9日(火)に控えるヨーロッパ遠征第2戦・ドイツとの国際親善試合を前に、なでしこジャパンは試合会場のベンテラー・アレーナで公式練習を行いました。
ベンテラー・アレーナは現在ドイツブンデスリーガ2部に所属するSCパーダーボルン07のホームスタジアムで、2008年7月のボルシア・ドルトムントとのオープニングマッチで歴史が始まった比較的若いスタジアムです。シルバーとブルーが特徴の外観で、ソーラーパネルを乗せた屋根が四方を囲み、観客は雨に濡れずに試合を観戦することができます。15,000人を収容するスタンドは限界までピッチに近い構造となっていて、試合の興奮を間近に感じることができるサッカー専用スタジアムです。
ウォーミングアップを終えてピッチに出た選手たちは、対面パスやヘディング、パス&コントロールでピッチコンディションを確かめると、ピッチを広く使った自陣からのビルドアップトレーニングではボールの転がり方やスパイクのかかり具合なども確認します。冒頭15分のみメディアに公開し、非公開時間中は紅白戦とセットプレーの確認を行い、1時間の公式練習を終えました。
ドイツの印象を「本当に強い相手」とシンプルに評した高倉麻子監督は、1-3で落としたフランス戦から「自分たちで起き上がれるかが大事。ブレずに、自分たちの武器を再確認して、チャレンジャーとして成長するために積極的なチャレンジをしたい」と話しました。
ドイツ戦は9日(火)16時(日本時間23時)キックオフ予定です。
選手コメント
DF #3 鮫島彩選手(INAC神戸レオネッサ)
ドイツはフランスより攻守に組織的なチームだと思います。フォーメーション的にミスマッチが起こりやすいかもしれないので、守備面では追い方など、チームで話してから試合に入りたいです。フランス戦では前線の高い位置から追いはじめていましたが、スピードとパワーがあるチームに対しては、それがスペースを与えてしまうことにもなるので、そこははっきりさせて試合に臨みたいところです。サイドにスピードがあって仕掛ける選手が多いので、そこをいかに食い止めるかが課題です。ドイツ戦では、フランス戦で得た課題を改善することができる貴重な機会ですし、ワールドカップに向けて更に改善できる機会にしたいと思います。
MF #14 長谷川唯選手(日テレ・ベレーザ)
フランス戦は良くない結果でしたが、チームはいつもどおりの雰囲気です。苦しい試合が続いていますが、これまでよりも相手のレベルが上がっていることもあって、チームとしてやれることが少なくなってきている中で、自分としても去年のピークに比べたら落ちていると思うので、戻せるようにしたいです。戦い方として、相手のDFラインと中盤の間で受けて前を向くというような基本的なことや、いいポジショニングを取れれば、日本の良さを出せると思います。点を取れれば一番いいですが、それだけになることなく、守備でも特徴を出していきたいです。
FW #20 横山久美選手(AC長野パルセイロ・レディース)
ワールドカップメンバーが決まる前の最後の試合です。フランス戦ではヨーロッパのレベルの高さを感じました。ドイツも強い相手ですが、負けて帰る訳にはいきません。日本らしくチームワークを生かして、ボールを保持する時間を増やすことでチャンスも作れると思います。自分の仕事はゴールを奪うことですが、ここ最近取れていないのでゴールに飢えています。ドイツには元チームメートや対戦していた相手もいるので楽しみすし、やはり勝ちたいです。
スケジュール
4月2日(火) | AM/PM | トレーニング |
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4月3日(水) | AM | トレーニング |
PM | 公式練習 | |
4月4日(木) | 1-3 | 国際親善試合 vs.フランス女子代表(スタッド・アッベ・デシャン) |
4月6日(土) | AM | トレーニング |
4月7日(日) | AM/PM | トレーニング |
4月8日(月) | PM | 公式練習 |
4月9日(火) | 16:00 | 国際親善試合 vs.ドイツ女子代表(ベンテラー・アレーナ) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。
国際親善試合~ヨーロッパ遠征~
大会期間:2019年3月31日(日)~2019年4月11日(木)
会場:スタッド・アッベ・デシャン、ベンテラー・アレーナ