12月14日(金)から始まったJFAナショナルトレセン女子U-14は16日(日)に3日目を迎え、この日もトレーニング前に映像を見て、ポイントを確認してからピッチ上でトレーニングを開始しました。夜には最後のグループミーティングや最終日に向けて地域別のミーティングを行い、充実した時間を過ごしました。
最終日は、グループ対抗のゲームを行い、プログラムを締めくくりました。4日間でトレーニング、ミーティング、レクチャー、ゲームと多くの活動を行い、充実したトレーニングキャンプとなり、選手・スタッフはそれぞれの活躍とまた再会することを誓って帰路につきました。
また、12月15日(土)と16日(日)には指導者リフレッシュ研修会を行い、トレーニングの見学、女子の大会のTSG報告や実技をこなしました。
コーチ・選手コメント
清瀬一剛コーチ(JFAナショナルトレセンコーチ)
日々のトレーニングとレクチャーなどで、貴重な時間を過ごすことが出来ました。この4日間で取り組んだことは重要な役割を担っていると感じています。ナショナルトレセンの目的の一つに、トレーニングで体感したこと、指導者から学んだことを所属チームや県トレセン、地域トレセンに伝えていくことがあります。これは選手のみならず、前日のシミュレーションから参加いただいた地域指導者、また同時開催で行われた指導者講習会受講者においても同じです。トレーニングメニューの“こころ”を共有していただき、今後それぞれの地域で伝えていただくことが重要で、期待しています。
期間中、選手たちからは、トレーニング前のテーマ映像を見る眼差しなど真剣な姿勢を強く感じました。そのモチベーションに対し各グループコーチは周到な準備を重ね、限られた時間の中でトレーニングを積み上げてコーチングをし、選手が生き生きとプレーする姿が多く見られました。コーチ間のリレーションも含め、良いトレーニング環境を選手に与えていただいた結果、全力で取り組む選手を見られたことから、このナショナルトレセンが成果あるものであったと実感しています。U-14年代に限らず全てのカテゴリーで、全国の女子サッカーに関わる指導者とともに選手の成長にさらに関わっていけることを願って、引き続き取り組んでいきたいと考えています。
木竜有姫選手(アルビレックス新潟レディースU-15)
「守備」では「最後まで諦めずにスライディングでシュートブロックをすること」、「ボールと相手を同一視すること」、「クロスが入ったときには相手より先に触ること」を学びました。攻撃では「ピッチを広く使い、サポートする位置などのポジショニングを意識すること」、「シュートのときには軸足でしっかり振り込んで四隅を狙って打つこと」を学びました。また栄養のレクチャーでは、「五大要素を食べること」、特に試合の前に「エネルギーを摂ること」の重要性を学びました。これから食べる前には栄養フルコース型の食事があるかどうかを確認していこうと思います。このナショナルトレセンに参加できたのは、家族の支えやチーム、コーチの指導があったからだと思います。これからも感謝の気持ちを忘れずにここで学んだことをチームに持ち帰り、常に意識しながら、自分自身も目標にむかって取り組んでいきたいです。
田中美緒選手(ASハリマアルビオン/JFAアカデミー堺)
1日目のトレーニングではとても緊張しました。周りの人とうまくコミュニケーションがとれなかったり、焦ってミスをたくさんしてしまいました。それでも周りの人やコーチが優しく声をかけてくれ、このチャンスを無駄にせず、頑張ろうと思いました。夜の栄養のレクチャーでは今の時期の食事がとても大切だということを改めて感じました。自分でできることから意識していきます。2日目のブレイクアウェイとシュートストップのトレーニングでは、自分の中では意識しているつもりでもまだまだ意識が弱かったり、また新たな課題がたくさんでてきたりしました。3日目はシュートストップとクロスをしましたが、1日目、2日目をしっかりと振り返り、積み上げていくことができたと思います。2日目よりもたくさんの場面でチャレンジすることができ、確実に来る前よりも意識が変わり、止められるシュートが増えたと感じています。普段考えもしないようなことを指摘され、ひとつずつできることが増えてきています。周りのプレースピードやプレッシャーの強さなども自分のチームと全然違って、とても刺激を受けます。この場で吸収できることはしっかりと吸収し、チームに持ち帰り、自分が刺激を与えられる存在になれるようにがんばります。
濵田若那選手(FCカミーリア筑紫野U15)
ナショナルトレセンではたくさんのことを学ぶことができました。私は普段シュートやクロスでの攻防について意識が少なかったのですが、これからの意識を高めることができたと思います。また私の課題はファーストタッチでどこにボールを置いてシュートするかだと感じました。改善していくためにはどの場所にいたとしてもゴールに近いところへトラップして、シュートが打てると思ったら、四隅を狙っていくことができるようにチャレンジしていきたいと思います。生活面では、同じ地域の人とばかり話していましたが、時間が経つにつれて他の地域の人ともコミュニケーションをとることができました。また、栄養のレクチャーでは怪我をしないための食事など、知らないことをたくさん学ぶことができたので、これからの行動に移していきたいです。今後もこの意識を忘れずにプレーしていきます。このナショナルトレセンに参加できて、本当に良かったです。