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十文字、星槎国際湘南などがベスト4に駒を進める 第27回全国高等学校女子サッカー選手権大会 #jfa #nadeshiko

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第27回全国高等学校女子サッカー選手権大会は1月6日(日)、兵庫県三木市で準々決勝4試合が行われました。

ピックアップマッチ1

十文字高校 1-0(前半0-0、後半1-0)帝京長岡高校

三木総合防災公園第2陸上球技場での第1試合では、十文字高校(関東2/東京)と帝京長岡高校(北信越1/新潟)が対戦しました。2大会前のチャンピオンである十文字に対して、初出場の帝京長岡は序盤から圧力を加えます。前線からGKまでもプレスをかけ、16分にはセカンドボールを拾った後に相手のクリアを2度ブロックしてシュートまで持ち込みました。後方からのビルドアップを許さず、34分にはGKからのパスを受けるセンターバックに2人のFWがプレスを掛けます。ボールを奪った川野愛瑠選手は飛び出したGKもかわして無人のゴールへシュートを放ちましたが、これは十文字DF油本明佳里選手に寸前でクリアされました。

苦しい前半を終えて、十文字は反撃に移ります。相手がプレスを掛けてくる方向にも勇気を持ってパスを打ち込み、圧力を逆手にとってスペースをつくり出します。すると52分、相手の動きの逆を突くパスから大きく逆サイドへ展開し、フリーだった浜田芽来選手が縦へ突破してからパス。石谷唯華選手が決めて、先制に成功しました。

帝京長岡は選手のポジション変更や選手交代も用いて、反撃に移ります。終盤にはさらに前へ出て、78分、アディショナルタイムと篠原沙耶選手が惜しいシュートを放ちます。しかし点差は変わらず、十文字が優勝した2年前以来の準決勝へと進出しました。

ピックアップマッチ2

星槎国際高校湘南 2-1(前半0-0、後半2-1)花咲徳栄高校

三木総合防災公園第2陸上球技場での第2試合では、星槎国際高校湘南(関東3/神奈川)と花咲徳栄高校(関東4/埼玉)が対戦しました。共に初のベスト8進出を果たし、初めての準決勝進出を狙う関東勢同士の対戦となりました。

前回の対戦、関東予選第3位決定戦では0-1で敗れた花咲徳栄は、星槎国際湘南の3トップに対してマンマークで対処。中盤での主導権争いが続き、ボールを動かしている星槎国際湘南もシュートやクロスまで持ち込むことは少なく、花咲徳栄も慎重なプレーで前半を終えました。

試合が動いたのは46分のことでした。前半のうちに選手のポジションを変え、ハーフタイムに選手を交代させていた星槎国際湘南は、左右に大きく揺さぶる攻撃から、最後は国部碧選手が押し込みました。先制で勢いに乗るとその5分後、斜めのボールをうまく使いながら、右サイドから戻されたボールを遠藤彩椋選手がシュート。これがファーサイドに吸い込まれ、リードが広がりました。

2失点目の1分後に、花咲徳栄は3人を交代。前へと出る意識も強めて反撃を図ります。すると66分にはCKから、交代出場していた新井優紀選手が頭で1点を返します。ただし、反撃もそれまで。前回同様に1点差で勝利して、星槎国際湘南がベスト4をつかみ取りました。

監督・選手コメント

滝澤千聖選手(十文字高)
相手のプレッシャーが強いことは予想していましたが、実際に対戦してみて、これほどだとは思いませんでした。それに驚いて、前半には怯んでしまっていました。中盤も最終ラインに吸収されてボールを取れなくなっていましたが、途中から自分たちで奪いにいって攻撃へと移ったり、カウンターを仕掛けられるようになりました。この大会に入ってからも、相手に対する強さや持ち味の泥臭さを、試合をするごとに出せるようになっているので、この調子で続けていきたいです。

松野智樹監督(帝京長岡高)
私たちがやっているのは、1回のチャンスを決めるというスポーツです。だから、勝った十文字高校が強かったということです。私たちは、それまでにあったチャンスを決められませんでした。こういうゲームに勝つため頑張っているんだということを、改めて突きつけられました。単に悔しいというだけで終わらせず、そこから目を背けずに、どれだけやり続けられるかですね。それだけを考えながら、1年間過ごせればと思います。まだ私自身にも選手にも甘い部分があるので、そこに視線を向けたいと思います。

遠藤彩椋選手(星槎国際高湘南)
相手は身体を張って全員で戦ってくると思ったので、こちらもチーム全員で星槎らしいサッカーをして勝とうと話していました。前半は相手のマンマークに慣れていないこともあり押し上げができなかったので、中盤の枚数を増やして攻撃の圧力を高めました。私のゴールは、普段は外すことが多いものでしたが、しっかり蹴ることを考えたらうまく決まりました。去年のチームの先輩は、個の力が本当に強い選手ばかりでした。このチームは始動時から、一丸となることをテーマにしてきました。次も簡単には勝てないと思いますが、自分たちのサッカーを表現して、チーム全員でしっかり戦って勝ちたいです。

大沼歩加選手(花咲徳栄高)
運動量が落ちた後半の頭に2得点されましたが、諦めることなく全員で声をかけ合いました。今までは2失点の後に取り返せるようなチームではありませんでした。星槎湘南にはインターハイの関東予選で先制を許すと計6失点してしまい、「これではダメだ」と全員で話して、強いチームになることを目指してきました。この大会の関東予選から逆転勝ちできるようになり、今日も1点を返せたし、本当に1年間でチームとして成長できたと思います。今回は絶対に花咲徳栄の歴史を塗り替えたかったし、全員で本気で日本一を狙っていたので残念な結果ではありますが、最後まで声を出して諦めずに戦えたので悔いはありません。

第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2019年1月3日(木)~2019年1月13日(日)[全試合無料]
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、神戸総合運動公園(兵庫県神戸市)
大会情報はこちら


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