JFAアカデミー福島女子は12月7日(土)、国立スポーツ科学センターより産婦人科医でスポーツドクターでもある宮本由記先生をお招きし、女性とスポーツについて話していただきました。月経とコンディショニング、継続的な激しい運動トレーニングが誘因となり、女性アスリートにとって重要な問題となる「女性アスリートの三主徴」や食事、そして性的マイノリティについて学びました。
アカデミー生コメント
門脇真依選手(高3:9期生)
女性アスリートの健康問題を防ぐために、女性アスリートの三主徴が重要であることがわかりました。これは、食事によるエネルギー摂取量が、運動によるエネルギー消費量を下回ると無月経や骨粗鬆症のリスクが高まるというものです。また、女性アスリートは多くの人が月経に悩んでいます。月経痛や月経前症候群による腰痛、腹痛、体重増加、イライラなどの症状は、コンディションに大きく影響を与えます。しかし、大事な試合の時には薬によって月経が来ないようにコントロールすることができることを知りました。症状の種類、時期や頻度は人によって異なります。自分の体について知ることで、事前に痛み止めを飲んだり月経をずらすことが可能になり、月経と上手く付き合うことができます。十分なエネルギーを食事で摂取すること、自分の体の状態の変化に敏感になることを心がけて、良いコンディションを保てるようにしたいと思います。女性アスリートとして、とても貴重な講義を聞くことができてよかったです。
玉川実奈選手(高2:10期生)
今回の婦人科講習会では女性アスリートの三主徴を改めて学び、また月経随伴症状について学びました。自分のコンディションを良い状態にもっていくためにも知っておかなければいけないことを改めて復習でき、とても良い機会になりました。女性アスリートの三主徴の中でも自分が特に大事だと思ったのはエネルギーについてです。アスリートに必要なエネルギー量をとることがコンディションを整えるためにも大事で、摂りすぎも摂らなさすぎもいけないので、これからも摂取する量を意識して生活したいと思いました。
石川くらら選手(高1:11期生)
前回の復習と、多様性についての話がありました。多様性については、LGBTの方々について考えました。最近ではこの言葉をよく耳にするようになりました。今では、13人に1人の割合で性的マイノリティーの人がいるそうです。異性を好きになることが普通であると考え、そのような人達を特別視してしまうことがあることは事実です。しかし、世の中には様々な人がいます。今回の講習会で、好きになった人が同性だっただけであり、何も特別ではない、自分の好きな食べ物が隣の人にとっては苦手な物であることと、変わらないという考えを持ちました。これが普通、これは普通ではないという考えを持つのではなく、自分には自分の良さが、相手には相手の良さがあり、LGBTに対しての理解だけでなく、様々なことに対して皆が違って、皆がいいと考えられるようになっていきたいです。LGBTの方々がどのような悩みを抱えてるのかを考えたことがありませんでしたが、誰もが自分らしく自由に生きられる世の中になって欲しいと思いました。