チャイニーズ・タイペイ女子代表は、アジアの女子サッカーが本格的に歩みを始めた1970年代後半から強さを誇っていたチームだ。アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ)の第2~4回大会(1977、1979、1981年)で、全試合無失点のまま3連覇するという偉業を達成した。香港で行われた第4回大会は、日本女子代表が初めて参加した国際大会であり、日本の記念すべき初の国際Aマッチの相手がチャイニーズ・タイペイだった。1981年6月7日に行われたその試合は、後半にCKからチャイニーズ・タイペイが決勝点を挙げて1-0で勝利。アジア3連覇に向けて走り出した一戦だった。
その後もチャイニーズ・タイペイは、1991年に中国で行われた第1回FIFA女子世界選手権(現、FIFA女子ワールドカップ)でベスト8に入るなどアジアの強豪チームの一つであったが、2000年代からは他のチームの成長スピードに対して遅れを取った。
2019年に越後和男監督が就任すると、2022年に4大会ぶりとなる女子アジアカップに出場。準々決勝でPK戦の末にフィリピンに敗れたが、その後の順位決定プレーオフの結果、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023への出場権を懸けたプレーオフトーナメント(2023年2月予定)に進むことが決定。1991年の第1回大会以来となる女子ワールドカップ出場への可能性を残している。
EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会は2大会連続の出場で、前回大会同様に朝鮮民主主義人民共和国の参加辞退に伴う繰り上げ出場となる。前回大会は初戦でなでしこジャパン(日本女子代表)と対戦し、国際Aマッチデビューとなった清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)の代表初ゴールなどで0-9と敗れた。
チャイニーズ・タイペイは今年4月に就任した顔士凱(イェン・シーカイ)監督が指揮を執り、WEリーグのジェフユナイテッド市原・千葉レディースでプレーするGK程思瑜(チョン・スーユー)もメンバー入りを果たした。今大会を足がかりに古豪復活、そして世界の舞台を再び目指す。
FIFAランキング:40位(アジア7位)※2022年6月17日発表
FIFA女子ワールドカップ出場1回:1991(準々決勝)
対戦成績:日本の16勝1分6敗(得点81、失点15)
連盟 | チャイニーズ・タイペイサッカー協会 |
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大陸連盟 | アジア |
サッカー連盟会長 | CHIOU I-Jen |
公式サイト | www.ctfa.com.tw |
大会成績 | 優勝:-/準優勝:- |