日本サッカー協会(JFA)は7月9日、オンラインで理事会を開催しました。
理事会では、日本サッカー殿堂の内規の改正、第3登録ウインドーを設定することなどが協議されたほか、WEリーグ(Women Empowerment League)の運営法人の設立と代表理事(チェアパーソン/チェア)に岡島喜久子(おかじま・きくこ)さんが就任したことなどが報告されました。
今年度の登録ウインドーについては、新型コロナウイルスの影響による特例措置として6月の理事会で第2登録ウインドーを変更することが決まり、FIFA(国際サッカー連盟)に申請しましたが、6月11日付でFIFAから新たな指針が出されたことから、JFAはFIFAと個別に話し合いを行いました。
その結果、日本については、既に終了した第1ウインドーの期間のうち、新型コロナウイルスによる直接的な影響を受けた期間(Jリーグが中断した2月25日から同ウインドー終了日の3月27日まで)を再設定する形で例外的に第3の登録ウインドーを設けることが認められ、10月2日(金)から10月30日(金)の期間とすることが決まりました。
WEリーグを運営する法人の名称は日本女子プロサッカーリーグで、法人形態は一般社団法人とし、2021年からの公益認定を目指しています。
同リーグのチェアに就任した岡島さんは、早稲田大学卒業後にケミカルバンク(現JPモルガン・チェース銀行)に入行。その後、アメリカなどの金融機関で要職を務めました。
サッカー選手としては、全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯全日本女子サッカー選手権大会)の第1回大会(1979年)で優勝したFCジンナンでプレーし、選手を継続する傍ら、同年に設立された日本女子サッカー連盟の理事に就任。84年には事務局長も務めました(詳しいプロフィールはこちら)。
そのほか、5月15日から運用を開始した「第1次サッカーファミリー財政支援事業(融資型)」についても報告され、申請の期限となっていた6月30日までに286件の申請があり、そのうちの261件に対して総額496,670,000円の融資が行われたこと(7月7日現在)が伝えられました。
また、皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会の大会概要が決まったことも報告されました。開催期間は11月28日(土)から12月29日(火)で、これまで通り、48チームによるノックアウト方式で行われます(詳しくはこちら)。
6月25日にオンラインで開催されたFIFAカウンシルの内容についても報告されました。
既に発表されている通り、FIFA女子ワールドカップ2023がオーストラリア/ニュージーランドの共催で開催されること、FIFA COVID-19 Relief Plan(救済基金)として211の全メンバーアソシエーション(MA)に総額15億USドルが提供されるほか、助成金として各MAにそれぞれ100万USドル(約1億円)と女子サッカーに50万USドル(約5000万円)が支払われることなどが報告されました。
同カウンシルではまた、東京オリンピックのサッカー競技会についても協議され、開催日程は2021年7月21日から8月7日で、男子選手の出場資格がU-24(1997年1月1日以降生まれ)になること、オーバーエイジはこれまで通り3名までとすること、VARが導入されることが決まりました。
理事会の詳しい資料は、こちらをご覧ください。