日本サッカー協会(JFA)は12日(火)、FIFA U-20女子ワールドカップコスタリカ2022に臨むU-20日本女子代表メンバー21人を発表し、佐々木則夫JFA女子委員長と、U-20日本女子代表の池田太監督がJFAハウスで記者会見に臨みました。
前日まで高円宮記念JFA夢フィールドで行われていたトレーニングキャンプに参加した、西野朱音選手(マイナビ仙台レディース)、長江伊吹選手(AC長野パルセイロ・レディース)、岩﨑心南選手、山本柚月選手(共に日テレ・東京ヴェルディベレーザ)などが選出されました。他にもWEリーグチームで主力を担っている杉澤海星選手(大宮アルディージャVENTUS)、吉田莉胡選手(ちふれASエルフェン埼玉)、藤野あおば選手(東京NB)もリストに名を連ねたほか、なでしこリーグ1部で上位争いをしているセレッソ大阪堺レディースからは田畑晴菜選手、小山史乃観選手が選ばれました。
池田監督は選出のポイントとして「アグレッシブに戦うというチームコンセプトがある中、ピッチ上で自分自身のプレーを100%発揮できる選手、プラス仲間の力を引き出せるような選手を」と重視した要素を明かし、「5月から連続してトレーニングキャンプができて、その積み上げを身体が忘れることが少なく、その上にまた(キャンプで)積み上げてきた。もともと理解力が高い選手たちですが、そういう積み上げるスピードが速かった」とチームづくりにも手応えを示しました。
U-20女子ワールドカップは、日本が優勝したFIFA U-20女子ワールドカップフランス2018以来の開催となり、前回大会はコロナ禍の影響で中止となりました。
今大会は8月10日に開幕し、グループステージのグループDに入っている日本は、日本時間8月12日5時にオランダ戦、同15日2時にガーナ戦、同18日8時にアメリカ戦を迎え、グループ上位2チームに入るとノックアウトステージに進出。U-20日本女子代表は大会史上初の連覇を目指して戦います。
コメント
佐々木則夫 JFA女子委員長
いよいよU-20日本女子代表が出場する、FIFA U-20女子ワールドカップコスタリカ2022が始まります。日本は連覇を目指していて、選手たちのコンディションもよく、連続したトレーニングキャンプでチーム力も上がっています。日本は女子ワールドカップ、U-20女子ワールドカップ、U-17女子ワールドカップの3カテゴリーで優勝していて、若い世代にも資質のある選手がいます。(国同士が)陸続きでしたら国際試合も多くできるでしょうが、(島国の)日本はそういったハンデを負った中でどう戦っていくかが重要で、池田監督の手腕には期待しています。なでしこジャパンも池田監督が率いてくれているので、来年の女子ワールドカップ、パリオリンピックにつなげていくことも期待しています。
池田太監督(U-20日本女子代表)
U-20日本女子代表は昨年チームを立ち上げ、コロナ禍でさまざまな活動制限がある中で選手とともにチームづくりをし、昨日までのトレーニングキャンプを終え、U-20女子ワールドカップメンバーを決定しました。アジア予選(AFC U20 女子アジアカップウズベキスタン2022)が中止となったため、前回のAFC U-19女子選手権タイ2019の優勝という成績が、今回のU-20女子ワールドカップ出場権につながりました。その意味で「一つ前の世代の選手たちの思いも一緒になって戦おう」と、キャンプで選手たちと共有しました。これからSAMURAI BLUE(日本代表)が出場するFIFAワールドカップカタール2022、U-17日本女子代表が出場するFIFA U-17女子ワールドカップインド2022があるので、ワールドカップイヤーのスタートとなる今大会で、選手たちと戦えることを私自身も楽しみにしています。