なでしこジャパンは19日(木)に行われるFIFA女子ワールドカップフランス2019グループステージ第3戦のイングランド戦が行われるニースに移動しました。
パリに引き続きレンヌでも、ホテルスタッフの温かい見送りがあり、記念写真を撮った後に空港に向かいました。飛行機で約90分の移動を経て到着したニースは地中海に面する、世界的に有名な保養地・観光都市です。ここでグループステージ首位をかけてイングランドとの試合が行われます。
移動を終えたチームは、スコットランド戦に出場しなかった選手たちがトレーニングを行いました。高倉麻子監督は、出場機会のなかった、あるいは出場時間の短かった選手たちに対し、「試合には最初から出る選手と、途中から出る選手、それと出られない選手もいる。試合に出られず悔しいと思う気持ちは大事にしてほしい。練習でそのパワーをぶつけてほしい」と話し、これぞ南仏と思わせる強い日差しを浴びながら、選手たちはボール回しやシュートなどでしっかりと汗をかき、アピールしていました。
そして、この日は清水梨紗選手の誕生日、そして鮫島彩選手の誕生日前日ということで、夕食後にチームからサプライズのお祝いがありました。若手、中堅、ベテランとそれぞれ工夫を凝らした出し物で二人の誕生日を盛り上げ、イングランド戦に向かうチームのムードは一層高まりました。
FIFA女子ワールドカップフランス2019グループステージ第3戦のイングランド戦は19日(金)21時(日本時間翌20日4時)キックオフです。
選手コメント
GK #1 池田咲紀子 選手(浦和レッズレディース)
ニースは周りに自然が多いですし、サッカーに集中できる環境だなと思いました。初戦は勝ちたいという気持ちを全員が持って戦いましたが、引き分けてしまい残念でした。2試合目はそれを取り戻すという気持ちで皆で戦うことができました。しかしこれで何かを掴んだわけではないので、次の試合に向けて続けていくことがチームとして大事になってくると思います。サブ組の雰囲気も含めてチーム全員が勝ちにいくとシフトチェンジできたところが一番よかったです。試合に出られず、悔しい気持ちがないわけでないので、監督が言う通りサブ組がコンディションを上げていって、チームが自分を必要としてくれたときに100%のプレーができることが必要最低限のところだと思うので、しっかりと準備したいです。
DF #16 宮川麻都 選手(日テレ・ベレーザ)
(スコットランド戦は)選手だけでミーティングをしたりして、よくコミュニケーションが取れていました。勝負に対する気持ちが一つになって勝てた試合だったと思います。選手一人一人の戦う姿勢や、絶対に勝つという気持ちがあったので、試合が始まる前からいい雰囲気でした。自分は複数のポジションでプレーできることが特長だと思うので、どこで出ても積極的な攻撃参加や粘り強い守備でチームに貢献したいです。
DF #12 南萌華 選手(浦和レッズレディース)
初戦に勝てなかったことで、自分たちで苦しい状況を作ってしまいましたが、スコットランド戦で絶対に勝たないといけないと一つにまとまったことがひとつの勝因かなと思います。初戦は自分が出場して、第2戦は市瀬選手が出ましたが、自分とはタイプが違いますし、ボランチもできる選手で、ビルドアップの部分の縦に鋭いパスや配球の部分で見習わないといけない部分もたくさんあります。イングランドは強さと速さを持っていて、パスサッカーもできるので、少し日本と似たところもあると思います。パススピードの部分や1対1で負けなければ勝ちにつながると思いますし、自分が出たら高さを生かしてクロスの対応などでチームに貢献できればと思います。
スケジュール
FIFA女子ワールドカップフランス 2019
大会期間:2019年6月7日(金)~2019年7月7日(日)
グループステージ:
2019/6/11(火) 01:00キックオフ(日本時間)
vs アルゼンチン代表
2019/6/14(金) 22:00キックオフ(日本時間)
vs スコットランド代表
2019/6/20(木) 04:00キックオフ(日本時間)
vs イングランド代表