Quantcast
Channel: JFA.jp - 公益財団法人日本サッカー協会公式サイト
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5133

なでしこジャパン、試金石となるオランダ女子代表戦に向け前日練習を実施 #jfa #daihyo #nadeshiko

$
0
0

新体制としての2試合目となるオランダ女子代表との試合を11月29日(月)(日本時間30日未明)に控えるなでしこジャパン。前日となった28日(日)は試合に向けたトレーニングとして、セットプレーやフルコートのゲームを通し、この遠征期間中に積み上げてきた内容の確認、整理を行いました。連日雨まじりの天候でのトレーニングとなりましたが、FIFAランキング4位につける強豪との対戦に、短い時間ながら意気軒昂な前日練習となりました。

練習後には池田太監督をはじめ、菅澤優衣香選手、岩渕真奈選手、成宮唯選手、南萌華選手がオンラインでのメディア取材に対応しました。10月のトレーニングキャンプから発信してきた「奪う」コンセプトをベースにしつつ、アイスランド女子代表との試合を経て見えてきたことを含め「バランス良く、試合を重ねながら修正していければ」と池田監督。また選手からも「最初は上手くいかなくてもしっかり積み上げたい」(菅澤優衣香選手)、「チームとしてもう一度チャレンジ、トライをし、自分もチームコンセプトを体現できるように」(岩渕真奈選手)と、自分たちの手中にある課題をポジティブに捉え、オランダ女子代表戦へ意気込む様子が見られました。

試合への集中力を高める一方、この日11月28日は宮澤ひなた選手の22歳となる誕生日ということで、昼食時にはチームからケーキのお祝いが贈られました。新型コロナウイルスの影響により全員でケーキを分け合うことはできませんでしたが、仲間の門出を皆で祝うチームの雰囲気にはさらなる一体感が漂っていました。オンザピッチでの緊張感と、オフザピッチでのリフレッシュを通し、試金石となるオランダ女子代表との戦いに臨みます。

試合は11月29日(月)19:40(日本時間30日3:40)キックオフ、BSフジでの生中継です。

監督・選手コメント

池田太 監督
近年、オランダとは対戦が多いですし、ヨーロッパで間違いなく力のあるチームです。そのオランダに対して、無観客試合でありますがアウェイの地で戦えるという環境面も含めて、試合に向けて我々の選手も全員良い準備ができていると思います。我々が持っているアグレッシブさは引き続き継続しながら、相手との駆け引きのバランスの中でどういったところをポイントにするか、これからミーティングなどで選手に伝えて、明日に向かいたいと思っています。
アイスランド戦で我々のアグレッシブさやゴールへ向かう推進力を選手は出してくれたと思います。そのアグレッシブさやゴールへ向かう姿勢を一人ひとりが強く意識してくれた結果、みんなが相手ゴール前に入りすぎてしまって密集してしまい、相手もそこへ連れて行ってしまう状況がありました。幅を取る選手がいなくなり、ゴール前の相手ディフェンスの間隔を広げる作業が少し足りなかったので、自分たちがやろうとしていることにトライした結果ではありますが、そういったところをバランス良く、試合を重ねながら修正していければと思います。
個別のシーンを取り出すことはしませんが、アイスランド戦ではサイドバックが攻撃参加した後の空いたスペースを使われたという現象がありました。その空いたスペースに対して戻る時間も実際にあったので、まずはしっかり戻ることと、その中で守備は、最終ラインは攻撃的に行くというアグレッシブさの中でバランスを取る、そのタイミングを逃さないようにしようと修正しています。

DF #3 南萌華選手(三菱重工浦和レッズレディース)
オランダは昨日試合をしているということもあり、どの選手が出てくるかはわかりませんが、誰が出てきても非常に強力な選手だと思います。私自身は守備からしっかり試合に入っていきたいと思っています。アイスランド戦も早い時間帯に失点してしまったので、まずは失点をしないために、アグレッシブな守備を心がけたいです。また相手の攻撃を受けるだけではなく、自分たちのアグレッシブな守備からしっかりと攻撃に繋げるということをチームとしてやっていきたいと思います。
アイスランド戦を経て、チームとして改めて守備の確認は全体で行いながら今日も練習しました。守備のスイッチを入れるところでは、人数が足りているのかどうかの判断や、後ろからの声がすごく大事になると思います。どの選手が出るかはわかりませんが、ディフェンスライン全体としては守備の声をしっかり発信しながら主導権を握って、私たちがコントロールするくらいの気持ちで声を掛けられればと思うので、全員がうるさいくらいに声を出して、チームで考えを合わせながらやっていきたいと思います。
アイスランド戦が終わってから、失点シーンはその日の夜に確認しました。1失点目はサイドバックが上がっていた中で、その状態でボールを失った時を想定して、守備のバランスを整えなければいけないと感じました。2失点目のときはラインを下げるタイミングが私自身遅れてしまっていたので、背後への対応はもう少し意識して、ディフェンスラインとしては早めに下がるなどの対応をしなければいけないと思います。次のオランダ戦もスピードのある選手が多いですし、攻撃している時も守備のことを考えて準備しなければいけません。90分間しっかりと、色々なところに注意を張りながら守備をしていきたいと思います。

