JFA 第17回全日本女子フットサル選手権大会が10月30日(金)に開幕します。ここでは前回大会優勝のバルドラール浦安ラス・ボニータスの米川正夫監督とフットサル日本女子代表の木暮賢一郎監督に、女子フットサルの魅力や今大会の見どころなどを聞きました。
オンライン取材:2020年10月2日(金)
――全日本女子フットサル選手権大会は、日本の女子フットサル界を映す鏡のような大会だと思います。日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)が開幕してから、何か変化を感じますか?
米川 女子Fリーグができてから、フットサル専門のチームが多くなりました。以前と比べて、普段サッカーをメインにプレーしているチームの出場が少なくなったように思います。フットサルを専門にプレーしている各チームのレベルも向上していますし、今後ますますそういったチームの出場も増えて拮抗してくるのではないでしょうか。
木暮 女子Fリーグで戦っている選手たちには、「女子Fリーグチーム」としてのプライドがあります。また、そうではないチームには「トップリーグのチームを倒したい」「女子Fリーグのチームに入りたい」という熱い思いがあるでしょう。代表監督としては、代表候補の選手たちには、存在感や確固たるパフォーマンスを期待しています。また、若い選手もどんどん出てきていますし、新しい選手に出会えることも楽しみです。女子はサッカーからフットサルに移行しやすいカテゴリーです。たとえば、普段サッカーチームでプレーしている選手がフットサルの大会に出場することで、フットサルの道に進もうというきっかけができるかもしれません。
米川 最近は、「代表に入りたい」「うまくなりたい」「フットサルを知りたい」と、移籍してくる動きも活発になっています。浦安への加入を望む選手たちも高いプロ意識を持っていたり、フィットネスレベルも高い選手ばかりです。多くの選手が日本代表に入ることを見据えて移籍してきますし、そうした選手が集まっていることを示す意味でも、この大会での結果が求められると思っています。
――あらためて、今大会の見どころを教えてください。
木暮 今大会からは、全試合一発勝負のノックアウト方式になりました。毎試合、優勝するために100%、もしくはそれ以上のパフォーマンスが求められます。フィジカル的な強度以上に、メンタル面に対する強度が求められるでしょう。誰が大舞台に強いのか、メンタルがタフか、勝負強いか、苦しい時にチームを引っ張れるのか。フットサル日本女子代表は、直近3大会のAFC女子フットサル選手権の決勝で敗れています。また、ユースオリンピックでも、勝てば世界一になれるという決勝で負けてしまいました。疲労感のある中で、最も勝たなければいけないというプレッシャーがかかる決勝、そういうときに普段通りの力を出せる選手の集まりが、チャンピオンになるのにふさわしいと思います。オールノックアウト形式となる今回は、普段のリーグ戦では見られない、そうした部分も見ることができるかもしれません。まだ地域に眠っている豊かなタレントを見る機会もあるでしょう。そういった点でも非常に楽しみです。
――最後に今大会への意気込みをお願いします。
米川 バルドラール浦安ラス・ボニータスは昨年優勝していますし、周囲からは「勝って当然」というふうに見られる立場にいるでしょう。オールノックアウト形式となり、選手たちは、より危機感をもって、気を引き締めてゲームに臨むと思います。一つ一つのゲームをしっかり集中して勝ち上がって、再びタイトルを取りたいと思います。
大会日程:2020年10月30日(金)~11月1日(日)
大会会場:北海道/よつ葉アリーナ十勝
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