U-17日本女子代表は、5月15日(日)から静岡県御前崎市でトレーニングキャンプを開始しました。
今年10月に控えているFIFA U-17女子ワールドカップインド2022。組み合わせ抽選会が6月24日に実施されることが決まり、大会が近づいてきている実感が高まってきます。
このトレーニングキャンプでは、3試合のトレーニングマッチを予定しており、実践を経ながら自分たちの成果と課題を見つけていきます。15日(日)には、AC長野パルセイロレディースと対戦し0-1、16日(月)には、神奈川大学(女子)と対戦し2-1で勝利しました。
FIFA U-17女子ワールドカップまで残り4ヶ月となりました。16日(月)の夜には、井嶋正樹GKコーチから「信頼」をテーマにしたレクチャーが行われました。「信頼」と類似した言葉に「信用」があります。「信用」は相手に対する一方的な評価を意味しますが、一方で「信頼」はお互いの気持ちのやり取りの上に成り立つ感情を意味します。「ワールドカップで優勝する」というチームの目標を達成するには、チームメイトのお互いを信頼し合うことが重要なポイントとなります。「信頼を構築するにはどうしたらよいか」「これまでのトレーニングキャンプを振り返って信頼を得るためのコミュニケーションは十分に取れていたか」、各自で振り返る時間となりました。
選手コメント
DF 大矢さくら選手(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
1日目、2日目のトレーニングマッチでは、攻守において成果がありましたが、一人一人が覚悟を持って戦うことや感謝の気持ちをプレーで体現することなど、一戦一戦にかける想いが足りていませんでした。夜のレクチャーを聞き、「凡事徹底」という言葉が印象に残りました。大きな結果は日々の凡事の積み重ねだということに気がつくことができました。サッカーも同じで走りきること、球際で負けないこと、声をだすことなど当たり前のことを極めたいと思いました。そういったことの積み重ねが、チームの信頼に繋がると考えています。残り3日間のトレーニングキャンプでは、信頼度を高めるために、コミュニケーションを積極的に取ることを意識してプレーしたいです。
MF 久保田真生選手(藤枝順心高)
トレーニングマッチ2試合目に勝利出来たことは、成果だと思いました。しかし、たくさんの課題も見つかりました。世界で戦って勝つためには、今よりももっと前からボールを奪いに行ったり、DFから前線にボールを送ったあとのセカンドボールを拾ったり、ハードワークの部分、気持ちの部分での覚悟と責任がまだまだ足りていないと思いました。試合前のトレーニングも試合に向けての準備、気持ち、体を自分たちで作っていきたいです。当たり前のことを人がまねできないくらいやる、これを日常から意識して成長し続けたいです。ワールドカップ優勝に向けてチームで常にチャレンジし、1回1回のトレーニングや試合で高めあっていきたいです。
FW 栫井美和子 選手(INAC神戸レオンチーナ)
今回のトレーニングキャンプでは、世界と戦うために守備で前線からのプレスの強度が低いこと、攻撃ではゴールを奪うために準備や意識が足りないと感じました。明日からの練習では前線から強度の高い守備をしてボールを奪い、攻撃では迫力を持ってゴールまで行きたいです。レクチャーでは、コミュニケーションを取ることで1人で何かを行うよりも多くの人が集まった方が何倍にも力になることを学びました。それを意識してチーム全体で積極的にコミュニケーションを取り、1人1人がレベルアップして世界と対等に戦えるようにしていきたいです。このような状況の中でサッカーが出来ることに感謝し、全力で楽しみたいと思います。