なでしこジャパンはFIFA女子ワールドカップフランス2019前最後の強化試合となるスペイン女子代表との国際親善試合を6月2日(日)に控え、フランス北部の街ル・トゥケでトレーニングをスタートしました。
フランス入りして最初のトレーニングとなったこの日は、海外組の宇津木瑠美選手と熊谷紗希選手が合流したことを受けて23人全員が初めて集まり、気持ちのいい晴天の下で午前と午後の2回トレーニングを行いました。
午前は、直前の国内キャンプと前日の移動で溜まった疲労を取り除くことを目的に、入念なストレッチとジョギング、そして軽くボールを蹴るなどして約1時間体をほぐしました。午後は午前より少し強度を高め、ゴムチューブを使って体幹に刺激を入れてから、パス&コントロール、グリッド内でのパス回し、そして最後は4対4のミニゲームと、ボールを使ったトレーニングを中心にしっかりと体を動かしました。ワールドカップに向けてモチベーションが高まる中、晴れ渡った青空も手伝ってか、明るく活気あるトレーニングとなりました。
夕食後のミーティングでは、ワールドカップ開催国のフランスに入ったこのタイミングで、改めてチームの目標やそれを達成するために大事なことを確認します。高倉麻子監督は初戦までの日数を数えながら、残された時間で何を積み上げられるか選手たちに語りかけます。「打ったシュートがバーに当たって、ボールがゴールに吸い込まれるか、それとも枠の外に外れるか。勝負の分かれ目はそういったところ。それはすべて日頃どれだけ心を込めてトレーニングに臨んでいるかで決まる。サッカーの神様はそういうところを見ている。一人一人があと1つでも2つでも成長するという思いを持ってやって欲しい」と話しました。
なでしこジャパンは6月2日(日)のスペイン戦を経て、10日(月)に初戦のアルゼンチン戦を迎えます。
選手コメント
DF #2 宇津木瑠美 選手(シアトル・レインFC)
フランスは思い出のある国なので、チャレンジという気持ちと共に帰ってきたなという思いがあります。アメリカから合流して時差があるので、コンディションはまだまだ調整していかなければいけませんが、チームの雰囲気はいいので、もっともっと盛り上げていきたいです。所属クラブにイングランド代表の選手もいるので、彼女たちの良さを知ってるからこそできるところもあれば、同時に警戒するところも両方あるので、チーム内で情報交換しながら、一つずつ戦っていきたいです。
DF #4 熊谷紗希 選手(オリンピック・リヨン)
ワールドカップを経験している選手は多くはないですが、まずはチームを引っ張っていけるように、それと若い選手たちがのびのびと自分のやれることをやっていけるように、チームとして前に前に進んでいきたいと思います。スペイン戦に向けては、チームとして合わせるところ、確認すべきことを理解して臨みたいです。大会の初戦は大事なので絶対に勝ちたいですが、簡単な試合は一つもないので、まずはノックアウトステージに進めるように、1戦1戦大事に戦っていきたいです。3度目のワールドカップということで、自分もいろいろなことを経験してここまで来れたので、楽しんで臨みたいです。
FW #8 岩渕真奈 選手(INAC神戸レオネッサ)
フランスに着いて、いよいよだなという感じです。あと2週間くらいあるので、そこにピークを持っていけるようにしたいです。若い選手は明るくて、それぞれ持っているものがあるので、自分が何かするということはあまり考えていません。ここまでコンディションは少しずつですけど良くなってきています。グループステージをしっかり1位で突破することによって少しずつ先が見えてくると思うので、まずは初戦から、そして3試合をいい結果で終えたいと思います。
スケジュール
FIFA女子ワールドカップフランス 2019
大会期間:2019年6月7日(金)~2019年7月7日(日)
グループステージ:
2019/6/11(火) 01:00キックオフ(日本時間)
vs アルゼンチン代表
2019/6/14(金) 22:00キックオフ(日本時間)
vs スコットランド代表
2019/6/20(木) 04:00キックオフ(日本時間)
vs イングランド代表