なでしこリーグの現役選手22名を始め合計28名が参加した公認C級コーチ養成講習会(JFA女子コース)を大阪で開催しました。なでしこリーグのオフシーズンに合わせて開催したこのコースは1月11日(土)から17日(金)までの1週間に渡り、講義と実技、2回の指導実践を行いました。天候にも恵まれ、受講者は朝から講義や実技を行いながら、夜は遅くまでレポートを作成したり筆記試験の勉強をしている姿が印象的でした。なでしこリーグの現役選手を主に対象としてJFAが主催するC級(女子コース)は夏にもう1コースの開催を予定しています。
インストラクターコメント
清瀬一剛ナショナルトレセンコーチ(女子担当)北信越チーフ
初日、オープニングでいつもと違う緊張した受講生に私は、「講習会が終わってそのまま指導に行きたい。と、笑顔で帰って欲しい。そうなるようにこのコースを行う。」と伝えました。受講生は実技が始まった時には緊張も消え笑顔でプレーしながらも、テーマの理解を深めようと真摯に取り組む姿が印象的でした。会場のJ-GREEN堺では、夜のレクチャー終了後も個々にレポート作成などアディショナルタイムがそれぞれにありました。そんな中、最終日の最後の指導実践の前日には、インストラクターへの質問は勿論、作成した指導案を元に声を出しシミュレーションする姿には私も驚きました。カリキュラムを進行する上で、皆ポジティブに捉え、互いに刺激し合っていたように思います。JFAが掲げる「なでしこらしさ」そのもので、「ひたむき、明るい、芯が強い、礼儀正しい」を感じました。閉講式に修了証を手にした時がそれぞれのスタートだと伝えました。今回を含め、こうした情熱を持った女性指導者が全国47FAにおいて活動しています。FAにおいて、キッズ、育成年代、男女問わず女性指導者が指導する機会とそれを支え、育てて頂くことが今後重要だと改めて実感しています。是非寄り添って後押しをして頂ければと思います。
受講者コメント
田中景子選手(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
色々なチームの選手たちが集まるコースだったので、様々な情報交換ができてとても良かったです。実技もある程度できる人たちだったので、テンポよく進み、トレーニングの中でテーマがあって、キーファクターがあって、考えながらプレーできました。指導実践のときは選手役もやるので、プレー時間が長くて少し大変でした。
坂梨さくら選手(NGUラブリッジ名古屋)
どの講義も自分の身になりました。実技はテーマに沿ってわかりやすく、丁寧にトレーニング1つ1つの意図や指導の方法を教えていただき、勉強になりました。サッカーの仕組みを自分の頭の中で整理していくことができたので良かったです。
中野ひかり選手(大和シルフィード)
講義では、指導者として知っていかなければいけないことがしっかり学習できました。特にコーチング法の講義が印象的で、選手としてサッカーをする中でも学んでいける部分だと思うので、活用していきたいです。一週間でこれだけ多くのことを学べるとは思っていなかったので、とても充実した日々になりました。