キヤノンガールズ・エイト第17回JFA北信越ガールズエイト(U-12)サッカー大会が、9月22日(日)~23日(月・祝)に長野県の木島平やまびこジュニアサッカー場にて開催されました。
大会1日目の試合終了後には、選手と指導者を対象に、特別協賛社のキヤノン株式会社による映像上映、協賛社のホクト株式会社による食育セミナー、JFAナショナルトレセンコーチによるリスペクトワークショップが実施され、自分たちのプレー映像を見ることや、普段の食事の内容の見直しについて考えること、サッカーができる環境に対する様々な方々へのリスペクトについて話し合うことなど、選手間の良い交流の機会となりました。
優勝は富山県選抜、準優勝は新潟県A、第3位は石川県トレセン、第4位は長野県ホワイトとなり、選手たちの素晴らしいプレーとともに、大会は幕を閉じました。
選手コメント
武井瑞希選手(長野県ホワイト)
この大会を通して、チームと自分の良かったところは、前線からガツガツとプレッシャーをかけに行って相手からボールを奪い、しっかりとゴールまでつないで決めきることができたことです。改善しなければいけない点は、相手からの強いプレッシャーによってパスミスが多くなり、そこから失点につながってしまうことでした。プレッシャーが掛かる前に空いている仲間にパスを出すという判断の大切さを感じました。
竹内結希選手(長野県ピンク)
全体を通してチームと自分の良かった所は、パスを通してゴールまで行けたことと、1人1人がしっかりとプレスをかけられたこと、シュートチャレンジができたことです。改善点としては、パスが正確にできず、そのままパスカットされてしまい、失点につながるようなプレーをしてしまうことがあったので、パスの正確性を高めていきたいと思います。また、シュートを打たせてしまう場面が多く、そのまま失点してしまったので、相手にシュートを打たせないよう、足を出したり、体でブロックするなど、意識してプレーするようにしていきたいと思います。
原亜真乃選手(長野県グレー)
他県チームはパスミスが少なかったですが、私達のチームはパスミスが多く、他県のチームと試合をすることで自分たちに足りないところが分かりました。
チーム全体として声が少なく、仲間がボールを持っている時、サポートの位置が近かったり遠かったりしていたので、周りの選手が声を出して良い位置でサポートすることの大事さを感じました。
一方で、ドリブルやワンツーで相手を抜ける場面もあり、そういったところは今後伸ばしていきたい思います。
庭野莉子選手(新潟県A)
初日の1試合目はあまりチームとしてまとまっておらず、なかなか良いプレーができませんでした。2試合目以降、試合を重ねるごとにお互いのプレーが分かるようになり、チームとしてまとまりができ、うまくゴールまでつなげることができました。
河﨑咲歩選手(福井県選抜)
初日は1勝2敗という悔しい結果となりましたが、得点を決めたり、惜しいシーンも多くありました。
私は、仲間との連携が上手く取れたことと、得点を取ることができたのが特に心に残っています。味方からパスを受けてダイレクトでつなげられた時や、相手からパスカットして攻撃に転じられた時は嬉しかったです。パスが何本も連続で続くとフィニッシュまで早くいけそうな気がしたので、もっとがんばろうという気持ちも強くなりました。得点を取ることができたのも、仲間と一緒に攻めることによってゴールの意識が高まったからだと思います。
この大会を通じて、仲間がいてがんばれるから楽しくなり、勝ちに近づくということが分かりました。これからも得点をたくさん取り、勝利を目指してがんばろうと思います。
宮島琉夏選手(富山県選抜)
この大会を通じてよかった点は、積極的に裏に抜けてボールを受けられたことです。また、何回かワンツーも成功することができました。
改善点としては、パスミスやクロスの精度が低かったところです。裏に出したボールが長すぎてしまったり、中の様子を見ずにクロスを上げてしまったり、低いボールを上げるべき場面で高いボールを上げてしまうことがありました。パスを出す前は周りをしっかり見て、相手の名前を呼んでパスを出すこと、中の様子をしっかり見てクロスを上げることを心がけていきたいです。
チーム全体としてシュートの意識が高かったことは良かったですが、声を出す人が少なく、静かな時間があったりしたので、これからは仲間を助けられるよう声を出してプレーをしていきたいです。
根本朱夏選手(石川県トレセン)
まず私が石川県代表として感じたことは、コーチが仰った「選手としても、人としても」当たり前のことは当たり前にやることが大切だと改めて感じました。私はあいさつがあまり出来ておらず、コーチの話を聞いた時に、今までの自分に反省しました。そして、私は選考会で落ちてしまった選手のためにも精一杯がんばろう、と思ってこの大会に臨みました。
試合では、声を出したり周りを見たり、「選手として」の当たり前の意識をしてプレーすることができました。ハーフタイムではチームのみんなとコミュニケーションを取り、良かった所や悪かった所を共有しあい、チームで同じ目標を持って試合に挑めることが出来ました。どんな相手でもこのようなプレーが続けていけるようにしたいと思います。
そのためには、日々の練習からいつでも試合を想定して一生懸命取り組んでいきたいと思えた良い大会でした。
総評
西村陽介 JFAナショナルトレセンコーチ北信越女子担当
台風の影響が懸念されましたが1日目は天候に恵まれ、ピッチでは選手らのアグレッシブなプレーや、仲間への励まし、鼓舞する仲間の姿、指導者のプレーに対するジャッジ、積極的なコーチングなどが随所に見られ、活気あふれる1日になりました。
夜には、キヤノン株式会社、ホクト株式会社からレクチャーをして頂きました。キヤノン様のレクチャーでは、1日目のオン・オフザピッチ時の選手の写真がスクリーンに映し出され、自然と選手から笑みや振り返りの会話などが聞こえ、充実した1日が過ごせたと感想も聞くことができました。
また、ホクト様の食育セミナーでは「バランスよく食事をとること・腸内環境を整えることの重要性」を学ぶ良い機会となりました。
今大会の大会形式は、8チームを2グループに分け1次ラウンドを行い、それぞれ上位2チーム、下位2チームによる2次ラウンドにて順位を決めました。
2日目は台風の影響もあり、試合時間等を変更し2次ラウンドを行いました。1日目とは違い拮抗したゲームが多く、優勝は富山県選抜、準優勝は新潟県Aとなりました。
大会全般として、攻守ともに個人・グループ・チームがレベルアップしているプレーを観る場面が年々多くなってきていると感じています。これは日頃の各県の取り組みの賜物だと思いますが、より良くするために守備では相手により強く・速くアプローチし、ボールを奪う技術・意識をさらに高めること、攻撃では、個人のテクニック・サッカー理解を高め、積極的にゴールを目指すプレー(仕掛け)をさらに身につけ、自身のストロングポイントを本気になって磨いて欲しいと思っています。
今大会も、審判委員会の協力のもと女性ユース審判員育成にご尽力いただきました。参加された審判員8名のうち3名が以前ガールズ・エイト北信越大会に参加経験があり、今回は審判員として成長した姿を観ることができ、嬉しさを感じるとともに、この大会の意義・継続の重要性を改めて感じる機会となりました。
最後になりましたが、協賛・協力頂いたキヤノン株式会社様、ホクト株式会社様、株式会社モルテン様、大会運営頂いた長野県サッカー協会の皆様に心より感謝いたします。
キヤノンガールズ・エイト 第17回JFA地域ガールズ・エイト(U-12)サッカー大会
開催期間:2019年9月28日(土)~2020年3月15日(日)