なでしこジャパン(日本女子代表)は12月11日(水)、Busan Asiad Main Stadiumで、EAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会の第1戦チャイニーズ・タイペイ女子代表戦に臨みました。
先発メンバーには、代表戦デビューとなる清家貴子選手、栗島朱里選手が名を連ね、GK池田咲紀子選手が2018年8月以来の出場。2トップは、プレナスなでしこリーグで最優秀選手賞の田中美南選手と、なでしこジャパンで初めてキャプテンに指名された岩渕真奈選手が組みます。
なでしこジャパンは序盤から主導権を握り、7分に岩渕選手が相手選手3人をドリブルで抜いて幸先良く先制点を決めると、それに続いて次々ゴールが生まれていきます。9分、田中選手が相手選手を背負いながら追加点を決め、その7分後には岩渕選手との連係から小林里歌子選手がゴール前に攻め上がってシュート。一気に3-0とリードしました。
38分には、田中選手が自ら得たPKを決めて4-0。前半終了間際には、早いリスタートで相手の隙を突き、松原有沙選手が代表初ゴールを決めて、5-0とリードを広げて後半に入りました。
韓国でプレーする池尻茉由選手、今回が代表初招集そして代表戦初出場となる林穂之香選手がピッチに立った後半も、なでしこジャパンのゴールラッシュは続きます。
54分、池尻選手がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。自ら蹴ったシュートは相手GKの逆を突いて代表初ゴールをマークしました。66分には、中島依美選手のフリーキックから清家貴子選手が豪快にヘディングシュートを叩き込み、こちらも代表初ゴール。後半は選手がポジションを様々に入れ替えて試合を進めながら、GK池田選手を中心に危ない場面を未然に防いで相手の攻撃を許しませんでした。
終盤には、林選手のパスから岩渕選手が再び得点を重ねると、中島依美選手のシュートがこぼれたところに池尻選手が反応してダメ押しのゴールを奪います。
新戦力が活躍したなでしこジャパンは、多彩な攻撃で9-0と快勝し、4大会ぶりの優勝へ弾みをつけました。
中2日で迎えるEAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会の第2戦中国女子代表戦は、14日(土)15:55にキックオフ予定です。
監督・選手コメント
なでしこジャパン 高倉麻子監督
2年前のE-1で優勝を逃してから、この大会には想いがありますので、チャイニーズ・タイペイ戦を23選手全員で戦い、しっかり勝てて非常に良かったです。選手それぞれのアイデアや、自分の発想や味方の意図を感じながらゴールに向かい、9点が入ったことは評価できると思います。選手がチームの約束事を把握しながら、新しい選手にも伝えて、新しい選手もそれを受け止めながらゲームができるようになっていることを感じます。新戦力も新しい色を出しながら、チームの力になり得ると感じさせるプレーがいくつか見られました。あと2戦、チームと個人の成長を考えながら先発・交代を考えたいと思います。
DF #20 松原有沙選手(ノジマステラ神奈川相模原)
前半、中盤でプレーする時はボールホルダーに顔を出してボールを受けることと、FWに縦パスを狙っていくことを意識していました。後半、DFラインに入った時は、まず1対1で負けないところや、前回の合宿でのラインコントロールを意識して取り組みました。代表初得点は、相手のクリアボールが足に当たったラッキーゴールでしたが、自分が入っていかないと生まれなかったゴールだとも思っています。後半、サイドを起点につなぐことができたので、そこは自分の長所のひとつ。次の試合に生かしたいです。
MF #3 栗島朱里選手(浦和レッズレディース)
代表デビュー戦でしたが、緊張はあまりしなかったです。これだけ点が入ったので、自分も点を取りたかったですけど、自分がやるべきことをやろうと思っていました。昨日の紅白戦で、もう少し前に人をかけられると思ったので、少し前にポジションを取ろうと意識していました。特に前半、前線のコンビネーションがよく、見ていても自分が絡んでも楽しかったです。勝てたことはよかったですが、後の2試合に頭を切り替えていきたいと思います。気持ちを切らさずに勝っていきます。
FW #8 岩渕真奈選手(INAC神戸レオネッサ)
「キャプテンをやるんじゃない?」と周りの選手・スタッフから言われていましたが、私は別の選手かと思っていたので、びっくりしました。でも、いつもと変わらない気持ちで臨みました。とにかく初戦で勝ってよかったです。初めて一緒にプレーした選手もいて難しさもありますが、今日は全員がお互いに理解しようとして生まれた各選手のゴールだったと思います。短い期間の大会ですが、しっかりチームとして詰めて、ひとつのチームになっていきたいなと思います。
スケジュール
12月9日(月) | PM | 公式会見 |
---|---|---|
TBC | トレーニング | |
12月10日(火) | TBC | トレーニング |
12月11日(水) | 9-0 | 第1戦 vs.チャイニーズ・タイペイ女子代表(Busan Asiad Main Stadium) |
12月12日(木) | TBC | トレーニング |
12月13日(金) | TBC | トレーニング |
12月14日(土) | 15:55 | 第2戦 vs.中国女子代表(Busan Gudeok Stadium) |
12月15日(日) | TBC | トレーニング |
12月16日(月) | TBC | トレーニング |
12月17日(火) | 19:30 | 第3戦 vs.韓国女子代表(Busan Gudeok Stadium) |
※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
EAFF E-1サッカー選手権2019 決勝大会
大会期間:2019年12月10日(火)~18日(水)
会場:韓国/Busan Gudeok Stadium、Busan Asiad Main Stadium
女子出場国:チャイニーズ・タイペイ、中国、日本、韓国