なでしこジャパンは3月1日(金)、2019 SheBelieves Cupの2戦目となるブラジル女子代表戦を翌日に控え、試合会場で公式練習を行いました。
前日は初戦のアメリカ女子代表戦を振り返るミーティングを行い、試合結果からチームの課題を分析しましたが、この日は対戦相手の分析ということで、ブラジル女子代表の試合映像を使ってチーム戦術やキープレイヤーの特徴が説明されました。分析を担当する平川雅之テクニカルスタッフはミーティングの冒頭で、ただ映像を見て説明を聞くだけでなく、サッカーにおける4つの局面(①攻撃②攻撃から守備③守備④守備から攻撃)に自分たちを当てはめて、翌日に対戦するブラジル女子代表を具体的にイメージすることを強調して説明に入りました。
この日の14:30から行われた公式練習は、初戦同様に冒頭15分間をピッチ外でウォーミングアップに使い、その後の45分間をピッチで行いました。ウォーミングアップの15分とピッチ内5分の計20分のみメディアに公開され、その後の非公開の時間帯では試合形式の練習とセットプレーの確認に時間を割きました。
ブラジル女子代表戦が行われるスタジアム「ニッサン・スタジアム」は、図らずも日本のサッカーファンには聞き馴染みのある名前です。収容人数69,143人を数えるこのスタジアムをホームスタジアムとしているのはサッカーチームではなく、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)に参加するテネシー・タイタンズです。チームは1960年にテキサス州ヒューストンを本拠地とする「ヒューストン・オイラーズ」として設立され、当時参加していた別のリーグが1970年にNFLと合併した後も参加を継続。1997年に本拠地をヒューストンからナッシュビルに移した際に「テネシー・オイラーズ」にその名を変え、1999年の新スタジアム完成を機に現在の「テネシー・タイタンズ」となりました。スタジアムの名称も数度の変遷を経て、2015年から現在の「ニッサン・スタジアム」になっています。
2019 SheBelieves Cup第2戦ブラジル女子代表戦は3月2日(土)13:00(日本時間翌3日(日)4:00)キックオフ予定で、BSフジで生中継されます。
選手コメント
GK #21 山根恵里奈選手(レアル・ベティス/ESP)
今回がダメだったら自分はもう後がないという思いで取り組んでいます。FIFA女子ワールドカップに出場したいですし、その先にも行きたいところはたくさんあります。そうした思いを持ちつつ、でもまずは楽しみたいです。スペインに渡ってスペイン人選手と一緒にプレーしてみて、その部分が一番違うところだと感じました。90分間楽しんでプレーしたいと思います。
DF #3 鮫島彩選手(INAC神戸レオネッサ)
初戦のアメリカ戦の1点目では判断ミスが3つ、4つと重なり、それだけ続いてしまうと失点してしまうなと思いました。海外の強豪と試合をすれば、失点シーンのようにサイドを縦に突破されてしまうケースはあると思うので、そういった場合に中でどういった対応にするのか、今後チームの決めごととして決めなければいけないかなと思います。ブラジル戦に向けて、フォーメーションだけ見ればマッチアップしやすいですが、それは相手にとっても同じなので、ポジショニングやパス回しの意識を高めていきたいです。
MF #9 杉田妃和選手(INAC神戸レオネッサ)
アメリカは見ていたよりはるかにレベルが高かったと実感していて、でもそれについて行けなかったかと言うとそうでもなかったので、自分の中で手応えは感じています。攻撃のスイッチになるパスやスルーパスといった細かい、ゴールに繋がるようなプレーを増やしていき、そしてゴールに繋がる場所に自分も上がっていけるようなプレーを増やしていきたいです。
スケジュール
2019 SheBelieves Cup | ||
---|---|---|
2月27日(水) | 2-2 | 第1戦 vs. アメリカ女子代表(Talen Energy Stadium) |
2月28日(木) | AM | トレーニング |
3月1日(金) | PM | 公式練習 |
3月2日(土) | 13:00 | 第2戦 vs. ブラジル女子代表(Nissan Stadium) |
3月4日(月) | PM | 公式練習 |
3月5日(火) | 17:25 | 第3戦 vs. イングランド女子代表(Raymond James Stadium) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。
2019 SheBelieves Cup
大会期間:2019年2月27日(水)~2019年3月5日(火)
日本戦全3試合をBSフジにて生中継予定
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