11月10日(土)と11日(日)の2日間にかけて、今年度最後の女子1級研修会をJ-GREEN堺にて1泊2日の日程で実施しました。
シーズン終盤ではありますが、女子サッカーの大会は皇后杯 JFA 第40回全日本女子サッカー選手権大会をはじめ、年末年始に全国大会がまだまだ続くため、改めて主審と副審の判断と役割や、審判員としてのフィジカルの重要性、大会に向けたコンディショニング作りの確認し、迫る大会に向けて準備を行いました。
コメント
鮎貝志保審判S級インストラクター
女子サッカー界は、これから冬にかけて各カテゴリーの全国大会が数多く開催されます。このことを踏まえ今回の研修会では、新年度に向けた内容にプラスして、次の試合に向け、審判員のよい準備の一助となるようなプログラム構成に配慮しました。各セッションでは、単にフィジカルやテクニカルの向上を目指した内容ではなく、女子1級審判員として任された試合に対しての「責任と覚悟」について考える場面もあり、それぞれ担当していただいた講師の方々の心理面にも働き掛ける工夫が随所に盛り込まれていました。私自身、大変勉強なりましたし、何より自分がインストラクターとして、もっとレベルアップしなければならないとあらためて感じた研修会でした。審判員を支える立場としての「責任と覚悟」を持ち、今後も審判員の日々の努力をサポートし、更なる成長につながるような環境作りに努めていきたいと思います。
米村真由美女子1級審判員
今回の研修会は、普段と違って副審が主役になる切り口で行われたので、新しく発見することが多かったです。副審の魅力、オフサイドの難しさ、主審と副審の協力がとても印象に残っています。副審は走る場所が限られていますが、自分の出来ることを最大限に活かせるように、見ることの優先順位を替えて、ステップワークを多用して主審にタイミング良く伝える。机上ではそうそうと思いますが、実践するのはなかなか難しいです。また、オフサイドが始まった時からの歴史に沿って学びましたが、同じような文言で競技規則に載っていても、その一字一句の変化が重要で判断する糧にしないといけないことを気づかせてもらいました。また副審がずっとピッチに正体しているだけでなく、レフリーサイドからのコーナーキック時の身体の向きやフリーキック時のハンドリング、壁の飛び出しが見えるところに入るということをトップリーグでは行っていると知りました。更に、ペナルティーエリアの中か外かの判断を副審に求めてしまいがちですが、どんなに副審の方が近くても、オフサイドのシビアなケースと重なった時には正しい判定ができない、主審が頑張って見るところであり、副審が考えるシーンだと知ることができ、次から気を付けようと思いました。これから女子は皇后杯など、全国大会が残っているので、今回学んだことを一つでもチャレンジしてチームワークを高め、良い試合ができるようにしたい思います。
一木千広女子1級審判員
今回の女子1級研修会では、副審をテーマにした講義や技術との協調、フィジカルのセッション等盛りだくさんの内容でした。ナショナルトレセンコーチである星原さんのお話を聞いて、選手・スタッフ・審判員等みんなで日本チームのサッカーを築いていく必要があるのだと感じました。フィジカルの講義では、普段は意識しないで使っている筋肉について学び、屋外のセッションでは実際に姿勢や筋肉を意識しながら走りましたが、難しかったです。審判員は見られる立場にあるので、試合中はもちろんのこと、アップ中なども、見られている意識を常に持っていきたいと思いました。今回の研修会の中で多くのことを仲間と共に再確認したり、学んだりすることができました。女子1級研修会の良いところは、どんな意見でも皆さんが聞いてくれて、活発に発言しあえる雰囲気の中でディスカッションをすることができるところだと思います。女子1級審判員の一員としてこの場にいることができる幸せを改めて感じました。これから全国大会や皇后杯が盛り上がっていく中で、副審を担当することも普段より多くなると思いますが、今回学んだことを活かしていきたいです。また、どの役割であっても女子1級審判員としての自覚と覚悟を持ち、目の前にあるその1試合に一所懸命に取り組んでいきます。