日本サッカー協会(JFA)女子委員会の委員長に新しく就いた、佐々木則夫氏(JFA理事)が12月10日(金)、オンラインでの就任記者会見に登壇しました。
11月18日(木)に行われた第13回理事会にて選任された佐々木女子委員長は、12月4日(土)までWEリーグ・大宮アルディージャVENTUSの総監督を務め、翌5日(日)からJFA女子委員長として活動しています。
佐々木女子委員長は、2007年になでしこジャパン(日本女子代表)の監督に就任し、翌年の東アジア女子選手権(現、EAFF E-1サッカー選手権決勝大会)でなでしこジャパン史上初のタイトルを獲得。FIFA女子ワールドカップドイツ2011では、なでしこジャパンを初優勝に導いて世界の強豪国へと育て上げ、チームとして国民栄誉賞と紫綬褒章を受賞しました。
佐々木女子委員長は会見で「私自身、これまで女子委員として特に代表の強化という部分でサポートしていた経緯があります。東京オリンピックでは何とかメダル獲得をという期待を持ち、女子委員として頑張っていましたが、そのような結果には至りませんでした」と振り返りながら、「女子委員として体制づくりを含めて考えていかないといけないんじゃないかと強く思い、話をしていく中で、私自身が微力ながら新たに女子委員長としてやっていく決意をしました」と、女子委員長就任に至った経緯を説明しました。
「新たに日本女子サッカーの未来をつくっていくことは急務だと、私も強く感じています」と、女子サッカーへの情熱を注ぎながら、「微力ながら池田太監督体制をしっかり支えていこうという決意です」と、10月から新しくなでしこジャパンを指揮する池田監督と、チーム強化に尽力していくことを表明しました。
また、今後の体制づくりに関しては「普及・育成や審判など女性に関わるサッカー関連の事業と、アンダー世代やトップの強化という、二つの分野を(それぞれに)まとめる形にし、私が委員長として統括するトライアングルの体制をつくりたい」と話し、新たな日本女子サッカーのために早速着手していく意欲も見せました。
WEリーグ元年で一層期待が高まる2021年度、新しく就任した佐々木女子委員長を中心とし、JFAは日本女子サッカーをさらに発展させていきます。
コメント
田嶋幸三 JFA会長
今日ここで佐々木女子委員長の就任会見ができることを、多くの方に感謝したいと思います。佐々木女子委員長の功績については、私がそれを伝える必要がないほどです。私たちはなでしこジャパンがまた世界で活躍し、トップになることを目指しています。佐々木女子委員長と池田監督の二人三脚で代表を引っ張ってもらい、そしてトップで勝つためには何をすべきかを、経験を持つ佐々木女子委員長を中心とした女子委員会で実行していただきたいです。そして、なでしこジャパンが再び世界のトップに立てることを期待しています。
佐々木則夫 JFA女子委員長
12月5日より女子委員長として活動することになりました。私の後任として、高倉麻子なでしこジャパン前監督が、女性として初めてトップカテゴリーの監督を引き受け、東京オリンピックまで指揮してくれました。特に若い世代を登用し、強化して非常に大きい活躍をしてくれました。そこから女子委員として新しく選任した池田監督をサポートしていきます。来年にはFIFAを女子ワールドカップ予選がすぐに始まり、再来年に女子ワールドカップ、その翌年にパリオリンピックがあります。そこに本気になってJFA、女子委員会、なでしこジャパンスタッフ、我々一同が結束してタイトルを取るという大きな目標を掲げて進んでいきたいと思っています。