AFC U-14 Girls' Regional Championship East 2016/準決勝 vs U-14チャイニーズ・タイペイ女子代表
2016年5月21日(土) キックオフ時間 17:00 試合時間 70分(35分✕2本)
National Football Training Centre Pitch 5(中国/北京)
U-14日本女子選抜 5-0(前半3-0、後半2-0)U-14チャイニーズ・タイペイ女子代表
得点
10分 河本紗英(U-14日本女子選抜)
16分 城和怜奈(U-14日本女子選抜)
23分 伊藤めぐみ(U-14日本女子選抜)
42分 島田芽依(U-14日本女子選抜)
70+1分 木村日咲(U-14日本女子選抜)
スターティングメンバー
GK:竹下奏彩
DF:今立のどか、河岸笑花、田畑晴菜、松久栞南
MF:河本紗英、阿部文音、渕上野乃佳、善積わらい
FW:伊藤めぐみ、城和怜奈
サブメンバー
GK:大場朱羽
FP:島田芽依、野口明莉、木村日咲、葛西由依、片野田朱珠、高良琴音
交代
HT 伊藤めぐみ→ 木村日咲
HT 城和怜奈→ 島田芽依
45分 渕上野乃佳→ 高良琴音
50分 田畑晴菜→ 葛西由依
59分 松久栞南→ 野口明莉
66分 善積わらい→ 片野田朱珠
マッチレポート
1日の休息日でリフレッシュして迎えた準決勝、相手はグループBを2位で勝ち上がってきたチャイニーズ・タイペイ。グループステージでは3試合で通算20得点、しかも朝鮮民主主義人民共和国との試合でも1得点を挙げた攻撃力のあるチームです。
試合はチャイニーズ・タイペイボールでキックオフ、序盤から日本が積極的に攻撃を仕掛けます。開始1分に城和怜奈選手(JFAアカデミー福島)、2分には善積わらい選手(セレッソ大阪堺ガールズ)、その直後にはまたもや城和選手がシュートチャンスを迎えますがいずれも決まらず。チャイニーズ・タイペイは日本が目指す前線からの守備を仕掛けてきたため、日本はなかなかリズムを持ってパスを繋ぐことができません。
それでも10分、右サイド深いところで相手のボールを奪った伊藤めぐみ選手(JFAアカデミー福島)からのクロスをゴール前で城和選手が合わせようとするもシュートが逆サイドまで流れ、そこに詰めてきていた左サイドの河本紗英選手(愛媛FCレディースMIKAN)が左足で蹴りこんで日本が先制します。
16分には城和選手、23分には伊藤めぐみ選手(JFAアカデミー福島)が得点し、前半を3点のリードで折り返したものの、ハーフタイムには前半の歯がゆい戦いぶりに対して淀川監督から厳しい言葉が投げかけられます。
後半はワンタッチプレーも見られ、徐々にリズムが出てきた日本。42分には後半から城和選手に替わって出場した島田芽依選手(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)がDFに囲まれながらも放ったシュートで4点目。終盤は日本が何本もコーナーキックを獲得しましたが、野口明莉選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)のキックからのチャンスをなかなか活かせずに迎えたアディショナルタイム。右コーナーキックのチャンス、野口選手が蹴ったボールにファーサイドで待っていた木村日咲選手(岡山湯郷Belle U-15・U-18)が綺麗なボレーシュートを決め、準決勝を5-0での勝利としました。
22日(日)の決勝戦の相手は、準決勝で韓国を5-0の大差で下した朝鮮民主主義人民共和国です。2年前の決勝戦では1-2で敗れただけに、今回はその雪辱を晴らしたいところです。
コーチコメント
狩野倫久コーチ(JFAナショナルトレセンコーチ/SAGAWA SHIGA FC)
