10月23日(日)に第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の1回戦8試合が開催され、10月29日(土)、30日(日)の2回戦に進出するチームが決まりました。
ピックアップマッチ1
バニーズ京都SC(関西/京都) 1-0(前半1-0、後半0-0)筑波大学(関東/茨城)
栃木県グリーンスタジアムで行われた第1戦は、2年連続で2回戦進出を狙うバニーズ京都SC(関西/京都)と初の2回戦進出を目指す筑波大学(関東/茨城)との一戦。奇しくも前回大会の1回戦と同じカードとなりました。
立ち上がりからボールの主導権を握ったのはバニーズ。最終ラインに5人を配置する筑波大は、組織的な守備で相手の攻撃を封じると、カウンターでゴールを目指します。ミドルレンジからも積極的にゴールを狙いますが、なかなかゴールをこじ開けることができません。すると、地力に勝るバニーズはわずかな守備のほころびを見逃しませんでした。43分にセンターバックの石井咲希選手からのスルーパスに佐藤莉奈選手が抜け出すと、冷静に相手GKとの一対一を制し、バニーズが先制します。
後半に入ると筑波大が4バックのシステムに変更し、マークがはっきりすることで局面でのプレーはさらに激しさを増します。バニーズは連動した攻撃を展開、一方筑波大は年代別の日本代表にも選出されてきた水谷有希選手にボールを集めますが、集中力を高く保った守備陣が互いのゴールを許しません。最後までゴールネットが揺れることはなく、筑波大はリベンジならず。昨年のPK戦での勝利に続き、バニーズが2回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ2
東洋大学(関東/群馬) 3-0(前半1-0、後半2-0)JAPANサッカーカレッジレディース(北信越/新潟)
栃木県グリーンスタジアムでの第2試合は、創部4年目で皇后杯初出場の東洋大学(関東/群馬)と6度目の出場となるJAPANサッカーカレッジレディース(北信越/新潟)が激突しました。
試合序盤こそボールが落ち着かない慌ただしい展開が続きましたが、東洋大が徐々にペースをつかみます。31分に三浦梢選手、39分に高木夏美選手が決定機を迎えますが、いずれもJAPANサッカーカレッジのGK濵田百華選手のファインセーブに阻まれてしまいます。それでも攻撃の歯車が噛み合った東洋大は41分に大島彩香選手のドリブルシュートが決まり、ついに先制します。
後半キックオフ直後の46分には高木選手がエリア左からシュート。一度はGKに阻まれますが、こぼれたところを三浦選手が押し込んで追加点を挙げます。2点をリードしたことでさらに攻撃に迫力が出てきた東洋大は、攻撃の手を緩めません。86分には本橋友佳選手が蹴った左CKがそのままゴールに吸い込まれ、リードを3点とします。試合終了間際に岸みのり選手が自ら得たPKを蹴りますが、これはGK濵田選手が意地のセーブ。試合終了のホイッスルが鳴るまで攻め続けた東洋大が大会初勝利を挙げ、2回戦に駒を進めました。
監督・選手コメント
千本哲也監督(バニーズ京都SC)
筑波大の戦い方を研究して、トレーニングでやってきたことを出せていたので、前半はチャンスの数も、ピンチの数も含めて思い描いていたとおりの試合ができていました。後半は相手がシステムを変更したことでこちらが受けに回ってしまい、ゲームを支配することができませんでした。昨年は2回戦でINAC神戸レオネッサに負けてしまいましたが、自分たちらしさは出せたと思っています。今年もここから先は格上との対戦になりますが、対戦する前から負ける気は全くありません。一つでも上を目指していきます。
伊藤栞選手(筑波大学)
久しぶりに社会人チームとの対戦で緊張もあり、前半は雰囲気に飲まれてしまいました。後半にシステムを変更してからは、守備のアプローチをしやすくなり、前からプレスを掛けてボールを取れるようになったことで自分たちのペースになりましたが、決めるべきところで決めきれませんでした。少ないチャンスを決め切ることは予選の時からの課題でしたし、今日の敗因だったと思います。皇后杯というすごく大きな舞台でプレーできた経験をこれからにつなげていきたいと思います。
岸みのり選手(東洋大学)
どのようなサッカーをしてくるか全く分からない相手との対戦で、最初は相手の出方を窺うような展開で少しバタバタしていました。途中から選手同士で話し合えたことで落ち着いてプレーできるようになりました。私が1年生のときに創部して、最初は11人いないような状況で、皇后杯に出られることは想像もしていませんでした。下級生も増えて、力も付いてきて、4年目でこの大会に出場できたことは本当にうれしいです。大会に出られたこと、1勝できたことに満足せずに次の試合も、その次も勝ち続けていきたいと思います。
高橋さくら選手(JAPANサッカーカレッジレディース)
前半は自分たちのペースでプレーできず守備に回ってしまいましたが、後半は少しずつ狙いでもあったプレスにいけるように改善できたと思います。人数を掛けて守っていたにも関わらず軽いプレーで先制点を奪われてしまいました。セットプレーでも失点してしまったので、もっと練習が必要だと感じました。自分たちのサッカーを思うようにできなかったのが心残りですが、今日出た課題を持ち帰って11月に控えているチャレンジリーグの残留戦に向けて練習に取り組んでいきたいです。
皇后杯1回戦その他の試合結果(10/23開催)
静岡産業大学磐田ボニータ (東海/静岡) | 1 | 0 0 0 1 | 前半 後半 延長前半 延長後半 | 0 0 0 0 | 0 | 浦和レッズレディースユース (関東/埼玉) |
セレッソ大阪堺レディース (なでしこ2部/大阪) | 3 | 0 3 | 前半 後半 | 1 0 | 1 | 福井工業大学附属福井高校 (北信越/福井) |
福岡J・アンクラス (九州/福岡) | 0 | 0 0 | 前半 後半 | 2 3 | 5 | 早稲田大学 (関東/東京) |
益城ルネサンス熊本FC (九州/熊本) | 3 | 1 0 1 1 | 前半 後半 延長前半 延長後半 | 1 0 1 0 | 2 | 常葉学園橘高校 (東海/静岡) |
東京国際大学 (関東/埼玉) | 1 | 1 0 | 前半 後半 | 0 0 | 0 | アンジュヴィオレ広島 (なでしこ2部/広島) |
大商学園高校 (関西/大阪) | 1 | 0 1 | 前半 後半 | 0 0 | 0 | 新潟医療福祉大学 (北信越/新潟) |
皇后杯2回戦(10/29開催)
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 佐久総合運動公園陸上競技場 |
| vs | 仙台大学
| 11:00キックオフ(予定) 三木総合防災公園陸上競技場 |
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 新発田市五十公野公園陸上競技場 |
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 上野運動公園競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 上野運動公園競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 新発田市五十公野公園陸上競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 佐久総合運動公園陸上競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 三木総合防災公園陸上競技場 |
皇后杯2回戦(10/30開催)
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 新発田市五十公野公園陸上競技場 |
| vs | 神村学園高等部
| 11:00キックオフ(予定) 佐久総合運動公園陸上競技場 |
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 上野運動公園競技場 |
| vs |
| 11:00キックオフ(予定) 三木総合防災公園陸上競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 新発田市五十公野公園陸上競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 上野運動公園競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 佐久総合運動公園陸上競技場 |
| vs |
| 14:00キックオフ(予定) 三木総合防災公園陸上競技場 |
第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2016年10月22日(土)~2016年12月25日(日)