2019年3月3日(日)、桃の節句の日に東海4県の”未来のなでしこ”が四日市市中央緑地フットボール場に集い、第16回 JFA東海ガールズ・エイト(U12)サッカー大会2日目が開催されました。
大会2日目は小雨の天候となり、今年度オープンした最新のJFA公認ロングパイル人工芝のピッチは雨の中でもコンディションを保ったものの、滑りやすくなったフィールドの各所で起こった思いがけない出来事は、将来世界で戦うことを夢見る少女たちにとって、貴重な経験となることでしょう。
大会の結果は、静岡県TC-Aが優勝し、準優勝は愛知県TC-A、3位が愛知県TC-Bとなりました。
この大会の最終試合となる各順位決定戦では、春の冷たい雨の中、白熱した戦いが展開されました。特に優勝決定戦は、素早いプレッシャー、粘り強い1対1が随所に見られ、ハイレベルな攻防が繰り広げられ、少女たちが未来のなでしこへ逞しく成長している片鱗が伺えました。
監督・選手コメント
吉田悠里奈選手(静岡県A)
自分が1番になることを目指してがんばっています。愛知県TC-Aの長縄莉央さんとは仲良しで良きライバルです。1対1では相手が目指しているゴールを守るため、積極的にアプローチし、体を入れることを心がけています。6年生の最後の大会として、今まで取り組んできたことを出し切れるよう頑張りました。
難波心愛選手(愛知県A)
この大会を目指して2年間愛知県トレセンで頑張ってきました。今まではBチームでしたが、トレセンで学んだパス、トラップを特に練習し、Aチームに入れた時はとてもうれしかったです。ポジションはセンターバックですが、相手にシュートを打たさないよう、良いポジションを取り続けるよう心掛けています。
工藤義充監督(静岡TC-A)
個を伸ばすことを目標に日々活動しています。選手を型にはめないよう、特に連動した守備に対して働きかけ、選手自ら答えが発見できるよう導くことを心がけました。
鈴木理一郎監督(愛知TC-A)
クリエイティブでたくましい選手の育成に心がけ取り組んでいます。この大会では、選手達が持っている力を発揮できるよう、相手から奪ったボールを失わないよう落ち着いてプレーするよう指導しました。
総評
山口小百合ナショナルトレセンコーチ女子東海担当
1年間のトレセン活動の成果を発揮するこの大会では、どのピッチでも、勝利のために全力でプレーする真剣で小さななでしこたちの姿や、監督・コーチのポジティブな働きかけによる選手たちの頑張りをサポートする姿が見られました。ただし、今大会において選手にとって難しかったのは大会2日目の小雨の中での試合でした。スリッピーなグラウンド状況の中、人工芝に足を取られてしまったり、バウンドボールの対応など、思い通りのプレーができないシーンもありました。できれば良いピッチ状態で2日間プレーさせてあげたかったなという気持ちもありますが、ポジティブに考えれば、6年生で雨の日のサッカーを経験できたことは、良い機会になったのではないかと思います。
勝っていても負けていても最後まで諦めずに頑張るという「なでしこらしさ」を持った選手たち。この大会を通じて得た経験を活かして今後もサッカーを楽しんで欲しいと願っています。
最後になりますが、本大会開催に多大なご尽力をいただいた特別協賛社のキヤノン様、協賛社のホクト様、三重県サッカー協会第4種委員会の皆様をはじめ、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
キヤノンガールズ・エイト 第16回JFA地域ガールズ・エイト(U-12)サッカー大会
開催期間:2018年9月23日(日)~2019年3月17日(日)