JFA 第25回全日本U-18女子サッカー選手権大会は1月6日(木)、J-GREEN堺(大阪府堺市)で2回戦の4試合を開催しました。
ピックアップマッチ1
アルビレックス新潟レディースU-18 2-3(前半1-0、後半1-3)スフィーダ世田谷FCユース
立ち上がりから得点への強い気持ちを表現したのは、スフィーダ世田谷FCユース(関東5/東京)でした。CKのチャンスも多くつくり、前半に放ったシュートは14本。アルビレックス新潟レディースU-18(北信越/新潟)は、その猛攻をGK三浦七海選手のセーブや連係の取れた守備で耐え、39分に横山笑愛選手の突破から長崎咲弥選手がシュート。アルビレックスが前半に放ったシュートはこの1本のみでしたが、確実に枠に収めて先制しました。
後半開始直後の46分、スフィーダは清水愛選手が蹴ったCKに小熊藤子選手が頭を合わせて試合を振り出しに戻すと、60分には獲得したFKを清水選手が直接ゴールに収め、逆転。70分には川邉汐夏選手のクロスボールにダイレクトで合わせた川村平選手が追加点を奪います。
新潟は、90+2分に田中聖愛選手が1点を返しましたが、追い付くことができずタイムアップ。勝利したスフィーダが5大会ぶりの準決勝に駒を進めました。
ピックアップマッチ2
ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ 2-0(前半0-0、後半2-0)INAC神戸レオンチーナ
INAC神戸レオンチーナ(関西1/兵庫)は積極的に前へ向かい、栫井美和子選手のシュートや天野紗選手のCKから得点を狙いましたが、ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ(関東3/神奈川)の落ち着いた守備を前にゴールを奪うことができません。ステラもまた、前線に持ち込む機会はありながらもシュートは2本に止まり、スコアレスのまま試合を折り返しました。
スコアが動いたのは51分。ステラの笹井一愛選手が右サイドから鋭いシュートを放ち、ゴールネットを揺らしました。77分には、柴田瞳選手から山根明莉選手へとボールをつなぎ、最後は再び笹井選手のシュートで追加点を挙げます。
レオンチーナもパスをつないでゴール前へと迫りましたが、得点につなげることができず試合は終了。ステラが2-0で勝利し、2年連続で準決勝へと駒を進めました。
選手コメント
清水愛選手(スフィーダ世田谷FCユース)
前半のうちに得点してスムーズに試合を進めたいと思っていただけに、点が取れない時間が続いたことは苦しかったですし、失点したことで焦りも感じた前半でした。後半は「戦い方は悪くないので、あとは自分たちが決めきるだけ」と話をして入りましたが、みんなで得点への意識を強く持って「絶対に勝つ」という気持ちがあったから、勝利につながったと感じています。準決勝も勝ち、クラブの歴史を塗り替えたいです。
鶴巻美優選手(アルビレックス新潟レディースU-18)
ベスト4に入ることを目標とし、けがで出られなかった高校3年生の選手の分もがんばろうと今大会に臨みました。押され続けてしまうとそれぞれの焦る気持ちがプレーに出てしまって冷静にプレーすることができないので、さらに声を掛け合ってもっと落ち着いてプレーできたら、と感じました。結果は悔しいですが、押されて疲れていても、一人一人が声を出し、体力面では相手に負けることなく守備することができました。
笹井一愛選手(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
1年間、ボールを奪ってから素早い攻撃を仕掛けることを強く意識し、練習してきました。押し込まれる時間もある中で、積み重ねてきたサッカーで限られたチャンスを自分たちのものにできたことは、とても良かったと感じています。準決勝の相手(三菱重工浦和レッズレディースユース)は、自分たちよりも上手く、フィジカルやスピードもありますが、自分たちもここまで来ることができたので通用することもあるはず。気持ちで負けず、全力で戦いたいです。
小峠明日香選手(INAC神戸レオンチーナ)
関東勢に勝つため、この1年間は新たなシステムにも挑戦し、さらに良い流れで攻撃できるよう練習を重ねてきました。それでも力が及ばなかったことは、とても悔しいです。今年は学年に関係なくチームで1つのサッカーノートに1人1日ずつ書いて回し、この大会での優勝、全国制覇への強い気持ちを共有していました。今年果たせなかったこの目標は、後輩たちに託したいと思います。
大会期間:2022年1月4日(火)~2022年1月10日(月)
大会会場:大阪府/J-GREEN堺