公益財団法人日本サッカー協会(JFA)女子委員会では、女子サッカー選手のセカンドキャリアをまとめた冊子『サッカー×キャリア×未来~Your Life with Football~』を制作しました。OG選手を中心に現役選手も加えた総勢20名のインタビューを掲載したこの冊子は、選手たちが競技を辞めた後も長くスポーツやサッカーに関わり続けてほしいという思いが込められています。選手引退後のキャリアは指導者や審判員だけではなく数多くの選択肢があります。現在プレーしている選手の皆さん、ぜひこれを読んで、未来の選択肢そしてご自身の可能性を広げてください。
インタビュー掲載一覧(掲載順)
高倉麻子、轟奈都子、宮本ともみ、河本菜穂子、佐伯夕利子、藤田安澄、池野伶奈、吉澤久惠、大滝麻未、鈴木朱美、山本りさ、江川純子、風間理佐、北本綾子、竹村美咲、中山千恵美、鷲津裕美、八鍬美由紀、野口亜弥、中倉あかね
『サッカー×キャリア×未来~Your Life with Football~』(13.1MB)
コメント(本誌p.2~3「あいさつ」より抜粋)
JFA女子委員会委員長今井純子
女子サッカーに委員長として携わるようになり強く思っていたことは、もっともっとサッカーをしてきた人たち、女子サッカーの発展を願う皆さんに、その思いや経験を生かして女子サッカーやスポーツの発展に関わってもらいたいということでした。一方で、きっかけや方法をつかめていない人も多いように感じました。そんな中、イングランドサッカー協会が出した『Kick Off Your Career』を見て、「これだ!」と思い、同様のものを作りたいと考えました。今回、実現することができて大変うれしく思います。サッカーのフィールドに直接関わる指導者や審判員はもちろん、もっとたくさんの選択肢があるということをイメージしてもらえたらと思っています。
そして、選手としてはプレーに集中し、その時ならではの経験をたくさんしてほしい。本誌の意図は、早期からセカンドキャリアに備えよ、ということではありません。ここで紹介する皆さんの話からも分かるように、必ずしも早くから先々のことを考えて準備しなければいけないということでもありません。興味があるものがあれば取り組む、深く学ぶことも良いでしょう。あとは人の縁や人からの勧め、その時々の直感も大切かもしれません。皆さんのサッカー経験は価値あるものであり、それは生涯にわたって役立つものです。いろいろな方向で生かしてほしいと思います。ぜひ一緒に女子サッカー、スポーツを発展させていきましょう!
JFA女子委員会副委員長手塚貴子
サッカーが好きな気持ち、そして、サッカー選手としての経験は、日本サッカーや日本スポーツの発展を支える大きな力になります。サッカー選手の明るさやひたむきさは、社会を明るくすると私は考えています。
私が伝えたいことは、選手をやめた後も何かしらの形でサッカーやスポーツに関わってほしいということ。日本は男子と比べて女子の競技人口が少なく、サッカーをしている女性はとても貴重な存在です。今回紹介する20人の事例以外にも、サッカーやスポーツへの関わり方はさまざまです。誰かに背中を押されてその道で活躍できる人がいたり、自分の意志で未来を切り開いていく人がいたり。本誌を読んで、皆さんのこれからの生きる道のヒントになればうれしく思います。