女子のフットサルチーム日本一を決する第13回全日本女子フットサル選手権大会が10月28日(金)に北海道/北海きたえーるで開幕します。3日間にわたって行われる今大会を前に、ここでは前回大会の様子をプレーバックします。
第12回大会には全国各地の予選を勝ち抜いた16チームが出場しました。4チームずつが4グループに分かれて総当たりの1次ラウンドを戦った後、各グループ首位に立ったチームが決勝ラウンドに進出、ノックアウト方式で順位を決していきました。
各チームが熱戦を繰り広げた末、準決勝に進んだのは、SWHレディースフットサルクラブ(関西1/兵庫)、FC甲山レディース(開催地/北海道)、ビークストーキョーレディース(関東3/東京)、丸岡ラックレディース(北信越/福井)の4チームでした。
SWHと甲山の一戦は、甲山が邨中彩日選手のゴールで先制、1点をリードして前半を折り返します。しかし、前半からボールを保持して試合を優位に進めたSWHは、後半に攻撃力を見せつけます。17分の坂田睦選手の同点弾を皮切りに、後半だけで大量4得点をスコア。終わってみれば甲山に3点差をつけ、逆転で決勝に進出しました。
もう一つのカード、ビークストーキョーと丸岡ラックの一戦は接戦に。丸岡ラックは22分の北川夏奈選手のゴールで先制しますが、ビークストーキョーはその8分後に篠﨑圭子選手が同点弾をマークします。両者はこの後、勝ち越し点を狙って猛攻を仕掛けますが、決定打を放つことはできず、試合は1-1のままPK戦へともつれ込みました。PK戦では全員のキッカーが成功させた丸岡ラックが5-4で競り勝ち、2年連続の決勝行きを決めました。
迎えたSWHと丸岡ラックの決勝は、コートのいたるところで両者の意地がぶつかる接戦となります。小気味よくパスを回してゴールに迫るSWHに対し、丸岡ラックは堅守をベースに戦いながら、時折り鋭い速攻でチャンスにつなげました。前半は両チームともに2ケタのシュートを放ちましたが、GKの活躍もあり0-0で折り返します。
拮抗した展開が続いた前半と打って変わり、後半は早々に試合が動きました。24分、丸岡ラックの北川夏奈選手がカウンターから得点をマーク。優位に立ちますが、SWHも黙ってはいません。35分に相手ボールを奪った佐藤絵里選手が自らゴールネットを揺らし、同点とします。
試合は同点のまま両チームともに譲らず延長戦に突入。ここで開始早々の43分、SWHの佐藤選手がこの試合2点目となる得点を挙げ、チームを逆転に導きました。この後、延長後半の丸岡ラックの反撃をしのいだSWHは、1点のリードを守り切って大会初制覇。上久保仁貴監督は試合後、「選手たちがこれまでやってきたことを継続した結果、優勝につながったと思う」と喜びを語りました。
第13回全日本女子フットサル選手権大会
2016年10月28日(金)~30日(日)
北海道/北海きたえーる