なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督は3月20日(水)、JFAハウス(東京都文京区)で記者会見を行い、4月に行われるヨーロッパ遠征の参加メンバー23名を発表しました。
これまで多くの戦力を起用してきた高倉監督ですが、今回はFIFA女子ワールドカップフランスのメンバー発表前最後の海外遠征となることから、本大会を見据え、アメリカ遠征(2019 SheBelieves Cup)から数名の入れ替えはあるものの初召集となる選手はいませんでした。
アメリカに遠征して臨んだShe Believes Cupでは、アメリカ、ブラジル、イングランドと対戦し1勝1分け1敗。高倉監督は「日本の戦い方の道筋は見えてきたと感じている。選手全員を試す中で、チームづくりの最終段階に入っているので、少し(メンバーを)固めながらやっていこうという思いはある」と話します。
今回の遠征では、4月4日(木)にフランスでフランス女子代表と、同9日(火)にはドイツ女子代表とドイツで対戦します。昨年12月に発表されたFIFA女子ランキングでも、ドイツは2位、フランスは3位と、8位の日本よりも上位にいる2カ国です。フランスとは2015年、ドイツとは2014年のアルガルベカップ以来の対戦となり、高倉監督が指揮を執ってからは初の顔合わせです。
「両国とも4年のサイクルの中で監督をはじめチームが変わっている。どちらの監督とも話をしたことはあり、『チームの交代期で苦労している』と聞いている。それでも戦績を見れば力がある(チームであることは分かる)」と高倉監督。世界トップレベルの力を維持する2チームに挑みます。
6月10日(月)に初戦を迎えるFIFA女子ワールドカップのメンバー発表前の最後の海外遠征、日本にとって、フランスで経験を詰めることは大きなメリットです。食事や移動距離を肌で感じられることが本大会に向けての好材料となります。若手の台頭をはじめ、攻守ともに個として、チームとしても力をつけてきたなでしこジャパンがヨーロッパの強豪とどういう戦いを見せるのか。本大会に向けて、その力を推し量る重要な遠征となります。
なでしこジャパン(日本女子代表)高倉麻子監督コメント
アメリカ遠征から引き続き、FIFA女子ワールドカップフランスに向けて最終的なメンバーの選考に入っていきます。個として世界の舞台で戦える選手、グループとしてチームの中で生きていける選手を選んでいます。また、今回呼んでいない選手にも「大会に出るつもりでコンディションを上げておいてほしい」と伝えています。世界ランキング2位のドイツ、3位のフランスとの試合となるため、日本が世界でどれだけ戦えるかを試す良い機会です。成果のある遠征にしたいと思います。
これまで招集した若手選手は、私が思っている以上に「世界でもやれる」というところを見せてくれました。その力に期待する部分もあり、最終的に今回の2試合を踏まえ、チームとして戦えるメンバーを選んでいきたいと思っています。
スケジュール
4月2日(火) | AM/PM | トレーニング |
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4月3日(水) | AM | トレーニング |
PM | 公式練習 | |
4月4日(木) | 21:00 | 国際親善試合 vs.フランス女子代表(スタッド・アッベ・デシャン) |
4月6日(土) | AM | トレーニング |
4月7日(日) | AM/PM | トレーニング |
4月8日(月) | PM | 公式練習 |
4月9日(火) | 16:00 | 国際親善試合 vs.ドイツ女子代表(ベンテラー・アレーナ) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。
国際親善試合~ヨーロッパ遠征~
大会期間:2019年3月31日(日)~2019年4月11日(木)
会場:スタッド・アッベ・デシャン、ベンテラー・アレーナ