JFAアカデミー福島女子は2018年、「挑(ちょう)超える」をスローガンにチーム一丸となって戦ってきました。
今回は、選手たちに「挑(ちょう)超える」を振り返ってもらいました。このチームで戦える最後の公式戦は、皇后杯2回戦・対日テレ・ベレーザとなりました。格上のチーム相手に、全力で挑みました。
アカデミー生コメント
近澤澪菜選手(高3:8期生)
今年は「挑・超える」という目標を掲げて、日々の練習や試合に励んでいます。この言葉は、何事も挑戦する、目標、相手を超える、困難を乗り越えるという意味を込めて高3で考えました。今までを振り返ってみると、この目標をスタッフ・選手が一丸となって取り組めているのではないかと思います。クラブユースでは、真夏の7日間で6試合という過密日程でしたが全ての試合に勝利し、優勝することができました。またチャレンジリーグでは、中々勝つことができず、苦しい思いを経験しましたが、ミーティングや練習を重ね続けたことで徐々に勝てるようになり、最終順位は第3位にでした。他にも男子中学生との練習試合などを行い、自分達の成長に手応えを感じることが増えていきました。まだ課題もあるので、残された時間を有効に使い、改善に取り組んでいきたいです。私たちの最後の大会である皇后杯は難しい相手との試合ですが、今までやってきたことの集大成をピッチの上で表現していこうと思って挑みました。
小野遥香選手(高2:9期生)
私たちは2018シーズンに「挑・超える」という目標を立てて取り組んできました。「挑・超える」とは4つの意味があります。何事にも挑戦し続ける、目標を超える、相手を超える、どんな困難も乗り越えるです。一人一人が、またスタッフを含めチーム全体が常に意識し、チャレンジリーグに挑みました。勝ち点25、失点10以下という具体的な目標を立てましたが、第1クールはビルドアップで自分たちのミスが多くゴールまでつなげることができなかったり、ミスからカウンターで失点することが多々ありました。結果、第1クールでは1勝もすることができずに終わりました。この課題を改善するために、トレーニングでビルドアップに重点的に取り組み、第2クールでは4勝することができ、失点も第1クールの半分の3失点に抑えることができました。第3クールに入ると、お互いのチームの特徴や注意する選手などがはっきりしてきます。そのため相手は私たちにビルドアップをさせないようにプレッシャーをかけてくるチームが増えました。そんな相手に怯えず、自分たちのサッカーであるパスサッカーをやり通し、チャレンジリーグWESTを2位で突破し、プレーオフを上位リーグで戦うことができました。
ただ、私たちの目標であった勝ち点25、失点10以下という目標は達成できず、勝ち点24、失点15という記録で終わってしまいました。その部分は心残りですが、第1クールで1勝もできなかった私たちが上位リーグに進出できたことは成長だと感じています。上位リーグのプレーオフでは、ゴール前までボールを運ぶことはできたものの、最後の最後で決めることができず、 2分1敗で勝ち点3を奪うことができませんでした。結果、チャレンジリーグは3位で終えました。皇后杯も「挑・超える」という目標に向かい戦いました。皇后杯では、なでしこリーグ1部のチームと戦うという具体的な目標を立てました。初戦、ちふれASエルフェン埼玉と戦って1-0で勝つことができ、第2戦の相手はなでしこリーグ1部の日テレ・ベレーザ。2018シーズンで取り組んできたことを発揮し、良いゲームにしたいと思って臨みました。
渡部麗選手(高1:10期生)
「挑超える」。チームとしてこの言葉をスローガンに、トレーニングや試合に取り組んできました。これに合わせて、勝ち点や失点数など具体的な目標も設定しました。「挑超える」には、様々な思いがありますが、私が一番「できた!」と感じたのは、「相手を超える」ことです。特に、チャレンジリーグの最終節で強く感じました。この試合では、6-3で勝利しましたが、先制点を取ってから2点奪われ逆転されるなど初めは苦しい時間が続いていました。しかし、負けたくない!上位リーグに行きたい!という気持ちから、チームが一つになり、4点返すことに成功しました。失点した後に立て直すことは簡単ではないと思いますが、チーム全体で常に意識してトレーニングに励んできたことが大事な試合で発揮され、最終的に結果として表れたことがとても嬉しかったです。今年のチャレンジリーグは終わってしまいましたが、来年もまた同じ舞台で戦うことができるので、日々の私生活や試合、トレーニングから、「挑超える」をさらに強く意識し、個人、チームともに大きく成長して来年の開幕戦を迎えられるように準備していきたいです。