JFA 第26回全日本U-15女子サッカー選手権大会が12月11日(土)に開幕し、各地で1回戦16試合が開催されました。磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場では、サッカーグラウンドと多目的グラウンドでそれぞれ2試合が行われました。
ピックアップマッチ1
F.C.コーマレディースアザレア 2-4(前半0-3、後半2-1) 1FC川越水上公園メニーナ
サッカーグラウンドでの第1試合は、F.C.コーマレディースアザレア(四国1/香川)と1FC川越水上公園メニーナ(関東7/埼玉)の試合。本大会は2回目の出場となるチームの顔合わせです。
試合は、6分に動きました。右のCKに、中村葉奈選手がヘディングで合わせて、1FC川越が先制します。12分にも兼行爽月選手が、左足でコントロールしたミドルシュートを放ち、追加点を奪います。波に乗る1FC川越は、26分、中村選手がこの日2点目のゴールを挙げ、前半は1FC川越が3点をリードして折り返しました。
1FC川越の体を張ったディフェンスに阻まれてきたアザレアは、後半に反撃。44分、松川そら選手がゴールの右隅に流し込んで1点を返します。1FC川越・岡田ゆら選手に再び3点差とされた直後の50分にも、後半から出場の三野彩音選手のゴールで追いすがります。しかし、反撃もここまで。1FC川越が4-2でアザレアを下し、2回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ2
三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース 5-2(前半1-0、後半4-2) AICシーガル広島レディース
第2試合は、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(関東3/埼玉)とAICシーガル広島レディース(中国1/広島)の対戦。浦和は、開始5分にカウンターから、抜け出した高橋光莉選手が左足で先制弾を奪います。対するシーガルは前半終了間際にPKを獲得。ドリブル突破などで見せ場をつくっていた板村真央選手がキッカーを務めましたが、ここはGK鈴木もか選手に止められてしまいます。
後半に入ると42分の夏目真凛選手のゴールを皮切りに、浦和が決定力を発揮します。51分には高橋選手のパスでフリーになった伊勢はな選手が左足で追加点。71分にも平川陽菜選手が続きます。点差が開いても戦い続けたシーガルは78分、畑菜々美選手が浦和のゴールをこじ開けると、試合終了間際には岸波美采選手が決めて2点差に。しかし、その直後、浦和の平川選手がこの日2点目のゴール。積極的に戦った両チームのゲームは浦和が5-2で勝利しました。
監督・選手コメント
森本克己監督(F.C.コーマレディースアザレア)
立ち上がりが全てでした。自陣のゴール近くでプレーする時間が長く、セットプレーからピンチを重ねて、厳しい試合になりました。初出場の昨年は、ほぼ80分間何もできず、その課題を手にスタートしての2年連続出場。今年の大会でも、四国の戦いでは得られない課題や、次につながるものをいくつか発見できました。
前多祐里奈選手(1FC川越水上公園メニーナ)
今日はチーム一丸となってプレーできたことが一番良かったと思います。先制点を奪った後、攻撃陣も守備陣も最後まで集中して戦えました。今年のチームの目標は「日本一を取る」ということです。この後、さらに強い相手と戦うことになりますが、しっかりと集中して、最後まで取り組んでいきたいと思います。
高橋光莉選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
初戦ということもあって、みんな緊張していたのですが、集中して取り組めていました。立ち上がりは攻められるシーンもありましたが、先制点でいいリズムが生み出せたのではないかと思います。全国大会が始まる前から「チャンスでは最後まで集中して決め切ろう」と話をしていたので、それができて良かったです。
板村真央選手(AICシーガル広島レディース)
「初戦で浦和」と聞いた時には、びっくりしたけれど、みんな楽しみにしていました。後ろの選手が、相手の攻撃を良くはじき返してくれていたし、自分ももう少しできたはず。強い相手に最後まで諦めずにプレーできたのは良かったですし、出せた部分もありますが、PKも外してしまいましたし、悔しい部分のほうが大きいです。
大会期間:2021年12月11日(土)~12月27日(月)