は終了。日本体育大学が3-1で2回戦を突破し、準々決勝へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
福岡大学 0-3(前半0-2、後半0-1)大阪体育大学
関西第1代表の大阪体育大学と1回戦をPK戦で突破して勢いに乗る福岡大学との対戦。立ち上がりから大阪体育大学が攻め込みます。開始4分からコーナーキックが続きますが、福岡大学もセンターバックで主将の小湊杏衣莉選手、アンカーに入る池田歩未選手を中心に身体を張ったディフェンスで得点を許しません。試合が動いたのは27分。大阪体育大学のターゲットプレーヤー井之脇朱音選手が体を上手く使いながらドリブルで突破し、中央で合わせた東原彩帆選手のゴールが決まり、大阪体育大学が先制します。34分には福岡大学も反撃をみせ、三宅由梨亜選手のドリブルから右サイドに展開。クロスが上がるもゴールキーパーにキャッチされ得点には至りません。この直後、鈴木千尋選手のコーナーキックに吉田紫穂選手がヘディングで合わせ、大阪体育大学が追加点を奪って前半を折り返します。
後半は福岡大学も反撃を見せます。54分には三宅選手がシュートを放つも、ゴールキーパーにキャッチされ得点には至りません。大阪体育大学は井之脇選手を起点とした左サイドでの展開から今田怜那選手が落ち着いてゴールネットを揺らし、追加点を奪います。福岡大学も最後まであきらめず粘りを見せますが、試合は3-0で終了し、大阪体育大学が準々決勝進出を決めました。
ピックアップマッチ3
徳山大学1-1(前半1-0、後半0-1、PK4-3)新潟医療福祉大学
徳山大学と今大会初戦となる北信越第1代表の新潟医療福祉大学との対戦。1回戦に大量得点で勝利した徳山大学は勢いそのままに試合に入ります。4分、中央で塩田満彩選手が相手ボールをカットすると左サイドの髙島瑞希選手にスルーパスを出します。そのパスを受けた髙島選手がサイドをえぐり、中央へ折り返すと福永静香選手が冷静に頭で合わせ先制します。その後は膠着状態が続き、1-0で折り返します。
後半になっても両チームともにシュートまで持ち込めない場面やシュートが枠外に外れ、このまま試合終了かと思われたアディショナルタイム。左サイドで新潟医療福祉大学の小野遥香選手がゴール前へロングボールを蹴りこむと右サイドから走りこんだ兼重紗里選手が右足で決め、土壇場で同点に追いつき、勝負はPK戦へ。3人目まで3-1とリードしていた新潟医療福祉大学でしたが、たて続けに2人が外します。先攻の徳山大学は6人目の龍沙也加選手が落ち着いて決めると、最後はGK山田陽菜選手が見事に防いで試合終了。徳山大学が準々決勝へと進出しました。
その他の試合結果
12月27日(水)
神奈川大学 2-0(前半2-0、後半0-0)愛知東洋大学
仙台大学 1-2(前半1-0、後半0-2)帝京平成大学
東洋大学 4-2(前半0-2、後半4-0)姫路獨協大学
静岡産業大学 2-1(前半0-1、後半2-1)武庫川女子大学
札幌大学 1-13(前半0-7、後半1-6)早稲田大学
選手コメント
平田ひかり選手(日本体育大学)
私たちにとっては今日が初戦で、緊張や不安などがありましたが、応援してくれていた選手たちも含め、全員で勝ち取った勝利だと思います。良いところも多々ありましたが、改善できるところはもっとありました。特に決定機を外してしまうところは今後の苦戦につながるので、確実に決定力をアップしなければならないと感じています。明日の試合まで調整する時間がないため、試合の中で、相手を観てプレーを選択していければと思います。負けられないトーナメント戦、笑顔で西が丘に帰るためにも、明日もチーム一丸となって頑張ります。
持田なな選手(大阪体育大学)
難しいゲームとなりましたが、3-0で勝ち、準々決勝に進めることができてとても嬉しく思います。自分たちが攻め込む時間が多かったにもかかわらず得点に結びつけることができず、苦しい時間が続きました。ただ、練習してきた形からの得点、セットプレーからの得点は大体大の良さが出せたと思います。28日の試合では日本体育大学と対戦します。チャレンジする強い気持ちを持ってゲームに臨みたいです。3年ぶりの西が丘に向けてチーム全員が全力を尽くし闘います。
松宮れみ選手(徳山大学)
開始早々に大事な一点を取ることができましたが、そこからなかなか点に繋がらず我慢する時間が多くなりました。安定した守備でピンチを防げましたが、試合終了間際に一点返されてPK戦となり、一時はどうなるかと思いました。ピッチに立つメンバーが責任をもって魂を込めてやってくれたので勝つことができました。明日は今日の対戦相手の新潟医療福祉大学の思いも背負い、中国地域代表として精一杯戦いたいと思います。昨年の悔しい思いと、この一年間みんなで目標としてきたベスト4の壁をぶち破るために、いい準備をして勝ちにいきたいと思います。
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第26回全日本大学女子サッカー選手権大会
開催期間:
2017年12月25日(月)~2018年1月14日(日)
会場:
【1回戦~準々決勝】三木総合防災公園(兵庫県三木市)
【準決勝・3位決定戦・決勝】味の素フィールド西が丘(東京都北区)
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