なでしこジャパンは31日(水)、2週間に及ぶ長期のトレーニングキャンプを打ち上げました。
この日は、前日に行った男子大学生とのトレーニングマッチのリカバリーに充て、入念なストレッチと軽いランニングで回復に務めました。国内での活動としては2週間という異例の長さで行われた今回のトレーニングキャンプでしたが、鹿児島の温暖な気候と、現地の方々の温かいおもてなしのおかげで一人の離脱者も出すこともなく、無事にすべての活動を終えることができました。
解散前のミーティングで高倉麻子監督は、前日のトレーニングマッチを映像で振り返りました。狙い通りに実践できたものがあった一方で、チャレンジしたけど上手くいかなかったものもありましたが、全てはミスではなく、トライ&エラーとして次に繋げようと話しました。「チームはオーケストラのようなもの。一人ひとりが自分の音を高めれば大きな音になる。でも一人でも音を外したらすべてが台無しになる。それぞれが自分の音を極めてほしい」と続け、「協調・協力・協同・共鳴」というキーワードを出し、チームの一体感、チームにおける個人の責任の大きさを共有して活動を打ち上げました。
コメント
高倉麻子監督
今回緊急事態宣言の延長を受けて、本来千葉で実施するはずのキャンプを鹿児島に移しました。滞在ホテル、霧島市、姶良市の両市の地域の方々といった多くの皆様にご協力をいただき、2週間という長い期間でしたが、素晴らしいキャンプを行うことができたことに心から感謝申し上げます。コロナ禍で、代表の活動を思うようにできない時間が続きましたが、選手たちは感謝の気持を持ちながら様々な課題に取り組んでくれました。トレーニングとミーティングで攻守にひとつひとつ自分たちの目指すサッカーを紐解きながら、取り組んできました。前日には鹿屋体育大学にご協力をいただき、課題が出るようないいトレーニングマッチもできました。4月の国際親善試合が1年以上ぶりの試合になりますので、今回のトレーニングキャンプで攻守に細かな部分も確認できましたし、数日空けてまた再集合となりますが、なでしこの強いパワーを持って試合に向かっていければと思います。