6月7日(金)に開幕するFIFA女子ワールドカップフランス2019に臨むなでしこジャパンは、世界の頂点を目指して千葉県内で5月22日(水)からトレーニングキャンプに臨んでいます。
キャンプ3日目の24日(金)は今キャンプ唯一の2部練習の日です。序盤はリラックスしてコンディションを整えることに集中しましたが、後半に強度の高いトレーニングを行うことが予定されているため、この日は1日2回のトレーニングでペースを上げていきます。
本格的なトレーニングが始まるこの日の午前のトレーニング前に高倉麻子監督は選手に「日本は強いパワーで直線的に相手ゴールに迫るチームではない。全員でボールを大事にして、動かしながらゴールに向かうチーム」と話し、自分たちが大切にすべき戦い方を共有します。そのために必要なこととして、「パスコースを作る」「先手を取る」「いいタイミングで動き出す」といったポイントを説明しました。その後のトレーニングでもパス&コントロール、ポゼッションといった基礎的なメニューでなでしこジャパンの戦術を支える「テクニック」と「状況判断」を追求していきます。また、「誰でも、どこからでもシュートが狙える。その選択肢があることによってペナルティエリア内に侵入していくことが効果的になる」(高倉監督)として、ミドルレンジのシュート練習にも取り組みました。
午後は1対1、2対2、3対3、5対5といった対人メニューが多く取り込まれ、最後はピッチ半面を使った10対10のゲーム形式が行われるなど、より実戦的な内容で強度を高めました。
また、この日はチーム最年少の遠藤純選手の19歳の誕生日でした。トレーニング後には集まった報道陣から特製バースデーケーキをプレゼントされ、また夜にはチームからお祝いを受けた遠藤選手は、「このチームで素晴らしい結果を残していい1年にしたい」と決意を新たにしていました。
なでしこジャパンは26日(日)まで国内でトレーニングキャンプを行います。
選手コメント
GK #1 池田咲紀子選手(浦和レッズレディース)
今回のキャンプでは、今まで積み上げてきたものを最終確認する場にしたいと思っています。その中で少しでもコンディションを上げたいです。チームはオン/オフの切り替えもうまくできていて、いい雰囲気です。GKとして、後ろから見ていて気付いたことを伝えないといけないですし、プレー以外でもチームに声かけていきたいと思ってやっています。GKは3人共特徴が違いますが、自分はコーチングやビルドアップといったところが強みだと思っているので、そうしたところで貢献したいです。これからはチームが団結してひとつになることが大事だと思います。
DF #16 宮川麻都選手(日テレ・ベレーザ)
ワールドカップ初戦まであと少しということで、ここから集中力高めて準備をしていこうとチームで話しています。自分もそうだったように、小さい頃からワールドカップを夢見て、目標にしている子どもたちがいると思うので、そうした若い選手のいいお手本になれるように頑張りたいです。
MF #7 中島依美選手(INAC神戸レオネッサ)
初のワールドカップということで、優勝目指してしっかり気持ちを入れてやっていきたいです。トレーニング中には、コンビネーションや合わせるということについて、お互いが理解し合えるように会話しました。ワールドカップはたくさんの人に見てほしいですし、応援してほしいです。そのためには結果が大事で、また応援したい、もっと応援したいと思ってもらえるような結果を残さないといけないと思っています。チームで同じ方向を向いて1戦1戦頑張っていきます。
FW #20 横山久美選手(AC長野パルセイロ・レディース)
ワールドカップ初戦に向けてチーム一丸となってやっていきたいです。男子とのトレーニングもありますが、海外選手と似たスピードなど、普段やってないレベルでトレーニングできるのでためになると思います。リオオリンピック出場を逃したことが女子サッカーの人気に影響したと思うので、女子サッカーのためにも自分たちが結果を残さないといけないと思っています。若い選手も多くいるので、自分たちが盛り上げていこうと思いますし、楽しんでいきたいと思います。
スケジュール
FIFA女子ワールドカップフランス 2019
大会期間:2019年6月7日(金)~2019年7月7日(日)
グループステージ:
2019/6/11(火) 01:00キックオフ(日本時間)
vs アルゼンチン代表
2019/6/14(金) 22:00キックオフ(日本時間)
vs スコットランド代表
2019/6/20(木) 04:00キックオフ(日本時間)
vs イングランド代表