2月21日(月)、日本サッカー協会(JFA)技術委員会/女子委員会およびWEリーグで、「第2回WEリーグ監督フォーラム」をオンラインにて開催しました。この監督フォーラムは、WEリーグが掲げるビジョン「世界一の女子サッカー」の実現に向けて、WEリーグが世界一のリーグとなるよう、監督同士でコミュニケーションを深める機会として昨年7月に第1回を開催しました。第2回目となる今回は、各クラブ、リーグ再開に向けたトレーニング・調整の最中ではありましたが10クラブの監督に参加いただきました。
フォーラムは冒頭、JFA技術委員会副委員長/WEリーグテクニカルアドバイザーである小野剛氏からの「我々は、競い合う仲間であり、かつ、高めていく仲間である。選手も競り合い、チームも競り合い、そして、リーグも競い合い、世界一のリーグを目指していきたい。また、このフォーラムでは、仲間との絆をつくり、ビジョンを共有していきたい」というメッセージを皮切りに、参加者の監督による活発な意見交換が行われました。
リーグ前半戦を終えて、各監督から振り返りのフィードバックをもらったあと、小野氏より海外サッカーのトレンドが共有され、「プレッシングとアンチプレッシングという男子サッカーのトレンドは、女子のサッカーでもすぐ反映されている」とのコメントがあり、世界の状況を掴む必要性が発信されました。それに続いてシュートやパスの数値の共有、またJFAフィジカルフィットネスプロジェクト菅野淳リーダーによるフィジカル測定やアカデミー年代での特性に関するデータ共有などを通し、実際に選手を指導する監督からの意見も含め、様々なディスカッションが行われました。
「WEリーグを世界一のリーグへ、そして日本サッカーをさらによくしていこうという監督たちの熱い想いの伝わる素晴らしいフォーラムでした」と小野氏がフォーラムを締めくくったとおり、フットボールファミリーの一員として、監督同士の意識を共有し絆を深めるフォーラムとなりました。
参加監督コメント
半田悦子監督(ちふれASエルフェン埼玉)
今回のWEリーグ監督フォーラムでは、前期の振り返りを行うと共に世界のサッカーのトレンドについてのディスカッションも行いました。世界一のリーグを目指すうえで、各チーム何を意識していけばいいのか?進むべき方向はどこか?など、普段話すことができない内容を議論することができ、ここにいるメンバーは、対戦相手であると共に日本の女子サッカーを強化する仲間であることを強く感じました。また、各チームの状況を知ることで改めて自チームの強み、弱みも考える機会となりました。
いよいよ後期がスタートしますが、それぞれのチームが特長を出し、来場された方々に少しでも楽しんでいただけるようにみなさんと共に頑張りたいと思います。このような機会を与えていただき本当にありがとうございました。
北野誠監督(ノジマステラ神奈川相模原)
もう一度なでしこジャパンを世界一にするために、日本のトップリーグの監督がリーグ戦を戦った中で感じたことを忌憚なく話し合えることは有意義だと感じました。男子選手よりも成長の早い女子選手の、育成年代における成長曲線をどう捉えてトップチームに送り込むのか。データはもちろんのこと、指導者の感覚などを集結させ、フィジカルだけではなくメンタルを含めた経験を話し合えば日本の女子サッカーは必ずレベルが上がってくると感じています。そういった意味でも『WEリーグ監督フォーラム』は非常に良い機会だと思います。