グループステージ突破を決め、1日休息日を使って3試合での課題の改善とコンディションの調整を行い、今日の準決勝に臨みました。今日からはトーナメントということで、独特の緊張感で選手たちの表情にもいつもより硬さが見られました。その中で決勝ステージに入るに当たり、今まで積み上げたことを更に積み上げること、自分たちのやるべきことをやるというところを再確認するとともに、選手全18人、スタッフ全員で闘いぬくこと、決勝に進むために全員が最大の努力をすることをテーマに掲げ、試合に入りました。試合には勝ちましたが、やはりテクニックの追求に終わりはなく、今大会を通じてパスとコントロールの質、動きながら意図を持つという部分、さらには天然芝のピッチでのパススピード、動きながらのコントロールは大きな課題です。とはいえ、明日は決勝の対朝鮮民主主義人民共和国戦ということで、チームの選手・スタッフが一体となり「チャンピオンになる」という目標に向け、今まで積み上げたことをすべて出せるよう取り組みたいと思います。
選手コメント
FP #9 木村日咲選手(岡山湯郷Belle U-15・U-18)
今日の試合で私が目標にしていたことは、点を決めることと前線からのプレッシャーを強く行くことでした。北マリアナ諸島との試合で点を決めてから、その後は得点がなかったので、今日は絶対いれてやると思って試合に臨みました。そして、コーナーキックからボレーシュートを決めることができたのでとても嬉しかったです。また守備では、予測して速くプレッシャーに行くことができました。でも、決めるべきところで決めきれなかったり、前への意識が少なかったので、明日の試合ではそこをもっと頑張っていきたいと思います。明日の相手は朝鮮民主主義人民共和国です。今までの試合ではずっと無失点だったので、明日の試合もみんなで声を出して無失点で勝ちたいです。そして日本に金メダルを持って帰れるように全力でプレーします。
FP #11 島田芽依選手(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
準決勝でのチームとしての攻撃の目標は早い時間帯に点を決め、試合の主導権を握ってプレーをすること、守備では陣形をコンパクトに保ち、前線からボールに粘り強く行って、ボールを奪うことでした。私は後半の最初から出場し、その中で点を決めることができました。個人的な試合での目標はしっかり前からプレスに行き、ボールを奪う、点を決めるということだったので、その目標を達成することができてよかったです。得点シーンは相手の選手2人に囲まれながらもGKの左を狙って決めました。試合で出来たことはワンタッチプレーを使いながら真ん中を崩せたこと、相手の足からボールが離れた時に体を入れて奪えたことです。明日は決勝戦です。朝鮮民主主義人民共和国はテクニックもパワーもスピードも持っています。そのような相手にチーム全員が責任をもってプレーし、1つ1つの球際で絶対に負けないようにしたいです。勝ってみんなで喜び合いたいです!
GK #22 竹下奏彩選手(INAC神戸レオネッサU-15)
今日の準決勝で目標にしていたことは、これまでの試合が全て無失点ということもあり、今日も無失点で自分たちのサッカーをすることでした。その中でも出来たことは、午前中のトレーニングで練習したパントキックと後ろからのコーチングです。できなかったことは、相手のFKの時、壁の指示に集中してしまい、自分の準備が遅れて積極的に前に出られなかったことです。この課題を改善するためには、指示を早くして自分も良い準備をすることだと思うので、これからの試合やトレーニングで修正していきたいと思います。できたこと、できなかったこともありましたが、無事に無失点で決勝に勝ち進めることになってよかったです。初めての海外遠征で一番学んだことは、どれだけ基本が大切か、ということです。これを自分のチームに持ち帰って継続していきたいです。
スケジュール
AFC U-14 Girls Regional Championship 2016 | ||
---|---|---|
5月17日(火) | 23-0 | vs 北マリアナ諸島 |
5月18日(水) | 2-0 | vs 韓国 |
5月19日(木) | 3-0 | vs 中国 |
5月20日(金) | トレーニング | |
5月21日(土) | 5-0 | 準決勝 vs チャイニーズ・タイペイ |
5月22日(日) | 17:00 | 決勝戦 vs 朝鮮民主主義人民共和国 |
※時間は全て現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。