まもなく開幕を迎える第32回オリンピック競技大会(2020/東京)。7月23日(金)の開会式に先駆けて、21日(水)から女子サッカーのグループステージが開始する。
12チームが4チームずつの3組に分かれて戦うグループステージを終えると、各グループ上位2チームと3位のうち成績上位の2チームがノックアウトステージに進む。準決勝から決勝の間隔は中3日だが、中2日の日程で試合が行われていくため、チームの総合力が問われる大会となりそうだ。
日本、カナダ、英国、チリが入るグループEは、札幌ドームで初戦を迎える。
日本女子代表(なでしこジャパン)のオリンピック出場は2大会ぶり5回目。2012年ロンドン大会以来となるメダル獲得を目指す。FIFA女子ワールドカップフランス2019出場選手をベースに、田中美南選手や北村菜々美選手といった選手がチームに新しい風を吹き込む。
カナダは国際Aマッチ299試合出場186得点を記録している、Christine SINCLAIR選手が攻撃の核に。オリンピック2大会連続で銅メダルを獲得中で、今大会も上位進出が期待されている。
英国は2012年ロンドン大会以来となる、英国内4協会の統一チームが結成された。Lucy BRONZE選手などFIFA女子ワールドカップフランス2019で4位となった、イングランドの選手をベースに構成されている。
チリはオリンピック初出場。4月の大陸間プレーオフでカメルーンを抑え、東京オリンピックへの最後の切符を手にした。FIFA女子ワールドカップフランス2019にも初出場しており、国際舞台で目覚ましい活躍を遂げている。
グループFは中国、ブラジル、ザンビア、オランダという個性的なチームが揃った。中国はアジア予選で韓国との激闘を制して今大会出場を決めた。WANG Shuang(王霜)選手はチームの得点源と期待されており、古豪復活の重役を担う。
ブラジルは2016年リオデジャネイロ大会で、4位となった苦い歴史を塗り替えるべく今大会に出場する。エースのMARTA選手が、南米に初の世界タイトルをもたらせるか。
世界大会初出場のザンビアは、アフリカから唯一の出場チーム。FIFAランキングは104位ながら、FIFA女子ワールドカップフランス2019でベスト16のカメルーンを破って今大会出場を決めた。
オランダはオリンピック初出場ながら、FIFA女子ワールドカップフランス2019準優勝など、躍進するヨーロッパを象徴する存在だ。Sarina WIEGMAN監督は今大会後にイングランド女子代表監督への就任が決まっており、集大成として今大会に臨む。
グループFは宮城スタジアムで初戦を迎え、21日(水)17時にキックオフされる中国vsブラジルが、サッカー競技全体の開幕戦となる。
スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドが戦うグループGは、オリンピック常連チームが揃った。
ヨーロッパで唯一、全てのオリンピックに出場したスウェーデンは、2016年リオデジャネイロ大会で初の銀メダルを獲得。世界大会で久しぶりに決勝へ進み、Stina BLACKSTENIUS選手など次世代のストライカーも育っている。
FIFAランキング1位を守り続けるアメリカは、オリンピック過去6大会のうちで金メダルを4回獲得している。FIFA女子ワールドカップフランス2019でも優勝しており、直近のFIFA女子ワールドカップ優勝チームがオリンピックも続けて制した例はないため、新境地への到達を目指す。
FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023を共催する両国が、今大会で同じグループに入ったことは大きな話題となった。その両チームが対戦するのは21日(水)の東京スタジアム。同日同会場のスウェーデンvsアメリカも、今大会屈指の好カードだ。
女子サッカー決勝の舞台は、オリンピックスタジアム(国立競技場)。8月6日(金)に表彰台で金メダルを手にするのはどのチームか。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)