Quantcast
Channel: JFA.jp - 公益財団法人日本サッカー協会公式サイト
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5133

「熊本とともに、なでしこジャパンもここからスタート」キリンチャレンジカップ2017 ~熊本地震復興支援マッチがんばるばい熊本~

$
0
0

4月9日(日)に熊本県民総合運動公園陸上競技場で行われるキリンチャレンジカップ2017 ~熊本地震復興支援マッチ がんばるばい熊本~でコスタリカ女子代表と対戦するなでしこジャパンは8日(土)、冒頭15分以降を非公開とした公式練習と高倉麻子監督の記者会見を行いました。

高倉監督は「ひとつの素晴らしい成果を残したなでしこジャパンのチームが、残念ながらオリンピックに行くことが出来ずに、新しいところにバトンが回ってきました。私たちがやらなければならないことは偉大な選手たちを越えること。簡単なことではないですし、大きなチャレンジになると思います。何にも負けずに立ち向かっていく強さを選手一人ひとりが持つことができれば、決して不可能ではないと思っていますし、復興に向かって進んでいく熊本ともに、なでしこジャパンもここからスタートしたと言えるように、力強い戦いをしたい」と翌日の試合に向けた決意を述べました。

2016年4月になでしこジャパンの指揮官に就任した高倉麻子監督。その約一か月後には世界屈指の強豪・アメリカとの2連戦に臨みました。このとき、なでしこジャパンは同年3月のリオデジャネイロオリンピックアジア最終予選で出場権を獲得できず、対するアメリカはロンドン大会に続き、オリンピック連覇に向けて最終調整へ入ろうとしているところ。メンタル面ひとつとっても、厳しい戦いが予想されました。
ここで高倉監督が選手たちに最初に伝えたのは「なでしこジャパンはまだ終わっていないということを示そう」ということでした。準備期間はほとんどありませんでしたが、選手たちは一つ一つのプレーと自分たちの出来ることを確認するように集中してアメリカに挑みます。アメリカに攻め込まれながらも先制点を奪い、一時は逆転を許しますが、アディショナルタイムに横山久美選手のゴールで最後の最後で追いつくという、なでしこジャパンらしい粘りを見せました。続くアメリカとの第2戦では0-2(豪雨のため途中で中止)で敗戦を喫しますが、大きな収穫を手にした初陣でした。

7月にはリオデジャネイロオリンピックを直前に控えたスウェーデンと対戦。攻め込まれながらも耐え続けていた日本ですが、76分から3ゴールを奪われ、0-3で完敗を喫しました。一方この試合では4-1-4-1という新たなシステムを試すなど、新生・なでしこジャパンの可能性を探る大きな一戦にもなりました。

2017年に入り、なでしこジャパンはアルガルベカップ(3月1日~8日ポルトガル)に参加。8日間で4試合を戦う過酷さもありますが、他国と対戦できる貴重な場です。昨年11月に開催されたFIFA U-20女子ワールドカップで3位の成績をおさめたU-20日本女子代表からも長谷川唯選手、籾木結花選手が招集されました。スペイン(●1-2)、アイスランド(○2-0)、ノルウェー(○2-0)、オランダ(●2-3)と対戦し、2勝2敗で6位。思い描いていた強化まではいかない面もありましたが、さまざまなタイプのサッカースタイルを持つチームと対戦することで、対応できる個の能力や、日本が抱える攻守における課題も確認することができました。

この1年間、対戦してきた相手とはまた異なるタイプのコスタリカ女子代表ですが、「どこからでも誰でも点が取れるサッカーを目指したい」と高倉監督。
キリンチャレンジカップ2017 ~熊本地震復興支援マッチ がんばるばい熊本~は9日(日)19:00キックオフ(予定)です。

選手コメント

MF #10 阪口夢穂選手(日テレ・ベレーザ)
攻撃の面でも守備の面でも、アルガルベカップではたくさん課題がでたので、一つでも二つでも課題をクリアし、より成長したチームを見せられたらと思います。このチームで10番をつけさせてもらってから、まだ点を取っていないので、得点を狙っていきたいです。
熊本でできることには意味があると思うので、皆さんが喜んでもらえるような試合をして、明日は勝ちたいと思います。

DF #2 高木ひかり選手(ノジマステラ神奈川相模原)
アルガルベカップは4試合の中で失点も多く、自分たちが主導権を握って自分たちのやりたいサッカーができなかったので、明日の試合は90分間自分たちが主導権を握って、勝利を掴んでいきたいです。コスタリカはパワフルな体格とスピードがある印象。元気にはつらつと、自分たちが一生懸命プレーをしている姿を見て、頑張ろうと思ってもらえるような試合をしたいと思います。

MF #14 中里優選手(日テレ・ベレーザ)
海外の選手はパワーがあって、うまく対応出来ないことがアルガルベカップではたくさんありましたが、小さい自分が有利に、(相手が)嫌な動きができるというのも感じたので、これを活かしていきたいです。たくさん動き回って、味方との連携で抜け出す、細かい動きやフェイントで相手の逆を取るプレーができればと思います。日本代表として、サッカーを通して元気や勇気を与えられる存在であるということを自覚して、一人でも多くの皆さんに笑顔になってもらえるようなプレーをしたいと思います。

JFA TV

高倉麻子監督「復興に向かって進んでいく熊本ともに」

なでしこジャパン(日本女子代表) スタジアムで最終調整

コスタリカ女子代表、公式トレーニングと記者会見を行う

  • 阪口夢穂選手(日テレ・ベレーザ)「アルガルベカップより成長した姿を見せたい」

  • 高木ひかり選手(ノジマステラ神奈川相模原)「勇気づけられる試合を」

  • 中里優選手(日テレ・ベレーザ)「1人でも多く笑顔になってもらいたい」


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5133

Trending Articles