今月2回目となるフットサル日本女子代表候補のトレーニングキャンプが21日(水)、前回と同じく神奈川県箱根町でスタートしました。今回のキャンプでは前回のキャンプより5名の選手が入れ替わり、2回のキャンプの集大成を目指します。
集合して最初に行われたミーティングでは、伊藤雅範監督より、今回のキャンプの目的、チームが目指すもの、戦術について共有されました。その後の練習では、1対1や3対3のフォーメーションで、ミーティングで共有したチームの戦術を徹底して確認しました。
夜7時からは、前回も練習試合を行ったP.S.T.C.LONDRINAと30本✕3本の形式で対戦しました。フットサル日本女子代表候補は、なかなか相手のペースを崩せず何度も押し込まれ、第1ピリオドでは3失点、第2ピリオドでは2失点、そして第3ピリオドに入って2失点と立て続けに失点してしまいます。しかし終盤には徐々に自分たちのペースを掴み始め、後半に櫻田未来選手が2得点を挙げ、試合は2対8で終了しました。
練習試合の途中からフットサル日本代表のブルーノ・ガルシア監督が見学に来場し、夕食時には選手たちに向け、日本の代表選手に選ばれてこの合宿に参加していることの重みと責任について話し、選手たちを鼓舞しました。
監督・選手コメント
伊藤雅範フットサル日本女子代表監督
今年2回目の合宿ということで、前回から行ってきた戦術やコンセプトの確認と共有をテーマに合宿を行っています。初日は二部練習で、夜は高校生・中学3年生混合のP.S.T.C.LONDRINAと練習試合を行いました。結果は敗れましたが、1本目、2本目の課題を修正し3本目に互角の戦いを披露できたことは良かったと思います。しかし、世界と戦う上で体格差で我々を優る相手と戦うことは想定されることです。だからこそ、今回の練習試合で埋めれなかった差を、どのように立ち向かい補っていくのかをこれからも全員で取り組んでいきたいと思います。
我々は世界と戦うこと(世界レベルの競技力)、そして現時点で最大の目標である『AFC女子フットサル選手権2017優勝』を目指しています。選手、各選手の所属チームの方々、施設関係者、代表スタッフ、みんなの協力で素晴らしい合宿を行えていると感謝しています。また、初回の合宿からメンバーを数名変更し、『競争』も促しています。代表チームに指定席はありません。この2回の合宿で呼ばれた選手、そして今回は招集されなかった選手たちも『競争』に参加しています。日本女子フットサル界全体で『AFC女子フットサル選手権2017優勝』という目標を達成したいと思います。
藤田靖香選手(arco-iris KOBE)
今日はトレーニングとトレーニングマッチを行いました。トレーニングマッチではピヴォを意識した攻撃や高い位置からの守備など、トレーニングで行ったことを意識して取り組みました。平日の遅い時間にもかかわらず、トレーニングマッチをしていただいたP.S.T.C.LONDRINAチームには、本当に感謝します。前回の合宿とメンバーも変わっていますが、今回もコミュニケーションをしっかり取り、良い雰囲気で頑張っていきたいと思います。
竹村純子選手(フウガドールすみだレディース)
今回から合宿に参加させてもらい、能力の高い選手と一緒にプレーができて1日目から刺激をもらいました。3日間しかないので1分・1秒も無駄にしないよう集中して取り組み、たくさん吸収していきたいと思います。まずはとにかく自分らしく!楽しみます!
高尾茜利選手(福井丸岡RUCK)
初日からとても良い雰囲気で充実したトレーニングができました。そして、今回の合宿も1日目からトレーニングマッチを行いました。勝てなかったのが悔しいです。でもチームメイトとたくさんコミュニケーションを取り、一つ一つ試合の中で改善していくことができました。最終日のトレーニングマッチは、より結果にこだわって臨みたいと思います。