なでしこジャパンの骨格づくりが進む MS＆ADカップ2017メンバー発表記者会見 #jfa #nadeshiko #daihyo

なでしこジャパン（日本女子代表）の高倉麻子監督は10月11日(水)、JFAハウス（東京都文京区）で記者会見を行い、10月22日(日)に開催されるMS&ADカップ2017対スイス女子代表に臨むメンバー23人を発表しました。

今回のチームには、初選出の清水梨紗選手を含め日テレ・ベレーザから最多7選手を招集。また、今シーズン、バイエルン・ミュンヘン（ドイツ）からINAC神戸レオネッサへと活動の場を移した岩渕真奈選手が今年3月のFPFアルガルベカップ2017以来、約7カ月ぶりにメンバーに名を連ねました。

高倉監督は冒頭のあいさつで「12月にはEAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会、来年4月には2019FIFA女子ワールドカップフランスのアジア予選（ヨルダン）が開催される。本格的にチームづくりを進めるという意味で今回のメンバーを選考した」とコメント。長野での一戦に臨む選手たちがチームの骨格になることを示唆した上で、「若い選手は急に成長したり、一度代表を経験することによって精神的に大きく成長したりすることもあるので、注意深く観察する。競争しながら良いチームをつくっていけたら」と語りました。

ドイツから日本に帰国した後、右膝内側側副じん帯の手術を受けた岩渕選手に関しては、「早くから代表チームで経験を積み、中堅に差し掛かっている。まだトップパフォーマンスには届かないと思うが、代表選手としての自覚を持ってもらいたいという思いを込めて（招集した）」と期待を寄せる。24歳ながら2度のFIFA女子ワールドカップ（11年、15年）とオリンピック（12年）を経験している岩渕選手には、自身が培ったものやチームの在り方を伝える、オフ・ザ・ピッチでの役割も求められます。

なお、選手選考に関連した質問が続く中、高倉監督は「全員に同じ期待を寄せている。選手個々に異なる長所があり、自覚がある。あとは、彼女たちに、自分がチームを勝たせる存在になるんだという思いをグラウンドで表現してほしい」と、メンタリティーについて言及。これからの代表活動では、技術やフィジカルの強化、戦術理解の向上はもちろん、選手たちの精神的な成長も期待されます。

なでしこジャパンは10月16日(月)からMS&ADカップ2017に向けた合宿を開始させ、10月22日(日)に長野Uスタジアムでスイス女子代表と対戦します。

監督・選手コメント

高倉麻子監督
私が監督に就任してから1年あまり、2016年から数えると（10月22日のスイス女子代表戦が）14試合目になります。たくさんの選手を招集してきた中で、新しいチームとしてさまざまな選手を試すこと、チームに合う戦術を試すことにチャレンジしてきました。ここまで、リーグで高いパフォーマンスを披露している選手、なでしこジャパンに招集した際、戦術を理解し、表現していこうとする選手、成長が見られる選手をベースに選んでいるので、今回はこのメンバーで戦っていこうと思っています。

GK #1 池田咲紀子選手（浦和レッズレディース）
自分の存在、特徴をアピールしようとしてきた今までとは異なり、今後はチームが勝つために、自分は何ができるかを意識してプレーしたいと思います。代表チームでの経験を経て、体づくりの重要性を再確認しました。フィジカル強化に取り組んだ結果、体重が増えるなど、目に見える成果も出ています。あとは、試合で成長した姿を見せたい。コーチングやビルドアップといった持ち味を見せつつ、チームとしては自分たちが持っているものを少しずつ積み重ねていけたらと思っています。

MF #17 長谷川唯選手（日テレ・ベレーザ）
これまで、代表チームで活動し、いろいろな選手の特徴を感じてきました。これからは、自分の持ち味である運動量や、攻守における1対1の粘り強さを発揮したいと思っています。今まではリーグ戦でのプレーが評価されて代表チームに招集されてきたと思いますが、リーグ戦が終了した今、代表チームに行ったときにしっかりと結果を残さないと、選ばれ続けないという危機感もあります。スイス女子代表戦は、絶対に勝たないといけない試合。国内での試合ですので、個人としても結果を追求します。

JFA-TV

スケジュール

※スケジュールや会場は変更になる場合がございます。

2017/10/22(日)　16:30キックオフ(予定)
なでしこジャパン（日本女子代表）対スイス女子代表
長野/長野Uスタジアム

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