EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会が7月19日(火)に開幕し、なでしこジャパン(日本女子代表)が連覇を懸けて出場する。同大会は当初、中国で開催予定だったが、中国政府の新型コロナウイルスに対する防疫対策を理由に日本での開催へと変更された。なでしこジャパンが臨む3試合は全て茨城県立カシマサッカースタジアムで実施。2021年10月になでしこジャパンの指揮官に就任した池田太監督体制となってから、国内での初の公式試合となる。
今大会には日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイが出場。コロナ禍により予選は開催されず、参加辞退となった朝鮮民主主義人民共和国を除く東アジアのFIFAランキング上位4チームが顔をそろえた。
池田監督は今大会に向けて「約1年後のFIFA女子ワールドカップに向けて底上げをしたい」と、WEリーグ最優秀選手賞を受賞したGK山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)や、WEリーグ得点王の菅澤優衣香(三菱重工浦和レッズレディース)など経験豊富な選手を選出した一方、「代表経験の浅い選手やいろいろな組み合わせを試す場にしながら、勝利を目指すチームを編成した」と話すように、林香奈絵(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)の二人を初選出した。池田監督体制となってから初の国際タイトル獲得に期待が懸かる。
なでしこジャパンは、今年1~2月のAFC女子アジアカップで来年開催の女子ワールドカップへの出場権を得たものの、準決勝で延長戦、PK戦の末に中国に2-2(PK3-4)で惜敗した。池田監督は「(女子アジアカップで)韓国と引き分け、中国にPK戦で敗れている悔しさは選手も私も味わっているので、今大会でそれを表現してくれると思う」と雪辱を誓って臨む。
前回のE-1選手権は2019年に韓国で行われ、なでしこジャパンは高倉麻子監督の下、無失点の3戦全勝で終え、4大会ぶり3度目の優勝を収めた。土光真代、長谷川唯(共に日テレ・ベレーザ/当時)、岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ/当時)が負傷で大会中に離脱するアクシデントに見舞われたが、最終戦の韓国戦で1-0の勝利。3試合にフル出場してディフェンスラインを統率した南萌華(浦和レッズレディース/当時)が大会MVPを獲得し、岩渕が得点王を、GK山下がベストゴールキーパー賞を受賞するなど充実の大会だった。
東アジアのライバルへ借りを返しながら大会連覇、そして1年後のFIFA女子ワールドカップに向けて弾みがつく戦いに期待したい。
EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会
大会期間:2022年7月19日(火)~26日(火)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム
女子出場国:日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