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日テレと浦和が決勝進出を決める 皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会 #jfa #JYD #nadeshiko

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皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会は、12月24日(木)に準決勝の2試合を開催しました。今年1月に完成したサンガスタジアム by KYOCERA(京都)では、試合前からの冷たい雨を吹き飛ばすほどの好ゲームが展開されました。

ピックアップマッチ1

日テレ・東京ヴェルディベレーザ 4-1(前半1-0、後半3-1)マイナビベガルタ仙台レディース

今大会1失点のみという強固な守備を誇る日テレ・東京ヴェルディベレーザ(なでしこ1部/東京)と、2試合連続でPK戦を制したマイナビベガルタ仙台レディース(なでしこ1部/宮城)の対戦は、共に準々決勝と同じ先発メンバーでキックオフを迎えました。

雨が降る序盤はマイナビの白木星選手を経由して、エースの浜田遥選手に何度もボールが渡り、日テレ守備陣を慌てさせます。しかし、26分の日テレの先制点で流れが変わりました。ペナルティーエリア左の小林里歌子選手がグラウンダーのクロスを送ると、遠藤純選手が2試合連続となるゴールを決め、日テレが1-0とリードしました。

39分にも日テレは得点機を迎え、17歳の木下桃香選手がペナルティーエリア内でマイナビGK齊藤彩佳選手に倒され、日テレにPKが与えられます。キッカーは今大会3得点中の小林選手。しかし小林選手がこのPKをゴール上に外し、1-0で前半を終えました。

雨が止んできた後半は、皇后杯3連覇中の日テレ攻撃陣が躍動します。52分に長谷川唯選手とのワンツーで抜け出した宮澤ひなた選手が追加点を決めると、その5分後には自陣の長谷川選手からロングフィードを受けた遠藤選手が再びゴール。一気に3-0としました。

マイナビは4強進出の立役者である有町紗央里選手を投入しますが、日テレの攻撃を食い止められません。日テレの遠藤選手は、右サイドにポジションチェンジした後も攻撃をけん引し、79分にもゴールを決めてハットトリックを達成しました。

マイナビは試合終了間際に浜田選手の今大会4点目で一矢報いましたが、反撃はそこまで。4-1で大勝した日テレが、皇后杯4連覇に王手をかけました。

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ピックアップマッチ2

浦和レッズレディース 1-1(前半1-1、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-0、PK5-3)アルビレックス新潟レディース

2020プレナスなでしこリーグ1部女王の浦和レッズレディース(なでしこ1部/埼玉)と、4大会ぶりの皇后杯決勝を狙うアルビレックス新潟レディース(なでしこ1部/新潟)の対戦も、準々決勝と同じスタメンで試合開始を迎えました。

ここまでセットプレーで多く得点を挙げた両チームですが、この日もセットプレーから得点が生まれました。ドリブルを仕掛けた浦和の塩越柚歩選手がファウルを受けて得たFKを、猶本光選手が右足でゴール左に決めて、13分に浦和が先手を取りました。

しかし、そのリードは長く続かず、新潟Lのカウンターが決まります。24分、新潟LはCKを防ぐと、GK高橋智子選手、川村優理選手、滝川結女選手を経由し、最後は上尾野辺めぐみ選手へ。上尾野辺選手はチェックに来た浦和の清家貴子選手が追いつく前に左足シュートを決め、新潟Lが1-1としました。浦和は得点源の菅澤優衣香選手を軸に攻めますが、新潟Lのイ・ヒョギョン選手に自由を奪われチャンスをつくれません。

後半もボールを動かすのは浦和ですが、新潟Lもチャンスをつくります。55分には、上尾野辺選手のシュートがクロスバーに当たり、観席から大きなため息が漏れました。浦和は菅澤選手に代えて高橋はな選手を投入。この日はセンターフォワードに入って攻撃の糸口を探りましたが、両チーム追加点を奪えず1-1で延長戦に入りました。

延長戦は交代選手が存在感を示し、浦和の長嶋玲奈選手、新潟Lの瀧澤莉央選手がそれぞれクロスバー直撃のシュートを放ちましたが1-1のまま。勝敗はPK戦に委ねられました。

先攻の浦和は5人がPKを成功させたのに対し、後攻の新潟Lは川村選手がPKをゴール右に外したことで、PK5-3で浦和が勝利。浦和が皇后杯初優勝と、リーグ戦との2冠まであと1勝としました。

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監督・選手コメント

FW #18 遠藤純選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
勝ち切れたことが良かったです。特に後半は全体が連動してベレーザらしいパス回しができました。(2点目は)唯さんが蹴るフォームの時に無意識に走り出していて、そこにいいボールが来ました。決め切れて良かったです。決勝でも早くにゴールを決めることができれば楽な展開になると思うので、これからも得点は意識していきたいです。

FW #6 浜田遥選手(マイナビベガルタ仙台レディース)
このチームのみんなでプレーできるのが最後になってしまい、決勝まで進めなかったことが悔しいです。退団、引退する選手たちは、チームが苦しい時にチームを守ってきてくださった先輩方で、そういった選手がいなかったら今のチームはないと思っています。それは今後、チームが変わっても守っていくべきものだと私は思います。

MF #8 猶本光選手(浦和レッズレディース)
(FKの得点は)コースなど全てが思い通りでした。あの位置はたくさん練習した位置だったので自信を持って蹴りました。セカンドボールを回収し、もう一度攻撃、という形がよくできて、それがずっと攻め続けられた要因だと思います。日テレ戦は互いに攻め合う展開になると思うので、まずは守備から入りいい流れをつくれたらと思います。

奥山達之監督(アルビレックス新潟レディース)
PK戦はどっちに転がるか分からないもの。最後まで気持ちを見せ続けた選手に感謝します。新潟Lもシュートをクロスバーに2回当てるなどいい場面をつくりました。WEリーグがどうなっていくか分からないところもありますが、新潟Lのスタイルは変えず文化は大事にしていきたいです。我慢できる、攻め切れるチームづくりを継続していきたいです。

開催期間:2020年11月28日(土)~2020年12月29日(火)
【1回戦】11月28日(土)・29日(日)
【2回戦】12月5日(土)・6日(日)
【3回戦】12月12日(土)・12月13日(日)
【準々決勝】12月19日(土)・12月20日(日)
【準決勝】12月24日(木)

【決勝】12月29日(火)

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