なでしこジャパンはウクライナ女子代表戦を終えて翌日の11日(金)、次のMS&ADカップ2021メキシコ女子代表戦に臨むため広島から栃木に移動しました。
午前中は、前日のスタメン組はホテルでリカバリーを行い、それ以外の選手はピッチに出てトレーニングを行い、メキシコ戦に向けて汗を流してコンディションを整えました。スタメン組のうち、山下杏也加選手はトレーニングに参加し、また三浦成美選手も外の空気を吸いたいとピッチでリカバリーメニューをこなしました。
出場時間が少なかった選手、出場がなかった選手たちにとってはこの1回のトレーニングもアピールの場となります。東京オリンピックのメンバー選考に残された時間はごくわずか。“競争”しながら強いチームを“共創“していくこと、切磋琢磨しながら互いに成長することがチームの強化につながることを全員が理解して、一体感を持って強いなでしこジャパンに育てています。
午後にはチャーター機で広島から成田に移動。栃木を目指します。そんな中、スタンボー華選手が怪我のためチームを離脱するという残念なニュースがチームに伝えられました。「こんなの大丈夫。明日には治ってますよ」とチームを気遣って気丈に振る舞ったスタンボー選手でしたが、残念ながら移動先の成田でチームを離れました。
なでしこジャパンはスタンボー選手の想いも背負って、そしてスタンボー選手に代わって追加招集となった平尾知佳選手という新しい“共創”仲間を迎えて、東京オリンピックメンバー決定前最後となる試合、13日(日)14時キックオフ予定のメキシコ女子代表戦に臨みます。
選手コメント
MF 17 三浦成美選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ウクライナ戦は、(8得点と)多く点をとって試合に勝てたことはチームにとってすごく良かったですし、次に繋がる結果だったと思います。ただ、個人的には、引いた相手に対して自分がどこでどう関わっていくかとか、単純なミスもあったので悔しさもあり、課題が見えた試合でした。スタメン組は今日はホテルでリカバリーでしたが、中にいるより外に出たほうが気分転換にもなるので、トレーニングに励むみんなのパワーをもらいながらリフレッシュしたいと思ってピッチに出ました。
MF 23 北村菜々美選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ウクライナ戦では、サイドに開いたり中で受けたりとポジショニング的には良かったと思いますが、サイドで受けた際の攻撃の質の部分で、ワンツーや縦への突破というのがなかったので、そこは改善するところだなと思っています。サイドハーフとの連携があまり出せなかったので、タイミングを見て増やしていきたいです。低い位置でのビルドアップや攻撃参加が自分の強みだと思っているので、1試合を通じて回数を増やしていきたいです。
FW 9 菅澤優衣香選手(三菱重工浦和レッズレディース)
自分が起点になれるようにというイメージを持ってプレーしていたので、得点に絡めたのは良かったですが、本来であれば自分が点を決めたかったです。並んでプレーした岩渕選手とは、自分たちがファーストディフェンダーになれるように意識していたのと、サイドハーフの長谷川選手、塩越選手とも、形にとらわれずにプレーしようと話していました。その中で塩越選手が2得点できたことは、チームにとっても得点のパターンを増やせたという点で良かったと思います。1点目のシーンでは、特に声がかかったわけではなかったのですが、塩越選手ならあのポジションに上がってきてるだろうと思ってスルーして、そのとおりそこにいてくれましたし、ゴールも決めてくれてよかったです。
なでしこジャパン(日本女子代表)対メキシコ女子代表
開催日:2021年6月13日(日) 14:00キックオフ(予定)
会場:栃木/カンセキスタジアムとちぎ