なでしこジャパン(日本女子代表)は28日(土)、オランダ女子代表との国際親善試合を翌日に控え、アムステルダム郊外でトレーニングを行いました。気温は低いものの、この日はすっきりとした晴れ間ものぞき、選手たちもリラックスした表情で最終調整に臨んでいました。
ジョギング、パス交換を経て、ミニゲームを実施。GK山根・山下の両選手もフィールドプレーヤーとして加わり、笑顔の絶えない時間となりました。最後は各々がフリーでシュート練習などを行い、1時間強のトレーニングを終えました。
29日のオランダ戦について、佐々木監督は「オリンピック予選に向けて、誰が出ても遜色のないチームにしていきたい。様々な組合せやバリエーションができうる選手たちなので、流れを見ながら試したい」と語り、「攻守にアクションするコンセプトは変えず、一人一人が持っているものをいかに表現できるか」と若手選手に期待を寄せました。ここまでの遠征を振り返り、宮間あや選手も「チーム全員でコンセプトや各々の課題に取り組んで、いい準備ができている」とコメント。ワールドカップを経験していないメンバーが約半数いるなか、「いろいろな刺激を受けながら、新たなかたちをみんなで作り上げる、その足がかり、ステップにはなったと思う」と現在のチームを表現していました。
オランダといえば、今年のFIFA女子ワールドカップ・ラウンド16での対戦が記憶に新しいところ。有吉選手と阪口選手のゴールで勝利を収めました(2-1)。この一戦を含め、過去の対戦戦績は3戦3勝。なでしこジャパンにとって今年最後となる一戦は、29日16:30(日本時間24:30)キックオフです。
選手コメント
FW #11 有町紗央里選手(ベガルタ仙台レディース)
この中で自分がどれだけできるのか、迷わずに思い切ったプレーを出していきたいです。背後の飛び出しやゴールに絡むプレーを意識し、ゴールに向かう姿勢を見せられたらと思います。オランダは当たりが強くてリーチも長いので、相手にぶつからずにプレーするなど工夫したいです。なでしこは切り替えやサポートがすごく早いので、連動している動きのなかやボールを取ったあとにすぐに攻撃に転じることができます。しっかり対応したいと思います。
MF #16 杉田亜未選手(伊賀フットボールクラブくノ一)
あらためて、コンセプトや連携・連動の質など、レベルの高さを感じています。この環境でプレーできることは貴重ですし、少しでも今後につなげられるような時間にしたいので、どんどんチャレンジしていきたいです。8月のEAFF女子東アジアカップでプレーの質についてすごく考えさせられ、世界で通用するにはまだまだだなと感じていました。今回は一つ一つのパスの大切さを意識し、試合に出るチャンスを得たら、ドリブルやシュートなど少ないチャンスの中でも積極的にプレーしたいです。
スケジュール
11月24日(火) | AM/PM | トレーニング |
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11月25日(水) | PM | トレーニング |
11月26日(木) | PM | トレーニング ※完全非公開 |
11月27日(金) | AM/PM | トレーニング |
11月28日(土) | AM | トレーニング |
11月29日(日) | 16:30 | 国際親善試合 vs オランダ女子代表(Stadium FC Volendam) (日本時間:24:30 TV放送:NHK-BS1にて全国生中継) |