MF #17 成宮唯選手(INAC神戸レオネッサ)
アイスランド戦では自分たちのミドルサードまではボールを運べましたが、最後のフィニッシュのところで、推進力とゴールが入る可能性を持ったプレーがいかにできるかが課題だと感じています。改めてビデオで客観的に試合を見ても、ゴール前の迫力をそこまで感じられませんでした。次のオランダ戦に向けて、アイスランド戦が終わってから数日ではありますが、ゴール前の課題を意識してやってきたので、そこを出せればと思います。
個人的にはサイドで幅を取る時と中に入ってプレーする時について、アイスランド戦では少し中を取りすぎてしまい、中に人は多いけれど幅を取るのがサイドバックしかいなかったと監督とも話しました。自分の中でも中に入っていく良さと、幅を取ってピッチを大きく使うところの判断をできればと思います。私自身スピードがすごくあるわけではないですし、何人もドリブルで抜いていけるような突破力があるとは思っていません。相手よりスペースを見つけて運動量を生かし、いかに良いタイミングで相手が取りづらい嫌なポジションに入ってボールを受け続けるかが大事になると思います。相手が大きくてスピードのある選手になると、自分のプレーエリアを確保しなければ狭いエリアでしかプレーできません。相手より多く動いて、ポジショニングで自分が自由にプレーできる立ち位置を探したいです。

FW #9 菅澤優衣香選手(三菱重工浦和レッズレディース)
監督が代わった中でも代表選手として呼んでもらえたことは選手としてとても光栄です。選ばれているからには日本の代表として、日本の女子サッカーが盛り上がるプレーや、結果を残していきたいと思います。オリンピックの悔しさは残っていますし、その悔しさを晴らしたいとも思っています。自分が代表にいる中でできることがあるとオリンピックでは再認識したので、その時にできなかったことに新たにチャレンジしていかなければと思っています。
前からアグレッシブに守備も攻撃もチャレンジしていくスタイルの中で、前線から人数をかけてボールを奪えれば高い位置でカウンターもでき、攻撃するチャンスも増えてきます。そのタイミングや奪いどころは試合を積み重ねて自分たちで上手くすり合わせる部分だと思います。最初は上手くいかないところもありますが、しっかり積み上げていければと思います。
自分はFWなので、まずはしっかり点を決めることを求められていると思います。海外のFWの選手はパワーやスピードで突破してきて、それができればチームとしても一番楽だとは思いますが、自分自身そこまでスピードがあるタイプではありません。一方で周りの選手と関わりながら一瞬のスピードを使えば相手DFとの駆け引きにも勝てると思うので、そういうプレーをしたいです。一瞬の隙を逃さないというのは試合中も考えていますし、そのためにいかに身体を動かせるかが大事だと思うので、準備を意識してやっていきたいと思います。

FW #10 岩渕真奈選手(アーセナル/イングランド)
アイスランド戦に出られなかった中、チームとしてのトライを外から見ていて自分もピッチに立ちたいという気持ちはすごくありました。新しくチームが始まって自分も練習に合流して、まだまだ学んでいる段階ではありますが、オランダ戦はチームとしてもう一度チャレンジ、トライするところから、自分もチームコンセプトを体現できるようにチャンスがあれば頑張りたいと思います。個人的にゴールに向かうプレーは好きなので、コンセプトとしてみんながゴールに向かう意識をいつも以上に持ってくれているというのは自分にとってはプラスだと思います。外からアイスランドとの試合を観ていて、奪うというコンセプトの中でもゴールに向かう姿勢や迫力は、自分がピッチに立ったときにはより意識しなければと思っていました。
チームとしてはスタートしたばかりで、まだ1試合終わっただけなので、細かな目標というのはまだ見えていません。ただ、もう一度世界一を目指すというのは当然だと思っていますし、その中で個人としては色々な経験をさせてきてもらっているので、今までの経験をしっかりこのチームに還元できるようにしたいです。世界一を目指していくにあたって、このチームでさらに具体的な目標が見えてきたら良いと思います。

国際親善試合

なでしこジャパン対オランダ女子代表
開催日時:2021年11月29日(月) 19:40(日本時間 11/30(火) 3:40)
会場:Cars Jeans Stadion(ハーグ/オランダ)
テレビ放送:BSフジにて生中継

大会情報はこちら


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5133

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>