FIFA U-20女子ワールドカップコスタリカ2022を戦うU-20日本女子代表は、グループステージ第2戦のU-20ガーナ女子代表との試合を8月14日(現地時間)に控え、トレーニングを行いました。
11日(木)のU-20オランダ女子代表との一戦を1対0で勝利し、白星スタートを切った日本は、翌12日(金)のトレーニングを2グループに分かれて行いました。キャプテンの長江伊吹選手らオランダ戦に出場したメンバーの一部はリカバリー中心のメニューに取り組み、中2日で迎える試合に向け意識的にコンディションを調整。出場時間の短かった選手はパス&コントロールや対人のトレーニングなど、ボールを使いながら心拍数をしっかりと上げる内容のメニューをこなしました。
ガーナ戦前日の13日は公式練習に臨み、試合間隔の短い中でも自分たちの課題の修正とガーナ戦に向けた準備を行いました。アフリカの選手特有の高い身体能力を存分に生かして戦うガーナに対し、攻守においてより組織的に戦う必要性を認識しながら、約80分のトレーニングで集中して様々な確認をしました。また、練習前や夕食後にはミーティングを行い、オフザピッチの時間も有効に使い、来るべき試合に向けての準備を整えました。
ガーナは初戦、U-20アメリカ女子代表に0対3で敗れているため、グループステージ突破のために日本戦は是が非でも勝点3を狙う戦いとなります。対する日本もグループステージ突破の可能性を高めるために、ガーナ戦はなんとしてでも勝利が欲しいところ。高い気温や急に降る大雨など、日程だけでなく天候的にも消耗の多い大会ですが、チームは総力を結集して戦います。
U-20ガーナ女子代表戦は14日(日)11:00キックオフ(日本時間15日2:00)、J SPORTSおよびBSフジで生放送を予定しています。
選手コメント
GK #1 福田史織選手(三菱重工浦和レッズレディース)
オランダ戦は初戦として大事な一戦になると、前々からチームで話していました。その中で序盤は簡単にプレーしながらも少しずつ自分たちの流れにできればと思って試合に入りました。前線の選手がいい制限をかけてくれたので後ろは余裕を持ってボールを奪うことができました。1点取れて勝てましたが、グループリーグなのでもう少し点が欲しかったです。ただ勝点を積むことがまず大事だったので、ゲームをコントロールして試合を終えられたことは良かったと思います。
個人的には後半の途中から雨が振りキャッチが難しくなる中で、相手のフリーキックでボールをこぼすミスがありました。1対0で勝っている中で失点すると相手に流れを持っていかれてしまうので、そのミスはなくさなければいけないところです。
ガーナ戦に向けてはもっと攻撃陣とも声を出し合って、連係して守備を強めていきたいです。点を取り切る、奪い切るところは課題としてやっていかなければいけないと思います。
MF #19 吉田莉胡選手(ちふれASエルフェン埼玉)
自分にとっては初めての国際大会で、ウォーミングアップのときに会場の雰囲気を感じて鳥肌が立ち、緊張しましたが、ピッチに入ったら緊張以上にやってやるぞという思いが強くなりました。
オランダ戦の最初はベンチで見ていて、いつ呼ばれてもいいように常に良い準備をしていました。終盤での出場でしたが、1対0で勝っている中で自分の役割をしっかり考えて落ち着いてプレーできました。時間を使いながら、相手にボールを持たせずに、前で時間を作るプレーはできたと思います。ボールを受けた後の仲間とのコンビネーションは自分の中で上手くいったと思っているので、次に繋がるプレーになりました。短い時間の出場でしたが楽しかったですし、もっと長い時間プレーしたいという思いになりました。
昨年はWEリーグで全試合で出場機会を与えてもらって、試合の感覚などは他の選手に比べると掴めているかなと思いますし、去年の1シーズンが今の自分の自信につながっていると思います。ガーナ戦に出られればゴールに向かうプレーをたくさんして、得点などの結果を残したいです。
MF #20 渡部麗選手(日体大SMG横浜)
オランダ戦はチームとして試合の入りが良かった中で、強くて速い相手にもみんなが戦っていたので、ベンチで見ていてもすごくワクワクしていました。良い展開で試合を進めていく中で、もう1点、2点取れた試合だったので、自分が試合に出たら枠にシュートを入れること、思い切ってシュートを打っていこうと考えていました。初戦を終えてからも大きく変わった部分はありませんが、オランダという強いチームに対してあれだけ決定機を作れたことはポジティブに捉えていて、より自信を持って次の試合に臨めると思います。いつも一緒に練習しているチームメイトが相手に対しても恐れず戦っていたので、自分もピッチに立てばできるという自信になりました。
次の試合に向けてもチーム全体として良い準備ができています。個人としては試合に出るチャンスがあれば自分の長所を生かして、チームに貢献したいと思っています。キックの部分は自分の長所だと思っているので、いい場所にボールを落としたり、いいタイミングで蹴られれば味方は必ず入ってきてくれると思うので、相手の身体能力を上回れるような正確性でシュートチャンスを作っていければと思います。
FW #17 土方麻椰選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
オランダ戦は、最初はワクワク感と緊張の両方ありましたが、試合前になると緊張が高まりました。途中からの出場で、試合になかなかうまく入れなかった部分もありましたが、初戦でいい経験ができたと思います。自分がどれだけ世界に通用するか、自分がどういうプレーをすればよいか、相手を見て冷静にサッカーをすれば自分の良さをもっと出せるんじゃないかと思ったので、次のガーナ戦で出場機会があれば自分の攻撃力をどんどん見せていきたいですし、得点に絡んでいきたいです。
個人的に国際大会が初めてなので、楽しみという思いしかありませんでした。全員がワクワク、楽しみな気持ちで試合に入れています。海外の選手を相手にしても自分たちの持っている技術やワンタッチプレー、日本らしさをもっと表現していこうと考えてプレーしていますし、共有できていることが増えてきて、チーム力が上がってきて、ひとつになっているなと思っています。
FIFA U-20女子ワールドカップコスタリカ2022
大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表